さくらの山歯科クリニックブログ
2025年12月16日 火曜日
歯の詰め物にはどのような種類がある?選ぶときのポイントも
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

虫歯治療や歯の破損修復において、欠かせないのが詰め物です。
一見するとどれも同じように思えるかもしれませんが、詰め物にはさまざまな種類があり、使用する素材によって見た目・耐久性・費用が大きく異なります。近年では、機能性だけでなく審美性を重視する人も増えており、より自然な見た目の詰め物を希望するケースも多く見られます。
今回は、歯の詰め物が必要となる理由や種類ごとの特徴、選び方のポイントについて詳しく解説します。
歯の詰め物をする主な理由

歯の詰め物は、見た目や機能の回復など、さまざまな目的で使用されます。
歯の機能を回復させるため
歯は、食べ物を噛むだけでなく、発音や表情のバランスにも関わる大切な役割を持っています。虫歯やケガで歯が欠けたり削られたりすると、しっかり噛めなくなったり、噛み合わせが悪くなったりすることがあります。
詰め物は、失われた部分を補い、もとの歯の形や高さに近づけることで、歯の働きを元に戻すために使われます。きちんと噛めるようになると、食事を楽しめるだけでなく、あごや他の歯への負担も減らすことができます。健康な口の環境を保つためにも、詰め物は重要なものなのです。
見た目を改善するため
歯の詰め物は、虫歯で削った部分の見た目をきれいに整えるためにも使われます。
特に前歯や口を開けたときに見える部分には、銀歯などの目立つ素材ではなく、白くて自然な色の詰め物を希望する方が多くなっています。セラミックやレジンなどの白い素材を使うことで、まわりの歯と違和感のない、自然な仕上がりにすることができます。
また、歯の形やバランスを整えることもできるため、笑ったときの印象が良くなり、自信を持って人と接することができるようになります。
歯の詰め物の種類と費用

歯の詰め物には、保険が適用されるものと、自費のものがあります。それぞれ見た目・耐久性・費用に大きな違いがあります。それぞれの特徴を確認して、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
保険診療の詰め物
保険診療では、基本的な機能をしっかりとカバーできますが、使用できる素材には限りがあります。ここでは、保険診療で使われる代表的な2つの素材をご紹介します。
銀歯
銀歯は、銀色の金属で作られた詰め物で、特に奥歯の治療によく使われます。とても硬くて丈夫なので、強い力が加わる奥歯に使用されることが多いです。また、保険が適用されるため、治療費をおさえられるのも大きなメリットです。
ただし、口を開けたときに銀色が目立つことがあるため、見た目を気にする方には不向きかもしれません。さらに、人によっては金属に反応してアレルギー症状が現れることもあるため、心配な方は事前に歯科医師に相談しましょう。
銀歯の費用は3割負担の方なら、1本あたり3,000円〜5,000円程度です。
コンポジットレジン
コンポジットレジンは、白いプラスチック素材です。自然な色をしているので、目立つ部分の治療に使用される傾向があります。小さな虫歯に使われることが多く、歯を削る量が少なくすむのも特徴です。
短時間で治療が終わることが多く、1回の通院で済むケースもあります。保険が適用されるため、費用を抑えられる点も特徴です。
ただし、強度は金属よりも劣るため、奥歯など強い力がかかる場所では欠けたりすり減ったりすることがあります。使う場所や状態に合わせて、歯科医師と相談して決めると安心です。
コンポジットレジンの費用は3割負担の方で、1本あたり1,000円〜3,000円程度と安価です。
自費診療の詰め物
自費診療では、より自然な見た目や高い耐久性を持つ素材を選ぶことができます。費用は高くなりますが、自分に合った仕上がりを希望する方に選ばれています。
オールセラミック
オールセラミックは、金属を一切使用せず、セラミックのみで作られた素材です。自然な透明感と色味があり、審美性を重視したい人に選ばれています。金属アレルギーの心配がなく、変色もしにくいため、長期間にわたって美しさを維持できます。
ただし、保険が適用されないため高額な費用がかかります。オールセラミックの詰め物の費用は、1本あたり4万~8万円程度が一般的です。
ジルコニア
ジルコニアは、セラミックのなかでも特に硬くて丈夫な素材です。見た目は白く自然で、強く噛む力がかかる奥歯にも安心して使えます。耐久性に優れており、割れにくいのが大きな特徴です。金属を使っていないため、金属アレルギーの症状が現れる心配もありません。
ジルコニアの詰め物の費用は、1本あたり5万〜8万円程度です。
ゴールド
ゴールド(金合金)は、歯とのなじみが良く、長期間使ってもすき間ができにくい素材です。しなやかさと強さを兼ね備えており、奥歯など強い力がかかる場所にも使用できます。また、純度の高い金を使うため、金属アレルギーの症状が現れにくいというメリットもあります。
ただし、金色をしているため、口を開けたときに目立つことがあります。ゴールドを使用した詰め物の費用は、1本あたり6万〜8万円ほどです。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用のレジンを混ぜた素材で、オールセラミックやジルコニアに比べて安価である点が特徴です。噛んだときの衝撃を吸収しやすく、周りの歯を傷つけにくい点もメリットといえるでしょう。
ただし、時間とともに変色したり、すり減ったりすることがある点はデメリットといえます。ハイブリッドセラミックの詰め物の費用は、1本あたり4万〜6万円程度です。
歯の詰め物の選び方

詰め物にはさまざまな種類があり、どれを選べばよいか迷う方も多いと思います。見た目や費用、体質、使う場所などによって、最適な素材は人それぞれです。ここでは、詰め物を選ぶときに考えておきたいポイントを4つご紹介します。
見た目
人と話したり笑ったりしたときに、口元の印象は大きく影響します。前歯や口を開けたときに見える場所は、できるだけ自然な色や形の詰め物を選びたいという方が多いでしょう。
白くて透明感のあるセラミックや、歯に近い色のレジン素材なら、見た目も自然で目立ちにくくなります。
費用
詰め物の種類によって、かかる費用は大きく変わります。保険が適用される銀歯やコンポジットレジンの詰め物は、数千円で治療できることが多く、費用を抑えたい方に選ばれる傾向があります。
一方で、オールセラミックやジルコニアなどの白くて見た目が自然な素材は、保険が適用されないため、1本あたり数万円ほどかかります。無理のない予算のなかで、自分にとって納得のいく治療ができるよう、事前に歯科医院でしっかり相談することが大切です。
金属アレルギーの有無
金属アレルギーのある方は、銀歯などの金属系の詰め物を選択すると、アレルギー反応が出ることがあります。そのため、金属を使用しないオールセラミックやジルコニアなどの素材を選ぶと安心です。安全に治療を受けるためにも、素材選びは慎重に行いましょう。
耐久性
詰め物には毎日の咀嚼で負荷がかかるため、耐久性のある素材を選ぶことが重要です。ジルコニアやゴールドは非常に耐久性が高く、長期間使用しても摩耗しにくいため、奥歯など負担が大きい部位にも安心して使用できます。
一方で、コンポジットレジンやハイブリッドセラミックは、経年劣化や変色が起こりやすいため、定期的なメンテナンスや交換が必要になる場合があります。使用する場所と耐久性のバランスを見ながら選ぶことが大切です。
まとめ

歯の詰め物には、保険が適用されるものから自費のものまで、さまざまな種類があります。自然な見た目に仕上げたい方、できるだけ長持ちするものを選びたい方、費用をおさえたい方など、人によって重視するポイントはさまざまです。
どの詰め物が自分に合っているのかを判断するには、見た目・強さ・費用・体質など、いろいろな面から考えることが大切です。歯科医師に相談のうえ、ご自身に合ったものを選択しましょう。
審美歯科治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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