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2023年11月6日 月曜日
歯周病治療で糖尿病が改善!?その理由とは
こんにちは。院長の内山です。
毎年11月14日は
糖尿病の認知・注意喚起を目的とした
「世界糖尿病デー」というイベントが
開催されています。
この日の前後には、
シンボルカラーの「ブルー」にちなみ、
日本全国のさまざまな施設で、
青色のライトアップイベントが開催されます。
もし、お出かけしたときには
青く照らされた施設がないか
探してみてくださいね。
さて、そんな糖尿病が
歯周病と関係が深い病気と言われているのを
ご存じでしょうか。
実際に、歯周病の人はそうでない人よりも
糖尿病になる割合が約2倍も高い
というデータもあり、
その関連が明らかになっています。
自覚症状のない人も含めると、
歯周病にかかっている人の割合は、
成人の約8割とも。
つまり、まだ表面化していない
「糖尿病予備軍」も、
かなりの割合で存在することが予想されます。
その糖尿病予備軍からの脱却に
歯周病治療が一役買ってくれることが、
近年の研究で明らかになってきました。
今回は、歯周病治療が
糖尿病にもたらす効果について
ご紹介していきます。
◆歯周病で「血糖値が上がる」って本当?
糖尿病はインスリンという
ホルモンの働きが悪くなり、
「血糖値」が上昇してしまう病気です。
実は、歯周病が進行すると、
血糖値が上がりやすくなることが
わかっています。
歯ぐきの腫れや出血を起こす物質には
「インスリン」の働きを悪くする性質があり、
それが結果的に、糖尿病の発症や悪化へと
つながってしまうのです。
◆歯周病を治療すると
血糖値が改善することが明らかに!
「歯周病で血糖値が上がる」
というのが正しいとすると、
おのずと浮かぶのは
「歯周病を治療すれば血糖値を下げられるのでは?」
という疑問です。
この疑問について
これまで多くの研究者がデータを積み重ねた結果、
歯周病治療が
血糖コントロールや糖尿病の改善に良い作用を
もたらすことが実証されてきました。
これらの研究結果を受け、
今では日本糖尿病学会でも
糖尿病の患者さんに歯周病の治療や
再発予防のための
歯科への定期的な受診を薦めています。
◆健康診断を受けたら、次は歯科へ
歯周病と糖尿病は
いずれも痛みや自覚症状がなく、
知らず知らずのうちに進行するのが特徴です。
「沈黙の病」といわれる
この2つの病気は、
いかに早く見つけて治療につなげるかが、
その後の病状や重症度を大きく左右します。
糖尿病に関しては
年1回の健康診断で
チェックを受ける機会もある一方で、
歯周病については、
自身の状況を詳しく知る機会が
それほど多くありません。
お口の健康を守るためにも、
健康診断で「血糖値」の文字を見たら、
ぜひ、歯周病のことも思い出して、
歯科医院にも足を運んでください。
さくらの山歯科クリニック
〒350-2203 埼玉県鶴ヶ島市上広谷2-10MRビル1F
TEL:049-237-7564
URL:http://www.sakuranoyama.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CWnO9qk_LmsCEAE
投稿者 記事URL
|2023年10月5日 木曜日
子どものうちから大切に!大黒柱の6歳臼歯
こんにちは。院長の内山です。
秋の楽しみといえば、
赤や黄色に色づく紅葉ですね。
紅葉をつける木々のなかでも
『ケヤキ』の紅葉には個体差があり、
赤、黄色、橙と、
3つの色を楽しむことができます。
同じケヤキでも色が違うのは、
遺伝によるものと言われています。
ケヤキは家づくりの際、
大黒柱に使われるほど丈夫な木ですが、
実は、お口の中にも
大黒柱のような歯があります。
今日は、子どものうちから大切にしたい
お口の大黒柱、「6歳臼歯」のお話です。
◆6歳臼歯はこんなに大切!
『6歳臼歯』とは、
6歳ごろに生える奥歯で、最初の永久歯。
この6歳臼歯が生えることには
とても重要な意味があります。
まず、強い咀しゃく力が備わることで
だ液の量が増えます。
だ液には食べものの消化と、
その吸収を助ける作用のほか、
お口の中をきれいに保って
むし歯や歯周病を予防するなど、
重要な役割を持ちます。
また、よく噛むことで
だ液の分泌量が増えます。
強い咀しゃく力を持つ6歳臼歯は
子どもの健やかな発育のためにも
大切な歯なのです。
さらに、6歳臼歯は、
他の永久歯が生えてくる際の
目印にもなります。
6歳臼歯はお口の健康維持や、
子どもの発育・発達にも影響することから、
まさに大黒柱のような存在と言えます。
◆6歳臼歯の弱点はむし歯!?
大切な役割を持つ6歳臼歯ですが、
重要な弱点があります。
それは、むし歯になりやすいということ。
奥に生えてくる6歳臼歯は、
普通に歯みがきしていると
歯ブラシが届きません。
さらに、
生え始めは歯ぐきに覆われているため、
歯ぐきとの間に汚れが溜まりやすいのです。
そのうえ子どものころは、
乳歯と永久歯が
お口の中に混ざって生えているので、
非常に歯が磨きにくい状態。
そのため、
むし歯になるリスクが格段に
上がってしまうのです。
また、先ほど述べたように、
6歳臼歯は歯並びや
かみ合わせの基本となる大黒柱です。
むし歯などで失ってしまうと
さまざまな悪影響を及ぼす可能性があるので、
しっかり守る必要があります。
◆仕上げ磨きで6歳臼歯を守る!
6歳臼歯をむし歯にしないためには、
仕上げ磨きが大切です。
6歳といえば、小学校に入学し
自立を促す時期です。
しかし、まだ自分で完璧に
歯みがきすることは難しいので、
保護者が丁寧に磨いてあげましょう。
6歳臼歯は乳歯の奥から生えるので、
気がつかないこともあります。
6歳が近づいてきたら、
お口の中を注意深く観察し、
生えてくる6歳臼歯を
早めに発見してあげることが大切です。
適切に処置を行うためにも、
定期的に歯科医院で診てもらい、
経過観察をしていきましょう。
さくらの山歯科クリニック
〒350-2203 埼玉県鶴ヶ島市上広谷2-10MRビル1F
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