さくらの山歯科クリニックブログ
2025年3月11日 火曜日
予防歯科とは何か?メリットと行うことを詳しく解説!
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
予防歯科という言葉を聞いたことはあるでしょうか。近年、虫歯や歯周病になってから治療をするのではなく、そもそも病気を防ぐ予防歯科が重要視されるようになってきました。歯の健康を守ることは全身の健康を守ることにもつながるため、多くの方が注目する分野です。
今回は「予防歯科って何?」「いつ行けばいいの?」などといった疑問にお答えし、具体的な治療内容や、メリットなどについてもくわしく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
予防歯科とは
予防歯科とは、虫歯や歯周病などといった口腔内の病気を未然に防ぐための歯科医療のことを指します。生活習慣を整えて風邪を予防するのと同じように、歯も病気にならないように予防をするという考え方のことです。
従来の治療中心の歯科医療とは違い、歯を削ったり抜いたりする前に健康な状態を保つことを目的としています。
虫歯になった歯は、自然に元に戻ることはありません。そのため治療が必要になりますが、治療をしても虫歯にかかる前の歯の状態に戻ることはほぼ無いのです。
しかし、未然に病気を予防すれば、歯を健康なまま維持できます。結果的に、歯の寿命を延ばすことに繋がります。
予防歯科で行うこと
予防歯科では、歯の健康を維持するためにさまざまな処置を行います。ここでは、具体的にどのようなことをするのかを詳しく解説します。
口腔内の検査
予防歯科では、まず初めに口腔内に異常がないかを検査します。初期の虫歯や歯茎の炎症は自覚症状がないことが多いです。そのため、検査をして異常を早期発見、治療に繋げて症状が悪化することを防ぐのです。
レントゲン撮影で歯の内部の異常を確認したり、専用の器具を使用して歯周ポケットの深さを測った理、目で見えない部分も念入りにチェックします。
PMTC
歯科医院では、専門的な機器を使って歯のクリーニングを行います。プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングと呼ばれ、普段の歯磨きでは取り切れない汚れを取り除きます。
専用の機器を使用してプラークを取り除き、歯の表面についた細かな汚れや着色汚れなども除去していきます。汚れが取れたら、最後に歯の表面をきれいに磨き上げます。
磨き上げることによって表面が滑らかになるので、汚れが付きにくい状態になります。虫歯や歯周病のリスクを減らすことができるでしょう。
スケーリング
プラークが蓄積し硬くなると歯石になります。歯石を放置すると口腔内で細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。一度できた歯石は、普段のブラッシングでは取り除くことができません。
そのため、専門的な機器を使用して除去する必要があります。スケーリングとは、スケーラーと呼ばれる機器で歯石をとる処置のことをいいます。
スケーリングを行えば、炎症が起きるリスクを減らすことができるでしょう。
フッ素塗布
フッ素は、歯の再石灰化を促し、虫歯になりにくくする効果があります。市販の歯磨き粉などにもフッ素が含まれているものがありますが、歯科医院では市販品よりも高濃度のフッ素を塗布することができます。
フッ素は、虫歯菌を弱らせる働きがあるだけでなく、歯の表面にあるエナメル質を強化し、より効果的に虫歯の予防をサポートします。特に、歯質が柔らかい子どもや虫歯ができやすい人はフッ素を取り入れると良いでしょう。
歯磨き指導
日々のセルフケアの質を向上させることも、虫歯や歯周病の予防には欠かせません。そのためにも、正しい歯磨きの方法を学ぶことが重要です。
歯科医師や歯科衛生士が歯並びや磨き方の癖をチェックし、一人ひとりに合わせた適切なブラッシングの方法や歯ブラシの選び方を指導します。毎日の歯磨きを正しいブラッシングで行えるようにしましょう。
また、どんな些細なことでも相談できるため、日々のケアに自信がない方でも都度確認できます。
予防歯科のメリット
予防歯科を取り入れることには、さまざまなメリットがあります。虫歯や歯周病が防げることはもちろん、全身の健康状態にもかかわりがあるのです。
ここでは、予防歯科のメリットをくわしく解説していきます。
虫歯や歯周病を未然に防げる
最大のメリットは、虫歯や歯周病を予防できることです。日本人のおよそ9割が虫歯や歯周病になったことがあるというデータもあり、非常に身近な疾患といえるでしょう。
定期的に検査とクリーニングを受けることで、口腔内の細菌の増殖を抑え健康な歯と歯ぐきを維持できる可能性が高まります。虫歯や歯周病は放置すると悪化しやすいため、早めの対策や予防が重要なのです。
口臭の予防や審美性の向上につながる
歯周病や虫歯が進行すると、口臭の原因になることがあります。歯周病などを引き起こしている細菌が口内で繁殖することで、口臭が発生・悪化します。
定期的なクリーニングや適切なブラッシングを行えば、口腔内を清潔に保つことができます。特に、歯石の蓄積は口臭の大きな原因となるためスケーリングが効果的でしょう。
また、PMTCを受ければ、歯の表面に付いた着色汚れが落ち、歯のトーンが上がることもあります。
全身の病気の予防につながる
虫歯や歯周病は、口の中だけにとどまらず全身の健康状態に影響します。歯周病が進行して菌が血液から全身に回ると、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病のリスクが高まることが分かっています。
また、虫歯が悪化すると、頭痛や耳鳴りなどを引き起こすこともあります。定期的に歯科医院で検査を受けることで、早期に治療を開始できます。
治療や費用の負担を軽減できる
予防を徹底することで、大がかりな治療が不要になります。例えば、虫歯が初期の段階で発見できれば、フッ素の塗布でエナメル質の再石灰化を促せば改善できることがあります。歯を削る場合でも、範囲が狭いので小さな詰め物で治療でき、痛みもほとんど発生しません。
一方、進行すると痛みがひどくなって神経をとる処置や抜歯が必要になることがあります。時間や費用もかかりますが、定期的なケアを行うことでこうしたリスクを減らせます。
歯の寿命が延びる
歯を長く健康に保つことは、将来的な生活の質に大きく影響します。予防歯科を徹底すれば、虫歯や歯周病の悪化を防ぎ、歯を失う原因を減らせます。80歳になっても自分の歯を多く残すことが可能になるでしょう。
自分の歯で食べ物をしっかりと噛むことができると、全身の健康維持にもつながります。
予防歯科に通う頻度
多くの歯科医院では3カ月から半年に一度、予防歯科を受けることが推奨されています。クリーニングを受けても、日々の生活でプラークなどの汚れが溜まり、3カ月程度で細菌が繁殖しやすくなるとされているためです。
また、フッ素の効果も永続的ではありません。3ヶ月ほどから効果が低下してくるため、定期的にフッ素塗布を受ける必要があります。
また、初期の虫歯や歯周病を発見するために効果的な期間だと言えるでしょう。
受診頻度には個人差がある
口腔内の健康状態を見て、歯科医師は通う頻度を調整します。虫歯や歯周病のリスクが低い人は半年に一度の検査で十分なことも多いです。
しかし、虫歯ができやすい人や歯周病になりやすい人、歯質が柔らかく虫歯などの進行が早い子どもは、1〜2ヶ月に一度の頻度で通うことを進められるでしょう。また、矯正治療中は装置の影響で歯磨きが難しくなることもあるため、より高い頻度での検診が推奨されます。
予防歯科は定期的に通うことが重要
歯科医院での検査や定期的なクリーニングなどは、継続して行うことが重要です。一度受診しただけでは長期的な効果が維持できないためです。
口内のトラブルを未然に防ぎ、将来的な治療費や痛みのリスクを減らすためにも、問題が起こらないように定期的に通うという意識を持つことも大切です。
まとめ
予防歯科とは、虫歯や歯周病を未然に防ぎ健康な歯を維持するための歯科医療のことです。レントゲンによる検査やプロフェッショナルクリーニング、フッ素の塗布などを定期的に行うことで、歯のトラブルを防げるでしょう。
予防歯科に定期的に通えば、トラブルを防ぎ治療にかかる費用や時間を減らせるメリットもあります。自身の口内の状態を確認し長く健康な歯を使い続けられるように、歯科医師と相談してみてはいかがでしょうか。
予防歯科を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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