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さくらの山歯科クリニックブログ

2025年10月28日 火曜日

驚くべき関連性!歯周病が引き起こす病気とは?

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

歯周病のイメージ

歯周病は、単に歯ぐきが腫れる病気だと思われがちですが、実は全身の健康にも深く関係している重大な疾患です。日本人の成人の約8割が歯周病にかかっているとされており、知らず知らずのうちに進行しているケースがあります。

近年の研究では、歯周病がさまざまな全身の病気を引き起こすリスクがあることが明らかになってきました。

今回は、歯周病が引き起こす具体的な疾患について詳しく解説します。歯周病を予防するために私たちが日常生活でできることも解説しますので、歯周病を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

歯周病とは

歯が抜けるほど進行した歯周病のイメージ

歯周病とは、歯と歯ぐきの間に細菌が入り込み、歯ぐきに炎症を起こす病気です。

初期段階では歯肉炎と呼ばれ、歯ぐきの腫れや出血など軽度の症状が見られますが、進行すると歯周炎となり、歯を支えている骨(歯槽骨)が徐々に溶かされていきます。最終的には歯が抜け落ちる原因にもなりうる恐ろしい疾患です。

日本では成人の約8割が歯周病にかかっているとされ、国民病ともいえるほど身近な病気です。

しかし、進行がゆっくりで痛みを伴わないことが多いため、自覚症状がないまま重症化してしまうケースも珍しくありません。

さらに近年では、歯周病が全身の健康にも悪影響を及ぼすことが明らかになっており、単なる口のトラブルとして片付けることはできなくなっています。歯周病の予防・治療は、単に歯を守るだけでなく、体全体の健康を守るためにも非常に重要です。

歯周病が引き起こす病気

歯周病が原因で心筋梗塞になるイメージ

ここからは、歯周病がどのような全身の病気を引き起こす可能性があるのかを具体的に見ていきましょう。

心筋梗塞・脳梗塞

歯周病菌は歯ぐきの毛細血管から血流に乗って全身に広がることがあります。その結果、動脈硬化が進行し、血管の内側にプラーク(粥状の沈着物)が蓄積され、血流を妨げるようになります。

これが心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる疾患のリスクを高める要因とされています。

特に歯周病によって発生する炎症性物質は、血管内皮細胞にダメージを与え、動脈硬化を進行させやすくすると考えられています。実際に、歯周病を持つ人は心疾患を引き起こすリスクが2倍以上に上昇するという研究結果もあります。

糖尿病

歯周病と糖尿病は、相互に悪影響を及ぼす関係にあることが知られています。糖尿病の患者さんは高血糖の状態が続くことで免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。これにより、歯周病が進行しやすくなるのです。

一方、歯周病による炎症は、血糖値のコントロールをさらに悪化させることがわかっています。炎症性サイトカインという物質が血糖値を上げるインスリンの働きを阻害するため、糖尿病の悪化につながります。

歯周病を治療することによって血糖値が改善するという報告もあり、糖尿病の管理には口腔ケアが欠かせない存在となっています。

認知症

歯周病と認知症が関係していると言われても、少し意外に感じるかもしれません。

しかし、最近の研究では、歯周病が脳に影響を与える可能性があることがわかってきています。たとえば、歯周病菌が血液を通じて脳に入り込み、炎症を引き起こすと、アルツハイマー型認知症を引き起こす可能性があるのです。

また、歯を失うことで咀嚼(そしゃく)機能が低下し、脳への刺激が少なくなると、認知機能が衰えやすくなるともいわれています。実際に、歯の本数が少ない人ほど認知症のリスクが高いというデータもあります。

だからこそ、日ごろから歯周病を予防し、できるだけ多くの歯を健康に保つことが、認知症の予防にもつながるのです。

早産・低体重児出産

妊娠中の方が歯周病にかかると、早産や低体重児出産のリスクが高まることが報告されています。これは歯周病による炎症性物質が血液を通じて胎盤に達し、子宮の収縮を促すことが原因と考えられています。

また、妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯ぐきが腫れやすく、歯周病にかかりやすい時期でもあります。そのため、妊娠がわかった段階で歯科検診を受けることが重要なのです。

呼吸器疾患(誤嚥性肺炎など)

歯周病が進行すると、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こすリスクも高まります。これは、食べ物や唾液が誤って気管に入り、そこに含まれていた細菌が肺で炎症を起こすことで発症します。

歯周病が進行すると、口の中の細菌の数が増えます。その状態で唾液や食べ物が気道に入ると、細菌まで一緒に肺へ入り込み、肺炎を引き起こすリスクが高まるのです。

特に、飲み込む力が弱くなる高齢者や、寝たきりでうまく口腔ケアができない人は、このリスクが高まります。

だからこそ、毎日の歯みがきだけでなく、介護が必要な方の場合はプロによる口腔ケアを定期的に受けることが非常に重要なのです。

歯周病を予防するためには

歯周病を予防する為に歯間ブラシを使う女性

ここからは、歯周病を未然に防ぐために実践できる方法を具体的にご紹介します。

しっかり歯磨きをする

歯周病予防の基本は、やはり毎日の歯磨きです。特に、歯と歯ぐきの境目を意識して丁寧にブラッシングしましょう。また、歯ブラシは毛先の柔らかいものを選び、力を入れすぎずに優しく磨くことがポイントです。

また、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的な清掃用具を活用することで、歯ブラシだけでは取りきれない汚れも除去できます。朝と夜の2回以上、時間をかけて丁寧に磨く習慣をつけましょう。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病は自覚症状がないまま進行することが多いため、定期的に歯科医院で検診を受けることが欠かせません。これによって、歯周病の早期発見・早期治療につながります。

定期検診では、歯石の除去や歯周ポケットの深さのチェック、ブラッシング指導などが行われます。万が一、歯周病の兆候がみられても、定期的に歯科医院で検診を受けていれば、重症化する前に対処できるでしょう。

一般的には、3ヶ月~6ヶ月に1回の頻度で歯科医院を受診することが推奨されます。

禁煙する

喫煙は歯周病の大きなリスク要因の一つです。

タバコに含まれる有害物質は、歯ぐきの血流を悪化させ、免疫機能を低下させるため、細菌への抵抗力が弱まり、歯周病が進行しやすくなります。また、喫煙者は歯ぐきの炎症や出血などの自覚症状が現れにくいため、気づかないうちに重症化することも少なくありません。

さらに、喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病治療の効果が出にくいというデータもあります。禁煙によって歯ぐきの血流が改善され、口腔内の自然治癒力も高まるため、治療の成功率が向上します。

全身の健康を守るため、また口腔環境を良好に保つためにも、禁煙は非常に重要なのです。

ストレスを管理する

ストレスが歯周病の原因になるとは意外に思われるかもしれませんが、実は心と体の健康は密接につながっています。

強いストレスを感じると、自律神経やホルモンのバランスが乱れ、免疫力が低下します。その結果、歯周病菌に対する抵抗力が弱まり、炎症が起こりやすくなるのです。

また、ストレスがたまると、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをすることもあります。これらの習慣は歯や歯ぐきに過度な負担をかけ、歯周組織のダメージを助長することにつながります。

歯周病予防のためには、適度な運動、十分な睡眠、リラックスできる時間を意識的に持つことが重要です。メンタルケアを生活習慣の一部として取り入れることが、口腔の健康にも良い影響を与えます。

まとめ

笑顔で仕事をする男性

歯周病は、単に歯ぐきが腫れる病気ではなく、心臓病や糖尿病、認知症、呼吸器疾患、さらには妊娠中の早産など、全身の健康に深く関わっていることがわかってきました。

気づかないうちに進行することも多く、たかが歯ぐきの問題と油断していると、思わぬ病気を引き起こすこともあります。

だからこそ、毎日の歯みがきや生活習慣の見直し、そして定期的な歯科検診がとても大切です。歯周病の予防は、自分の健康を守るだけでなく、家族や大切な人との日々をより安心して過ごすための土台になります。

口の中の健康は、全身の健康につながっています。この機会に、ぜひご自身のケアを見直して、今日からできることを始めてみてはいかがでしょうか。

歯周病の症状にお悩みの方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2025年10月21日 火曜日

ホワイトニングの理想的な頻度とは?白い歯をキープするためのポイントも

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

ホワイトニングをした美しい白い歯のイメージ

白く美しい歯は、第一印象を大きく左右する要素のひとつです。そのため、歯のホワイトニングを検討されている方も多いのではないでしょうか。

ホワイトニングにはいくつかの方法がありますが、どの方法でも気になるのが「どのくらいの頻度で行えばよいのか?」という点です。また、ホワイトニングで白くなった歯を、できるだけ長く維持したいという方もいらっしゃるでしょう。

今回は、ホワイトニングの頻度や効果が続く期間、さらにその効果を長持ちさせるためのポイントについて詳しく解説します。ホワイトニングを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

ホワイトニングの頻度

オフィスホワイトニングをしている患者

ホワイトニングの頻度は、選択する方法や個々の歯の状態、生活習慣によって異なります。以下では、それぞれの方法ごとの頻度について解説します。

オフィスホワイトニングの頻度

オフィスホワイトニングは、歯科医院で行う方法です。高濃度の薬剤と専用の機器を使用するため、短期間で歯を白くできるのが大きな特徴です。

1回の施術でも効果を実感できることが多いですが、白さをしっかり定着させたい場合は、初回後に1〜2週間おきで2〜3回ほど施術を繰り返す必要があります。

その後は、白さをキープするために、半年から1年に1回のペースでメンテナンスとしてホワイトニングを受けるのが一般的です。

コーヒーや赤ワインなどの着色しやすい飲み物をよく摂取する人や、喫煙者はより短い間隔でのケアが必要となる場合があります。

ホームホワイトニングの頻度

ホームホワイトニングは、自宅で自分のペースで行える方法です。低濃度の薬剤を入れたマウスピースを1日1〜2時間程度装着し、2週間から1ヶ月ほどかけてじっくりと歯を白くしていきます。

即効性はオフィスホワイトニングよりも低いですが、薬剤がゆっくりと歯に作用するため、色戻りしにくく、自然な白さが長続きするというメリットがあります。白さを維持するためには、3〜6ヶ月ごとに数日間のタッチアップを行うのが一般的です。

自分のライフスタイルに合わせて無理なく継続できるのがこの方法のメリットであり、定期的に薬剤を補充しながらケアを続けていくことで、理想的な白さを長く保つことができます。

デュアルホワイトニングの頻度

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行う方法です。この方法は、即効性と持続性の両方のメリットを兼ね備えており、効果的に白さを引き出し、長持ちさせることができます。

施術の流れとしては、まずオフィスホワイトニングで歯をある程度白くし、そのあとホームホワイトニングで白さを定着させるというのが一般的です。

ホームホワイトニングによるタッチアップを定期的に行うことで、理想的な白さをキープできます。また、年に1回の頻度でオフィスホワイトニングを併用することで、さらに安定した効果が期待できます。

ホワイトニングの効果が持続する期間

ホワイトニングの効果が持続する期間について説明する歯科医

ホワイトニング後の白さがどれくらい続くかは、多くの方にとって気になるポイントです。ここでは、ホワイトニングの種類ごとの持続期間について解説します。

オフィスホワイトニングの持続期間

オフィスホワイトニングは、短期間で明るい白さを得られる反面、色戻りも早い傾向があります。施術後の白さは一般的に3ヶ月から6ヶ月ほど続くとされています。

しかし、コーヒーや赤ワイン、カレーなどの着色しやすい飲食物を頻繁に摂取する方や、喫煙の習慣がある方は、効果が短くなる傾向があります。

白さを維持するためには、半年〜1年に1回のペースでメンテナンスとして再ホワイトニングを受けるのが理想的です。

ホームホワイトニングの持続期間

ホームホワイトニングは、低濃度の薬剤を用いて歯にゆっくりと作用させるため、歯の内部までしっかりと漂白できるのが特徴です。

そのため、6ヶ月から1年ほど白さが持続するとされています。さらに、食生活や日頃の口腔ケアを丁寧に行っている方の場合、1年以上白さを保てるケースもあります。

色戻りを防ぐためには、定期的にタッチアップを行うことが推奨されます。自宅で手軽に継続できる点も、ホームホワイトニングの大きな魅力といえるでしょう。

デュアルホワイトニングの持続期間

デュアルホワイトニングでは、即効性のあるオフィスホワイトニングと、持続性に優れたホームホワイトニングを組み合わせているため、効果の持続期間は最も長くなります。個人差はありますが、1年以上の白さを維持できるケースも多く見られます。

この方法は、結婚式や重要なイベントの前に一時的に白くするのではなく、長期的に歯の美しさを保ちたい方に選ばれています。

定期的なホームホワイトニングによるメンテナンスと、年1回程度のオフィスホワイトニングを組み合わせることで、常に美しい口元をキープすることができます。

ホワイトニングの効果を長持ちさせるためには

ホワイトニングの効果を長持ちさせる為にしっかり歯みがきをするイメージ

せっかくホワイトニングをしても、普段の生活習慣によって効果が薄れてしまうこともあります。ここでは、効果をできるだけ長く保つための具体的なポイントをご紹介します。

着色の原因となる飲食物を控える

ホワイトニング後の歯は一時的に着色しやすくなっているため、特に施術直後の48時間は注意が必要です。

コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレートなど、色の濃い飲食物は歯の表面に色素が付着しやすく、せっかくの白さを損なう原因となります。

施術直後だけでなく、日常的にこれらの飲食物を頻繁に摂取する方は、白さの持続が短くなる傾向があります。

完全に避けるのが難しい場合は、ストローを使って直接歯に触れないようにしたり、摂取後すぐに口をゆすいだり歯を磨くといった対策が効果的です。小さな意識の積み重ねが、白さの維持に大きく影響します。

しっかり歯磨きをする

ホワイトニングの効果を長く保つためには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが基本です。

ただし、しっかり磨くといっても力任せにゴシゴシ磨くのは逆効果です。強く磨きすぎると歯の表面を傷つけてしまい、かえって着色汚れが付きやすくなることがあります。やわらかめの歯ブラシを使い、力を入れすぎずに優しく磨くのがポイントです。

正しい歯磨きを日々の習慣として定着させることが、美しい歯を保つ第一歩となります。

定期的にタッチアップを行う

ホワイトニングの効果は永久に続くものではなく、時間の経過とともに徐々に色が戻ってしまうことがあります。そのため、白さを維持するためにはタッチアップと呼ばれる追加のホワイトニングを定期的に行うことが推奨されます。

ホームホワイトニングを行っている方であれば、数日間だけ薬剤を入れたマウスピースを装着する簡単なケアで白さを取り戻すことができます。

一方、オフィスホワイトニングの場合でも、半年から1年に1回のペースで施術を受けることで、美しい状態をキープできます。

大切なのは、自分の生活スタイルや歯の色の変化を見ながら、無理のないタイミングでタッチアップを取り入れることです。

まとめ

ホワイトニングをした白い歯で笑う女性

ホワイトニングにはいくつかの種類があり、それぞれ施術を受ける頻度や持続期間は異なります。オフィスホワイトニングは即効性が高く、ホームホワイトニングは持続性に優れています。両方を組み合わせたデュアルホワイトニングは最もバランスのとれた方法といえるでしょう。

また、施術後は着色しやすい飲食物を避け、しっかり歯磨きをすることで、ホワイトニング後の色戻りを防ぐことができます。自分に合った方法とペースで継続的にケアを行うことで、美しい口元を長く維持することが可能です。

ホワイトニングを検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2025年10月14日 火曜日

金属アレルギーでも大丈夫?セラミック治療を受けるときの注意点

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

セラミック治療は金属アレルギーでも大丈夫か疑問に思う女性

歯科治療に使われる金属が原因で、皮膚のかゆみや湿疹といった症状が出ることがあります。金属に対する過敏反応を金属アレルギーといいますが、歯の詰め物や被せ物に使用される銀歯がアレルギーの原因となるケースもあることをご存じでしょうか。

そのため、金属を使用しないセラミック治療を選ぶ方も増えています。

この記事では、金属アレルギーでも安心して使えるセラミックの種類や、治療のメリット・デメリットを解説します。金属アレルギーの人がセラミック治療を受ける際の注意点もご紹介するので、参考にしてください。

金属アレルギーとは

金属アレルギーのイメージ

金属アレルギーとは、体が金属に触れたり体内に取り込まれたりしたことで、皮膚の痒みや赤みなどが現れる症状です。原因となる金属としては、ニッケルやコバルトクロム、パラジウムなどが代表的です。

歯科においては、口内に埋め込まれた金属が原因でアレルギー反応が出るケースもあります。主な症状は、口内炎や舌の腫れ、痒みなどですが、口内ではなく手足などの皮膚に症状が現れることも少なくありません。

そのため、歯科素材による金属アレルギーだと判断するまでに時間がかかることもあります。

歯科における金属アレルギー

歯科で広く使用されてきた銀歯が原因で、金属アレルギーを発症する方もいます。歯の治療に使用される銀歯は、パラジウムや銀、銅、金など複数の金属を混ぜ合わせた合金で、口内で唾液と触れると金属イオンが溶け出すことがあります。これが、金属アレルギーの原因となる可能性があるのです。

特に、銀歯を長期間使用していると、金属イオンが蓄積されて皮膚症状や身体の不調として現れるケースもあります。治療時に金属アレルギーがある方はもちろん、アレルギーのリスクを避けたい方も、銀歯を避ける必要があるでしょう。

セラミックが金属アレルギーを引き起こすリスクはある?

セラミックが金属アレルギーを引き起こすリスクはあるかのイメージ

セラミックは非金属素材なので、金属アレルギーのリスクはありません。そのため、金属アレルギーの方でも安全に使用できます。

ただし、メタルボンドという素材には注意しましょう。内側に金属を使用しているため、アレルギーのリスクがあります。

メタルボンドは、土台として金属を使用することで耐久性を高めた素材です。奥歯など、強い咬合力がかかる部位にも使用できる耐久性がメリットですが、アレルギーのリスクがあること、内側の金属が透ける可能性があることがデメリットでしょう。

金属アレルギーの方がセラミック治療を受けるときの注意点

金属アレルギーの方がセラミック治療を受けるときの注意点のイメージ

金属アレルギーの症状は、金属と接触した部位だけではなく、全身に及ぶこともあります。ご自身の健康を守るために、セラミック治療を受けるときの注意点を理解しておきましょう。

特に、金属アレルギーの方は、歯科治療を受ける際に以下のポイントに注意しましょう。

銀歯の除去は慎重に行う

銀歯からセラミックへの交換を検討する方も非常に増えています。この場合、既存の銀歯を除去しなければなりませんが、この処置は丁寧に行わなければなりません。

除去時に金属片が飛散したり、摩擦によって微細な金属粉が発生したりすることも考えられるでしょう。信頼できる歯科医師のもとで、治療を受けることが重要です。

また、ご自身で外そうとするのは絶対に避けてください。無理に外すと、土台の歯を損傷する恐れがあります。

使用するセラミックの素材を選ぶ

詳しくは後述しますが、セラミック治療において使用される素材にはさまざまな種類があります。そのため、安全に使用できる素材を選択する必要があるでしょう。

例えば、メタルボンドと呼ばれるセラミックと金属のフレームで構成された被せ物は、金属アレルギーのリスクがあります。

治療に使用される接着剤にも注意する

セラミックそのものは基本的に金属を含まない素材ですが、治療の過程で使用される接着剤にも金属成分が含まれていることがあります。最近では金属成分を含まない接着剤も開発されていますが、金属アレルギーがある方の場合は必ず事前に歯科医師に伝えておきましょう。

金属アレルギーの方でも選べるセラミック素材

セラミック素材の歯

セラミック治療といっても、選択できる素材は複数あります。金属アレルギーの方は、特に素材選びは慎重に行う必要があるでしょう。

金属アレルギーのない方でも、歯科金属が原因でアレルギーを発症することもあります。また、アレルギー反応が出なくても、金属イオンの流出によって歯茎が黒ずむメタルタトゥーが起こるリスクはあります。

金属を含まない素材を選ぶことは、安全に使用できるだけでなく、美しい見た目を長く維持することにもつながるのです。

ここでは、金属アレルギーの方でも安全に使用できるセラミック素材の種類と、その特徴を解説していきます。

オールセラミック

オールセラミックは、100%セラミックでできた詰め物・被せ物です。金属を一切含まないため金属アレルギーの心配がありません。

また、自然な透明感や艶を再現できるため、周囲の歯と調和しやすいです。特に、前歯などの審美性が重視される部位に多く使われています。

ただし、強度は他のセラミック素材に比べて低い傾向があります。そのため、奥歯などの噛む力が強くかかる部位には使用できないこともあります。

ジルコニア

ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど硬度が高く、耐久性に優れた素材です。オールセラミックに比べると透明感はやや劣りますが、白く自然な見た目を再現できます。前歯にも使用できる審美性を備えていますが、強い力がかかる奥歯に使用されることが多いでしょう。

ただし、ジルコニアは天然の歯よりも硬いため、噛み合う歯を傷つけるリスクがある点は理解しておきましょう。治療後は、定期的に噛み合わせの状態などを確認する必要があるでしょう。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックにレジン(歯科用プラスチック)を混ぜた素材です。プラスチックが入っているため柔軟性があり、患者さまの口内の状態に合わせて調整しやすいことがメリットです。

保険が適用されるケースがあるため費用を抑えられますが、変色したりレジンが摩耗したりするデメリットがある点に注意が必要です。

e-max

e-maxは、強化ガラスを主成分とするガラスセラミックで、審美性と強度のバランスが非常に優れています。天然歯よりも美しいと言われることもあるほど透明感があり、周囲の歯の色に合わせて色調を調整できます。前歯など、審美性が重視される部位にも多く用いられています。

ジルコニアと比較するとやや強度が劣るため、強い咬合力がかかる部位には不向きとされる場合もありますが、適切な条件下では十分な耐久性を発揮するでしょう。金属を含まないため、金属アレルギーのある患者さまでも安心して使用することが可能です。

まとめ

笑顔のキャリアウーマン

金属アレルギーの方が歯科治療を受ける際には、治療に使用される素材に十分注意する必要があります。特に、従来の金属の詰め物や被せ物ではアレルギー反応が出るリスクがありますが、セラミック素材であればその心配はありません。

セラミックの中でも、ジルコニアやオールセラミックなど金属を一切使用していないものを選べば安心して治療を進められるでしょう。アレルギーを防ぐためには、治療前にしっかりと歯科医師と相談し、どのような素材を使用するのか確認することが重要です。

金属アレルギーがある方は、治療に使用する器具や素材について納得いくまで説明を受け、不安をなくしてから治療を受けましょう。

セラミック治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2025年10月7日 火曜日

歯科医院で行うクリーニングの費用は?保険と自費に分けて解説!

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

歯科医院で行われるクリーニングの費用について考えるイメージ

歯科医院で行われるクリーニングは、歯の健康維持だけでなく、口元の美しさを保つためにも欠かせないケアです。毎日の歯磨きでは落としきれない歯石や着色汚れを、専門的な器具と技術で取り除くことで、むし歯や歯周病の予防に大きな効果を発揮します。

一方で、患者さんが気になるのはやはり費用ではないでしょうか。保険が適用される場合とされない場合があり、その違いによって料金に大きな差が生じます。

今回は、歯科医院で行われるクリーニングの費用について解説します。安心して通院できるように、ぜひ参考にしてください。

歯科医院で行われるクリーニングの費用

歯科医院で行われるクリーニング費用のイメージ

歯のクリーニングにかかる費用は、保険診療と自費診療で大きく異なります。ここではそれぞれの特徴と費用を分けて説明していきます。

保険診療の場合

歯周病やむし歯の治療の一環としてクリーニングを行う場合は、保険適用の対象になります。たとえば、歯石除去や歯周ポケットの清掃などは、歯周病治療として位置づけられているため保険適用の対象となるケースが多いです。

費用は、初診料を含めて1回あたりおおよそ2,000円〜3,000円程度が一般的です。

ただし、保険適用のクリーニングはあくまで治療の一環であり、見た目の改善の目的は含まれません。そのため、コーヒーやタバコによるステイン除去などを希望する場合には、別途自費診療のクリーニングを受ける必要があります。

自費診療の場合

一方で、美容的な目的や予防を中心としたクリーニングは自費診療となります。

自費診療の場合は、歯科医院ごとに料金設定が異なりますが、一般的には1回あたり5,000円〜1万5,000円程度が相場で、施術内容によってさらに幅があります。たとえば、歯石除去に加えてフッ素塗布やPMTCを行う場合は、費用が高めになる傾向があります。

自費診療では時間をかけて丁寧に行われることが多く、仕上がりも美しくなるため、費用はかかっても満足度は高いといえるでしょう。

歯科医院で行われるクリーニングの流れ

歯面清掃を受ける様子

歯科医院でのクリーニングは、単に歯を磨くだけではなく、口腔内全体を確認しながら専門的に行われます。一般的な流れは、次の通りです。

口腔内のチェック

最初に行われるのは、口腔内の検査です。歯ぐきの腫れや出血、歯石の付着具合などを丁寧に確認し、必要に応じて歯周ポケットの深さも測定します。この段階で、どの程度のクリーニングが必要かを判断します。

歯石の除去(スケーリング)

次に、専用の器具や超音波スケーラーを用いて、歯石やプラークを除去します。特に歯ぐきの中に入り込んだ歯石はセルフケアでは落とせないため、プロによる処置が欠かせません。歯石を除去することで、歯ぐきの炎症も改善しやすくなります。

歯面清掃と研磨(PMTC)

歯石除去のあとは、歯の表面を研磨して仕上げます。専用のペーストやブラシを用いて歯面をツルツルに磨くことで、着色汚れを落とし、細菌が付着しにくい環境に整えられます。コーヒーや紅茶のステインを落とすことで、見た目も明るくなる効果があります。

フッ素塗布

最後に行われることが多いのが、フッ素塗布です。フッ素には歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑制する効果があるため、クリーニング後の仕上げとして効果的です。

歯科医院でクリーニングを受けるメリット

歯科医院でクリーニングを受けるメリットのイメージ

歯科医院で定期的にクリーニングを受けることには多くのメリットがあります。以下に詳しく解説します。

むし歯や歯周病の予防

毎日の歯磨きでは落としきれない歯石やプラークを、専用の器具で徹底的に取り除くことで、むし歯や歯周病の発症リスクを大幅に減らすことができます。

特に歯周病は自覚症状が出にくく、気づいたときには進行しているケースが多いため、定期的にクリーニングを受けることで予防につながります。

口臭の改善

歯石やプラークがたまると、細菌が発生させるガスによって口臭が強くなることがあります。クリーニングを受けることで、口臭の元となる汚れが取り除かれ、口の中を清潔でさわやかな状態に保つことができます。

歯の見た目がきれいになる

コーヒーや紅茶、タバコなどによる着色汚れは、通常の歯磨きでは完全に落とせません。

クリーニングでは専用の器具や研磨剤を使って歯の表面を磨くため、自然な白さに近づける効果が期待できます。ホワイトニングほどの効果はなくても、口元の印象を大きく変えることができます。

むし歯や歯周病の早期発見につながる

定期的なクリーニングを通して歯科医師や歯科衛生士にお口の中を診てもらうことで、むし歯や歯周病の早期発見につながります。早い段階で発見できれば、簡単な治療で済むケースが多く、費用や時間の負担を抑えることができます。

歯科医院でクリーニングを受けるときの注意点

歯科医院でクリーニングを受けるときの注意点のイメージ

ここでは、歯科医院でクリーニングを受けるときの注意点について解説します。

保険と自費の違いを理解する

クリーニングといっても、保険診療で行うものと自費診療で行うものでは、目的や内容、費用が大きく異なります。保険が適用されるのは歯周病治療を目的とした最低限のクリーニングに限定される一方、自費では見た目や予防を重視したより丁寧なケアが受けられます。

予約の際に、自分が希望する内容に合った診療を確認しておくことが大切です。

一度で完了しないことがある

歯石の付着が多い場合や歯周病が進行している場合は、1回のクリーニングでは対応しきれないことがあります。数回に分けて少しずつ除去するほうが身体への負担が少なく、仕上がりも良いことがあるため、必要な通院回数は事前に確認しておくと安心です

痛みを感じることもある

クリーニング自体は痛みを伴う処置ではありませんが、歯石が多く付着していたり歯ぐきが炎症を起こしていたりすると、処置中にしみたり軽い痛みを感じたりすることがあります。これは一時的なものがほとんどで、処置後に炎症が改善すると不快感も軽減します。

歯科医院でクリーニングを受ける頻度

歯科医院でクリーニングを受ける頻度のイメージ

一度クリーニングを受けたからといって、その効果がずっと続くわけではありません。歯石やプラークは毎日の生活のなかで再び溜まるため、定期的なクリーニングが必要になります。

どのくらいの間隔で受けるのが良いかは、お口の状態や生活習慣によって変わりますが、一般的な目安は3〜6ヶ月に1回です。特に、歯周病のリスクが高い方や歯ぐきが弱っている方は、1〜3ヶ月に1回と短い間隔での通院がすすめられます。

定期的に受診することで、健康な状態を保ちながら将来的なトラブルも防ぐことができるのです。

一方で、特に大きなトラブルがなく健康な歯を維持している人でも、半年に1回程度は受けると安心です。プロのチェックによって小さな変化を早期に見つけることができ、結果的に治療の負担を減らすことにもつながります。

このように、クリーニングを受ける頻度は人それぞれですが、定期的に通院する習慣を持つことが健康な口腔環境を守る大きなポイントになります。

まとめ

定期的にクリーニングを受けて歯の健康を守る女性

保険診療であれば安い費用で最低限のケアを受けることができますが、見た目の美しさやより丁寧な処置を求めるのであれば自費診療を選ぶことになります。どちらが自分に合っているかを理解して、目的に合わせて選択することが大切です。

さらに、クリーニングは一度きりで終わるものではなく、定期的に続けることで本来の効果を発揮します。歯の健康は体全体の健康を支える基盤でもあるため、多少の費用や通院の手間があっても、定期的なクリーニングを受ける価値は十分にあります。

不安を解消しながら通院を習慣にすることで、健やかな口腔環境を長く維持できるでしょう。

歯のクリーニングを検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2025年9月30日 火曜日

療養担当規則、施設基準について

療養担当規則について

当院では、令和6年6月の診療報酬改定に基づき、療養担当規則についてウェブサイト上の掲載を行っております。

当院は、厚生労働省より指定を受けた保険医療機関です。

明細書発行体制
当院では、保険診療を受けられたすべての患者様に、診療明細書を無料で発行しています。不要な場合は受付までお申し出ください。

保険外負担(実費徴収)
保険診療に付随する下記の費用は、保険外負担(実費)としてご請求させていただいております。
・診断書:3300円(税込)

厚生局に届出済みの施設基準
【基本診療料・外来診療体制】
<歯初診>歯科初診料の注1に掲げる施設基準
<外安全1>歯科外来診療医療安全対策加算1
<外感染1>歯科外来診療感染対策加算1
<外感染2>歯科外来診療感染対策加算2
<歯外在べⅠ>歯科外来・在宅ベースアップ評価料(Ⅰ)

【医療DX・ICT関連】
<医療DX>医療DX推進体制整備加算

【在宅・訪問歯科診療】
<在歯管>在宅患者歯科治療時医療管理料
<歯訪診>歯科訪問診療料の注15に規定する基準

【歯科技工・補綴・印象関連】
<歯技連1>歯科技工士連携加算1及び光学印象歯科技工士連携加算
<歯技連2>歯科技工士連携加算2
<歯CAD>CAD/CAM冠及びCAD/CAMインレー

【口腔機能・リハビリ・検査関連】
<口管強>小児口腔機能管理料の注3に規定する口腔管理体制強化加算

【手術・処置・特定療法】
<医管>歯科治療時医療管理料
<補管>クラウン・ブリッジ維持管理料

施設基準について

当院では、令和6年6月の診療報酬改定に基づき、施設基準等で定められている保険医療機関の書面掲示事項についてウェブサイト上の掲載を行っております。

明細書発行体制等加算
当院は診療費明細書を無料で発行しております。なお、必要のない場合にはお申し出ください。

医療情報取得加算
当院はオンライン資格確認を行う体制を有し、質の高い診療を実施するための十分な情報(薬剤情報、特定健診情報、その他必要な情報)を取得・活用して診療を行っております。

医療DX推進体制整備加算
当院では医療DXを推進して質の高い医療を提供できるように体制を整備しています。
オンライン資格確認システム等により取得した医療情報等を活用して診療を行う他、マイナ保険証の利用や電子処方箋の発行、電子カルテ情報共有サービスなどの医療DXにかかる取り組みを実施しています。

歯科点数表の初診料の注1
当院では、院内感染防止対策を徹底し、清潔な環境で治療を行っております。

歯科外来診療医療安全対策加算1及び2
当院では、歯科医療に関わる医療安全について以下の通り取り組んでおります。
 医療安全、医薬品業務手順等、医療安全対策に関わる指針の策定
 医療安全対策に関わる研修の受講ならびに従業員への研修の実施
 安全で安心な歯科医療環境を提供するための装置、器具などの設置
※設置装置:AED、パルスオキシメーター、酸素、血圧計、救急蘇生セット、歯科用吸引装置
 緊急時に対応できるよう、連携保険医療機関との連携
連携保険医療機関名 : 埼玉医科大学病院
電話番号 : 049-276-1127

2025年9月9日
さくらの山歯科クリニック

投稿者 さくらの山歯科クリニック | 記事URL

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