さくらの山歯科クリニックブログ
2025年9月30日 火曜日
入れ歯が合わない原因は?症状と解決法も解説
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
入れ歯は、歯を失った方が再び快適に食事や会話を楽しむための大切な治療法のひとつです。しかし「入れ歯が合わない」と感じる方は少なくありません。長く使用しているうちに違和感や痛みが出たり、食事がしづらくなったりすることもあります。こうした不具合を放置すると、口腔内の健康だけでなく全身の健康にも影響する可能性があります。
今回は、入れ歯が合わなくなる原因やその症状、適切な対処法について詳しく解説します。
入れ歯が合わなくなる原因とは
ここでは、入れ歯が合わなくなる原因について解説します。
噛み合わせの問題
入れ歯が合わなくなる原因の一つに、噛み合わせのズレがあります。顎の骨や歯ぐきが少しずつ変化するため、最初に調整した噛み合わせが次第に崩れてしまうのです。
また、残っている天然歯が動いたり、摩耗したりすることも噛み合わせの変化につながります。噛み合わせがずれると、一部の歯や入れ歯に負担が集中し、痛みや違和感が生じやすくなります。
こうした噛み合わせの問題は自己判断では気づきにくいため、定期的な歯科受診で早めに調整することが大切です。
入れ歯の変形と劣化
入れ歯は毎日使用することで少しずつ変形や劣化が進んでいきます。特にレジンと呼ばれるプラスチック素材で作られた入れ歯は、長期間使用するとわずかに歪んだり、硬さが失われてしまったりすることがあります。
さらに、熱い飲み物や食べ物に繰り返し触れることで微細な変化が生じることもあります。また、日常的な清掃で強い力を加えたり、誤って落としたりすると、ひび割れや変形につながる場合も少なくありません。
入れ歯の寿命は一般的に5年から7年程度といわれており、長期間使い続けるほどフィット感が損なわれやすくなります。劣化した入れ歯を無理に使い続けると、噛みにくさや痛みだけでなく、口腔内に傷をつくる原因にもなるため、定期的に確認してもらうことが重要です。
口腔内の変化
口腔内の環境が変化することで入れ歯が合わなくなることもあります。歯を失った部分の骨は、時間の経過とともに少しずつ痩せていきます。そのため、最初に作った入れ歯が徐々に合わなくなり、隙間が生じたり安定感が失われたりするのです。
また、加齢によって歯ぐきがやせたり、口の筋肉が弱ったりすることも入れ歯の不具合に影響します。さらに、糖尿病や骨粗しょう症などの全身的な病気があると、歯ぐきや顎の骨の状態が変化しやすく、入れ歯が合わなくなるリスクが高まります。
こうした変化は自然なことですが、放置すると痛みや口内炎の原因になります。そのため、入れ歯を長く快適に使うためには、定期的な調整や新しい入れ歯の作製を検討することが大切です。
入れ歯が合わない時の症状
ここでは、入れ歯が合わない時に現れる主な症状について解説します。
痛みや不快感
入れ歯が合わないときに最も多くみられる症状が、痛みや不快感です。
特に噛む際に強く当たる部分や、入れ歯の縁が歯ぐきに食い込む部分に痛みが出やすくなります。痛みがあると自然に噛む力を弱めてしまい、食事がしにくくなるだけでなく、消化器官に負担をかけることもあります。
また、常に口の中で異物感を覚えることで、会話や発音にも影響が出る場合があります。
口内炎の発生
入れ歯が合わなくなると、口内炎が繰り返しできやすくなります。これは、入れ歯の一部が歯ぐきや粘膜に強く当たり、摩擦や圧迫が生じることで炎症が起こるためです。小さな口内炎であっても、食事や会話のたびに痛みが生じると、生活の質に大きな影響を与えます。
食事をする際の違和感
入れ歯が合わないと、食事の際に違和感を覚えることがあります。例えば、硬いものを噛むと痛みが出たり、片側だけで噛む癖がついたりすることがあります。その結果、食べ物を十分に咀嚼できず、飲み込みにくさや消化不良を引き起こすことも少なくありません。
また、入れ歯が動いてしまうことで、食べ物が入れ歯と歯ぐきの間に挟まり、噛むたびに痛みを感じる場合もあります。さらに、入れ歯の安定感が失われると、会食や外食の際に不安を覚え、食事を楽しめなくなる方も多いのです。
入れ歯が合わないときの対処法
入れ歯が適切にフィットしないと感じた場合の対策について解説します。
歯科医師に相談する
入れ歯が合わないと感じたとき、最も重要なのは早めに歯科医師へ相談することです。入れ歯の不具合は自己判断で解決することが難しく、放置すると症状が悪化してしまう可能性があります。
歯科医師は入れ歯の内面を削ったり、裏打ち材を追加したりして調整を行います。また、入れ歯が大きく変形している場合や、歯ぐきの変化が大きい場合には、新しい入れ歯の作製を提案されることもあります。
入れ歯安定剤を使用する
一時的に入れ歯の不具合を和らげる方法として、入れ歯安定剤の使用があります。安定剤で入れ歯と歯ぐきの間にできた隙間を埋めることで、ずれや動きを抑えることができます。これにより、食事中や会話中の外れやすさを軽減し、安心して使えるようになります。
ただし、安定剤はあくまで補助的なものであり、根本的な解決策にはなりません。長期間の使用は、逆に入れ歯の状態を悪化させたり、歯ぐきに余分な負担をかけたりする恐れがあるため、必要以上に長く使い続けないよう注意が必要です。
調整しても入れ歯が合わない場合の選択肢
ここでは、調整しても入れ歯が合わない場合の解決策について解説していきます。
新しい入れ歯の作成
入れ歯を何度調整してもフィットしない場合には、新しい入れ歯を作成する必要があります。入れ歯は長年の使用によって劣化し、歯ぐきや顎の骨の変化にも対応できなくなるため、どうしても限界が訪れます。
新しい入れ歯を作る際には、最新の技術や素材を取り入れることで、以前よりも快適な装着感を得られることがあります。例えば、柔らかい素材を部分的に使った入れ歯や、精密な型取りを行うことで、痛みやズレを軽減できる場合があります。
作り直しは手間がかかるように思われがちですが、結果的に日常生活の質を大きく改善できるため、合わない入れ歯に悩み続けるよりも前向きに検討することが望ましいでしょう。
他の治療法の検討
入れ歯がどうしても合わない場合、他の治療法を検討する選択肢もあります。
インプラント
インプラントは、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法です。天然の歯に近い噛み心地を得られるのが大きな特徴で、入れ歯のように外れる心配がほとんどありません。また、見た目も自然で、審美的な面でも優れています。
一方で、外科手術が必要であり、治療期間も数か月以上かかることが一般的です。さらに、全身の健康状態や骨の量によっては適応とならないこともあります。
費用面でも入れ歯に比べて高額になるため、治療を検討する際には自分の体調や経済的な負担も含めて考える必要があります。
ブリッジ
ブリッジは、失った歯の両隣にある歯を支えにして人工の歯を固定する治療法です。入れ歯のように取り外しの手間がなく、短期間で治療が完了するのが利点です。噛む力も安定しやすく、見た目も自然に仕上がります。
ただし、両隣の健康な歯を削る必要があるため、将来的にそれらの歯に負担がかかる可能性があります。また、支えとなる歯が弱い場合や歯の本数を多く失っている場合には適応とならないこともあります。
ブリッジはインプラントと比べて外科的な負担が少なく、費用も抑えられるケースが多いため、治療の選択肢として検討しやすい方法といえるでしょう。
入れ歯の不具合を未然に防ぐために
入れ歯のトラブルを避けるためには、日常的な予防と定期的な管理が不可欠です。
まず大切なのは、歯科医院での定期検診です。入れ歯は時間の経過とともに必ず調整が必要になるため、少なくとも半年に一度はチェックを受けることが望まれます。また、日常のケアでは清掃を欠かさず、入れ歯洗浄剤を正しく使用して清潔な状態に保つことが重要です。
さらに、硬い食べ物を無理に噛まない、入れ歯を長時間装着したままにしないなど、日常生活での注意点を守ることで、不具合を予防できます。加えて、入れ歯を支える歯ぐきや顎の骨を健康に保つために、バランスの取れた食生活や十分な水分補給も役立ちます。
入れ歯を単なる道具と考えるのではなく、体の一部として大切に扱う意識が、不具合を防ぐ第一歩といえるでしょう。
まとめ
入れ歯は、歯を失った方にとって日常生活を支える大切な存在ですが、時間の経過や口腔内の変化によって合わなくなることがあります。
噛み合わせのずれや入れ歯自体の劣化、歯ぐきや骨の変化などが主な原因となり、痛みや口内炎、食事のしにくさといった症状が現れることがあります。こうした不具合を放置すると、口腔内の健康だけでなく全身の健康や生活の質にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
対処法としては、歯科医師による調整や入れ歯安定剤の活用、新しい入れ歯の作成や他の治療法の検討が挙げられます。また、日常的なケアや定期的なチェックを行うことで、不具合を未然に防ぐことも可能です。
入れ歯に違和感を覚えたら早めに歯科医師に相談し、自分に合った解決策を見つけることが快適な生活を送るための鍵となります。
入れ歯を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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