さくらの山歯科クリニックブログ
2025年9月9日 火曜日
根管治療が長いのはなぜ?期間や理由、治療を続けるべきポイントを解説
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
根管治療が思ったより長引き、「いつになったら終わるんだろう」と通院が億劫になっていませんか。痛みが和らぐと、途中で通うのをやめてしまう方も少なくありません。
しかし、根管治療を途中でやめるのは非常に危険です。歯の内部に細菌が残ったままになり、再発や悪化を招くだけでなく、最終的に歯を抜かなければならなくなる可能性も。
この記事では、なぜ根管治療が長くかかるのか、その理由と、途中でやめてしまうことのリスクについて詳しく解説します。最後まで治療を受けることの重要性もご紹介しますので、治療に前向きに取り組みたい方はぜひ参考にしてください。
根管治療について
根管治療とはどのような治療なのか、どういった症状があらわれると必要となるのか、詳しく解説します。
根管治療についてと治療の流れ
根管治療は、虫歯や外傷などで歯の内部にある神経や歯髄が感染した場合に行われる治療です。
まず、歯の表面から虫歯や古い詰め物を除去し、歯髄に到達します。その後、細い器具を使って根管内の感染した組織や細菌を丁寧に取り除きます。
次に、根管内を消毒し、再感染を防ぐために薬剤を詰めます。根管の形状や感染の程度によっては、複数回に分けて治療が行われることもあります。
最終的には、根管を完全に封鎖し、歯の機能を回復させるために被せ物などの補綴処置を行います。根管治療は細かな作業が求められるため、治療期間が長くなる場合もあります。
どんなときに根管治療が必要になるか
根管治療が必要となる主なケースは、虫歯が進行して歯髄に達した場合や、歯の根の先に膿がたまる根尖性歯周炎が生じた場合です。
また、歯に強い衝撃が加わって神経が損傷したときや、過去に治療した歯が再び痛みや腫れを起こした場合にも適応されることがあります。
根管治療を行うことで、抜歯を避けて歯を残す可能性が高まりますが、症状や歯の状態によっては他の治療法が選択されることもあるため、歯科医師とよく相談することが大切です。
根管治療にかかる治療回数と通院期間の目安
根管治療は、歯の内部にある神経や血管が感染した場合に行われる治療で、通常1本の歯につき2〜4回程度の通院が必要とされています。
1回の治療時間は30分から1時間程度が目安ですが、治療の進行状況や歯の状態によって個人差はあります。多くの場合、1週間に1回のペースで通院し、全体の治療期間は2〜4週間程度となることが一般的です。
ただし、治療の途中で痛みや腫れが生じた場合や、消毒が必要な期間が長引く場合、さらに通院回数や期間が延びることもあります。
根管治療を途中でやめるリスク
根管治療を途中でやめてしまうと、さまざまなリスクを伴います。ここではそのようなリスクを軽減するための注意点について詳しく解説します。
再感染や症状悪化の可能性
根管治療は、歯の内部にある感染した神経や細菌を取り除き、再感染を防ぐために行われます。
しかし、治療を途中で中断してしまうと、取り除ききれなかった細菌が歯の内部に残ったままとなり、再び感染が広がる恐れがあります。その結果、痛みや腫れなどの症状が再発したり、以前よりも強い不快感を感じる場合もあります。
また、治療途中の歯は仮の詰め物で覆われていることが多く、密閉性が十分でない場合には、口腔内の細菌が侵入しやすくなるため、症状が悪化するリスクも高まります。
抜歯や再治療のリスク
根管治療を完了せずに放置すると、感染が歯の根の先端や周囲の骨にまで広がることがあります。これにより、歯を保存することが難しくなり、最終的には抜歯が必要になるケースも考えられます。
さらに、再度根管治療を受ける場合でも、感染が進行していると治療が複雑になり、治療期間や費用が増加することもあります。歯を長持ちさせるためには、根管治療を最後まで受けることが重要です。
根管治療を最後まで受けるメリット
根管治療を最後まできちんと受けることで得られる主なメリットについて、詳しく解説します。
歯を残せる可能性が高まる
根管治療は、虫歯や感染が歯の神経まで進行した場合に、歯を抜かずに残すための治療法です。治療を途中でやめてしまうと、細菌が再び歯の内部で増殖し、炎症や痛みが再発するリスクが高まります。
最後まで治療を受けることで、歯の内部をしっかりと清掃・消毒し、細菌の再感染を防ぐことが期待できます。その結果、抜歯を避けてご自身の歯を長く使い続けられる可能性が高まります。
特に、天然歯は噛み心地や見た目の面でも優れているため、できるだけ残すことが望ましいとされています。
長期的な健康や費用負担の軽減
根管治療を最後まで受けて完治させることで、将来的に起こりうる歯のトラブルや追加治療のリスクを減らすことができます。
治療が不十分な場合、再治療や抜歯、さらにはインプラントやブリッジなどの補綴治療が必要になることもあり、結果的に時間や費用の負担が大きくなる傾向があります。
根管治療を計画通りに終えることで、歯やお口全体の健康を維持しやすくなり、長期的な医療費の節約にもつながります。
ご自身の健康と将来の負担軽減のためにも、根管治療は最後まで受けることが大切です。
根管治療をスムーズに進めるためのポイント
根管治療を円滑に進め、治療期間をできるだけ短縮するためには、日常生活や通院時の工夫が重要です。
治療中に気をつける生活習慣
根管治療中は、治療部位への負担を減らすことが大切です。特に、治療中の歯で硬いものや粘着性のある食品を噛むことは避け、反対側の歯で咀嚼するように心がけましょう。
また、歯磨きは優しく丁寧に行い、治療部位を清潔に保つことが感染予防につながります。喫煙や過度な飲酒は治癒を遅らせる可能性があるため、できるだけ控えることが望ましいです。加えて、十分な睡眠とバランスの良い食事を心がけることで、全身の健康維持にもつながります。
通院時の注意点とセルフケア
根管治療は複数回の通院が必要となる場合が多いため、医師の指示通りに予約を守ることが大切です。痛みや違和感が強い場合は、無理をせず早めに歯科医師へ相談しましょう。
自宅では、処方された薬を正しく服用し、うがいや歯磨きなどのセルフケアを怠らないことが大切です。
また、治療中は仮詰めが外れることもあるため、違和感や異常を感じた際は速やかに受診することが重要です。これらのポイントを意識することで、根管治療をよりスムーズに進めることが期待できます。
根管治療にかかる費用と保険適用について
根管治療にかかる費用や保険適用の仕組みについて、治療を検討されている方が知っておきたいポイントを解説します。
保険診療と自費診療の違い
根管治療は、健康保険が適用されるため「保険診療」が一般的ですが、患者さんの希望や症例に応じて行われる「自費診療」も選択でき、これらの2つに大きく分けられます。
保険診療では、国が定めた材料や治療方法を用いるため、費用を抑えられる一方で、使用できる薬剤や機器に制限があります。
これに対し自費診療では、最新の医療機器や高品質な材料を選択できる場合があり、より丁寧な治療や再発リスクの低減が期待されることもありますが、費用は全額自己負担となります。
どちらを選ぶかは、症状や希望、歯科医師との相談によって決めることが一般的です。
治療費の目安
根管治療の費用は、保険診療の場合、前歯で約3,000円から5,000円、奥歯では5,000円から8,000円程度(3割負担の場合)が目安とされています。
ただし、治療回数や処置内容によって変動することがあります。
一方、自費診療の場合は、1本あたり数万円から10万円以上かかることもあり、治療内容や使用する材料、クリニックによって大きく異なります。治療前に見積もりや説明を受け、不明点は必ず確認することが大切です。
まとめ
根管治療が数回の通院を要するのは、歯の根の中という複雑な部分から細菌を完全に取り除き、再発を防ぐための精密な作業が必要だからです。
痛みがなくなったからといって自己判断で治療を中断すると、感染が再発・悪化し、最終的に抜歯に至るリスクが非常に高くなります。
歯を残すための最後の砦である根管治療を無駄にしないためにも、最後まで通い切ることが何よりも大切です。治療が長く感じられても、それは歯を救うための重要な時間です。歯科医師の指示に従い、大切な歯を守り抜きましょう。
根管治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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