さくらの山歯科クリニックブログ
2021年1月23日 土曜日
親知らず
皆さん、こんにちは。
本日は親知らずについてお話させていただきます。
まず、親知らずとは、大臼歯(大人の奥歯)の1番奥に生えている歯であり、「第三大臼歯」や「智歯」といわれます。
中切歯(真ん中の前歯)から数えて8番目の奥歯です。
生えてくる時期は10代後半~20代前半で、中には歯が生えてこなかったり歯そのものが無い人もいます。
何故、「親知らず」と呼ばれているのかと言いますと、昔、親が亡くなった後に生えてくるためと言われています。
現代では、日本は長寿の国ですから、何だかピンと来ないですよね。
そんな親知らずについて生え方やトラブル、お手入れについてお話していきます。
《親知らずの生え方》
①正常な生え方
特にトラブルがない限り、抜歯の必要はありません。
他の歯と同じように虫歯や歯周病にならないよう、しっかり歯磨きをしてきれいに保ちましょう。
②斜めに傾いて生える、横(水平)に生える
生えてくる顎のスペースが不足していると斜めや横向きに生えてきて、手前にある第二大臼歯を圧迫してしまいます。
歯みがきもしづらく汚れもたまりやすいので、親知らずのみならず隣の第二大臼歯も虫歯になりやすくなります。
このような場合は抜歯になる可能性が高いです。
③埋伏している
親知らずが顎の中でとどまったまま生えてこない状態です。
中でも、横向きになったまま生えてこない場合が多くみられます。
この場合、隣の歯(第二大臼歯)の根を刺激して歯の根や周囲の骨を溶かしてしまうことがあります。
このような場合も抜歯になる可能性が高いです。
《親知らずのトラブルや特徴》
親知らずは1番奥に生えるため、歯ブラシの毛先が届きづらくプラーク除去が困難で磨き残しが多くなります。
そのため、う蝕(虫歯)や歯周病のリスクが高くなります。
特に、斜めに生えてきた場合、歯と歯肉の間にすき間ができ、このすき間にプラークや食べかすごたまると周りの歯肉に炎症が起こり、腫れたり痛みが出ます。
このような状態を「智歯周囲炎」と診断されます。
時に、炎症がひどくなりますと、顔や頬が腫れて口が開けにくくなったり、飲み込む時に痛みが伴ったりもします。
そして、正常に生えないことが多いため、抜歯やう蝕(虫歯)の治療が他の歯と比べて困難な場合があります。
親知らずのお手入れとしては、ヘッドの小さい歯ブラシやタクトブラシなどを使ってしっかり歯に届かせるように意識しましょう。
生え方によって、あて方や適した道具もありますので、1度歯科医師や歯科衛生士に親知らずのチェックとご自身に適した磨き方を知るのも大切です。
親知らずだけでなく、歯並びやお口の開き具合などそれぞれ適した口腔ケアがあります。
ですので、お口全体の事で何か気になる事がございましたら、ぜひ当院スタッフにお尋ねください。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
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