さくらの山歯科クリニックブログ
2025年2月18日 火曜日
親知らずの虫歯を放置するリスクと治療法を解説!
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
親知らずにできた虫歯が痛んでも、忙しい、まだ我慢できると放置している患者さまもいるでしょう。 親知らずは真っ直ぐに生えないことも多く、磨き残しが多くなりやすいため虫歯になりやすい歯のひとつです。
しかし、そのままにしておくと、痛みが発生するだけでなく、周囲の歯や体全体にも悪影響を及ぼすことがあります。では、親知らずの虫歯はどのように治療するのでしょうか。
この記事では、親知らずが虫歯になる原因や放置するリスク、適切な治療方法について詳しく解説します。親知らずの虫歯を予防するためのポイントもご紹介していますので、歯の健康を守るためにぜひ最後までご覧ください。
親知らずが虫歯になる原因
親知らずが虫歯になる原因は、以下のとおりです。
ブラッシングが難しい
親知らずは歯列の一番奥に位置しているため、歯ブラシだけでは十分な清掃が難しく、磨き残しが生じやすいです。ブラシが届かず清掃が不十分だと、細菌や歯垢が堆積して虫歯の発生リスクが高まります。
そのため、ヘッドの小さいタフトブラシや、補助的なクリーニング道具を併用してケアすることが重要です。定期的な歯科医師によるチェックも欠かせません。
食べカスが溜まりやすい
親知らずは、まっすぐに生えないことが少なくありません。現代人の顎は小さく、親知らずがまっすぐ生えるだけのスペースが足りないことが多いためです。
その結果、隣接する歯との間に隙間ができやすく、普段の食事中に微細な食べカスが入り込みやすい環境となります。隙間に溜まった残留物は、通常のブラッシングだけでは完全に取り除くことが難しいです。
時間が経過するにつれて、細菌が活発に繁殖する温床となります。結果として、虫歯が発生しやすくなるだけでなく、歯周病のリスクも高まるため注意深いケアが必要です。
虫歯ができても気づきにくい
親知らずは口内の最奥に位置しているため、虫歯が発生しても自覚しにくいです。ご自身で状態を確認することが難しいので、初期の段階では見つけられないのです。痛みが発生するなど、虫歯が深刻な状態にまで進行してから歯科を受診する方も珍しくありません。
そのため、定期的に歯科検診を受けることが非常に重要です。早期に問題を発見して対処すると、重篤なトラブルの発生を防ぐことが可能となります。
親知らずの虫歯を放置するリスク
親知らずの虫歯を放置するリスクは、以下のとおりです。
痛みが増加する
虫歯を放置すると、炎症が次第に拡大します。痛みが持続的かつ激しいものに変化する恐れがあるでしょう。初期にはわずかな不快感や鈍い痛みしかなくても、時間が経つにつれて症状は悪化し、強い鋭い痛みが発生するようになるのです。
このような状態になると、食事や会話などの日常生活に必要な動作に支障をきたす可能性があります。感染が深部にまで達して、根管治療や抜歯などの大掛かりな治療が必要となる場合もあります。
痛みを軽視せず、早めに対策を講じることが極めて重要です。
歯ぐきが赤く腫れる
虫歯が進行することで、親知らず周辺の歯ぐきに炎症が広がっていき、腫れや赤みが生じるケースもあります。腫れた歯ぐきは、噛む際や日常の口腔ケアの際に強い痛みを伴うことがあります。
さらにその状態が続くと、歯周病や口内炎といった二次的な疾患の原因となります。早期の診断と治療が、症状の悪化を防ぐために欠かせません。
口臭の原因になる
虫歯を治療せず放置すると、非常に強い悪臭が発生することがあります。これにより口臭が強くなり、本人だけでなく周囲の人々にも不快な思いをさせる可能性が高いです。
口臭は単なる衛生面の問題にとどまらず、全身の健康状態や生活の質にまで影響を及ぼすことがあるため、早期に適切な治療とケアを行うのが望ましいでしょう。
隣接する歯に虫歯が広がる
親知らずの虫歯を放置すると、虫歯菌は周囲の歯へと容易に広がっていくリスクがあります。特に、隣接する歯との間にある狭い隙間や接触面を通じて感染が拡大し、他の健康な歯も同様に虫歯の被害を受ける可能性が高いです。
結果として、広範囲な治療や予防措置が必要となるため、早期に虫歯を治療することが重要です。
副鼻腔炎や骨髄炎などを発症する
局所的な感染が周囲の骨や組織に拡大し、副鼻腔炎や骨髄炎などといった深刻な疾患を引き起こすリスクが高まります。感染が血流に乗って全身に広がる場合、免疫系が過剰反応を示してさらなる合併症が発生する可能性もあるでしょう。
単なる虫歯治療だけでは状態を改善できなくなるなど、全身の健康に大きな影響を及ぼすかもしれません。
脳梗塞などのリスクが高まる
口内の慢性的な炎症や感染症が全身の血管系に影響を及ぼし、脳梗塞やその他の脳血管障害のリスクを高める可能性があります。親知らずの虫歯が放置されると、炎症が慢性化して血管内での細菌の蓄積や血栓形成が促進されることがあるのです。
深刻な健康リスクを未然に防ぐためにも、日々の口腔ケアを徹底して定期的な健康診断を受ける必要があります。
親知らずの虫歯を治療する方法
親知らずの虫歯を治療する詳しい方法は、以下の通りです。
虫歯を削って詰め物・被せ物をする
親知らずがまっすぐに生えており、虫歯が初期の段階である場合には、虫歯部分を削って詰め物で修復します。歯科用樹脂(レジン)を充填して、自然な外観と機能を回復させます。
歯の構造を極力保存しながら虫歯の進行を食い止めることが可能です。患者さまにとって負担が少なく、早期の治療介入により長期的な健康が維持されることを目指します。
虫歯が悪化している場合は、被せ物を行うこともあります。
根管治療
虫歯が神経まで到達している場合に行われるのが、根管治療です。歯の血管や神経が入っている根管内を洗浄・消毒し、特殊な薬剤を詰めて密閉する方法です。この後、土台を立てて被せ物を装着して歯の機能を補います。
ただし、親知らずの根管治療は非常に難易度が高いため、後述する抜歯を選択するケースが多いです。
抜歯
親知らずが斜めや横向きに生えている場合や、虫歯が神経に到達している場合、治療の根本的な解決を図るために抜歯が選ばれることが多いです。歯ぐきを切開し、部分的に骨に覆われた歯を安全に除去することもあります。
抜歯は、再発リスクの軽減や周囲の歯への悪影響を防ぐための有効な手段です。
親知らずが虫歯になるのを予防する方法
親知らずが虫歯になるのを予防する方法は、以下のとおりです。
日々の丁寧なブラッシング
虫歯予防の基本は、正しいブラッシングです。歯ブラシの細かい毛先を用いて、歯の表面はもちろん、歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目などもしっかりと磨くことが大切です。
さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを併用すると、歯ブラシだけでは除去しきれない細かな歯垢や食べカスを効果的に取り除けます。虫歯のリスクを大幅に減少させられるので、積極的に活用しましょう。
フッ素の活用
虫歯の予防策として、フッ素の活用は非常に有効です。毎日の歯磨きにフッ素入りの歯磨き粉やマウスウォッシュを取り入れてみましょう。
歯の表面にフッ素が作用して再石灰化が促進されるとともに、酸によるエナメル質のダメージを軽減します。定期的に歯科クリックでフッ素塗布を受けることも、虫歯予防に効果的です。
歯科検診
健康な口腔環境を維持するためには、定期的な歯科検診が欠かせません。一般的には、3か月から半年に一度の検診を受けると良いとされています。
歯科医師が口内の状態を詳細にチェックして、初期の虫歯や歯周病の兆候を早期に発見することが可能です。さらに、専門のクリーニングやプロフェッショナルなケアにより、家庭でのケアだけでは届かない部分の清掃も行います。
まとめ
親知らずは、歯列の最奥に位置していて磨きにくいため、食べカスや歯垢が溜まりやすいです。さらに、視認しにくいため、初期の虫歯に気づきにくいです。
虫歯を放置すると、痛みや歯ぐきの腫れ、口臭といった局所トラブルに留まらず、感染が広がる恐れがあります。治療法としては初期の虫歯なら削って詰め物を施す方法が有効ですが、進行した場合には抜歯が必要となるケースも多々あります。
日頃の正しいブラッシングやフッ素の活用、定期検診を行うことで、虫歯予防と健康維持に繋がります。
親知らずの虫歯治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
投稿者
カテゴリ一覧
- さくらの山歯科クリニックブログ (369)
- 料金表 (1)
- 未分類 (24)
- 求人情報 (3)
最近のブログ記事
月別アーカイブ
- 2025年2月 (4)
- 2025年1月 (4)
- 2024年11月 (2)
- 2024年10月 (2)
- 2024年9月 (2)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年6月 (1)
- 2024年5月 (1)
- 2024年4月 (1)
- 2024年3月 (1)
- 2024年2月 (1)
- 2024年1月 (1)
- 2023年12月 (1)
- 2023年11月 (1)
- 2023年10月 (1)
- 2023年9月 (1)
- 2023年8月 (1)
- 2023年7月 (1)
- 2023年6月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年3月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年10月 (1)
- 2022年9月 (1)
- 2022年8月 (2)
- 2022年7月 (1)
- 2022年6月 (2)
- 2022年5月 (2)
- 2022年4月 (2)
- 2022年3月 (2)
- 2022年2月 (2)
- 2022年1月 (2)
- 2021年12月 (3)
- 2021年11月 (2)
- 2021年10月 (2)
- 2021年9月 (2)
- 2021年8月 (3)
- 2021年7月 (2)
- 2021年6月 (2)
- 2021年5月 (2)
- 2021年4月 (2)
- 2021年3月 (2)
- 2021年2月 (2)
- 2021年1月 (2)
- 2020年12月 (2)
- 2020年11月 (2)
- 2020年10月 (1)
- 2020年9月 (2)
- 2020年8月 (3)
- 2020年7月 (2)
- 2020年6月 (4)
- 2020年5月 (5)
- 2020年4月 (3)
- 2020年3月 (5)
- 2020年2月 (4)
- 2020年1月 (1)
- 2019年12月 (4)
- 2019年11月 (2)
- 2019年10月 (2)
- 2019年9月 (3)
- 2019年8月 (3)
- 2019年7月 (3)
- 2019年6月 (1)
- 2019年4月 (2)
- 2019年3月 (3)
- 2019年1月 (4)
- 2018年12月 (3)
- 2018年11月 (4)
- 2018年10月 (4)
- 2018年9月 (3)
- 2018年8月 (3)
- 2018年7月 (5)
- 2018年6月 (3)
- 2018年5月 (5)
- 2018年4月 (4)
- 2018年3月 (4)
- 2018年2月 (4)
- 2018年1月 (4)
- 2017年12月 (6)
- 2017年11月 (4)
- 2017年10月 (5)
- 2017年9月 (4)
- 2017年8月 (4)
- 2017年7月 (5)
- 2017年6月 (4)
- 2017年5月 (4)
- 2017年4月 (5)
- 2017年3月 (4)
- 2017年2月 (4)
- 2017年1月 (3)
- 2016年12月 (4)
- 2016年11月 (4)
- 2016年10月 (4)
- 2016年9月 (5)
- 2016年8月 (4)
- 2016年7月 (3)
- 2016年6月 (3)
- 2016年5月 (5)
- 2016年4月 (3)
- 2016年3月 (4)
- 2016年2月 (3)
- 2016年1月 (4)
- 2015年12月 (5)
- 2015年11月 (5)
- 2015年10月 (4)
- 2015年9月 (4)
- 2015年8月 (4)
- 2015年7月 (3)
- 2015年6月 (3)
- 2015年5月 (3)
- 2015年4月 (2)
- 2015年3月 (2)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (4)
- 2014年11月 (3)
- 2014年10月 (4)
- 2014年9月 (3)
- 2014年8月 (3)
- 2014年7月 (3)
- 2014年6月 (4)
- 2014年5月 (4)
- 2014年4月 (3)
- 2014年3月 (4)
- 2014年2月 (5)
- 2014年1月 (4)
- 2013年12月 (2)