さくらの山歯科クリニックブログ
2021年10月10日 日曜日
むし歯について
こんにちは。
10月とは思えない暑い日が続いていますね。一方、朝晩の気温は段々と低くなり日中との寒暖差が大きくなってきています。体調を崩しやすい時期ですので、食事と睡眠をしっかり摂って免疫力を高めていきましょう。
皆さん、歯科医院に行くタイミングはどのような時ですか。定期的に通っている方もいますが、「歯が痛くなったから」という方が多いのではないでしょうか。今回は歯の痛みの原因の一つである「むし歯」についてお話ししたいと思います。
◆むし歯とは
むし歯は、口の中に常に存在する細菌であるミュータンス菌や乳酸桿菌など、むし歯の原因となる「う蝕原因菌」が引き起こします。通常はあまり悪影響を及ぼさないのですが、砂糖の主成分であるスクロース(ショ糖)などを摂ると、う蝕原因菌はそれらの糖を分解し、歯垢(プラーク)と酸を作り出します。その結果、歯の成分であるカルシウムやリンが歯の最表面であるエナメル質から溶け出す「脱灰」が起こります。一方、唾液などには酸を中和する作用があり、これにより時間の経過とともに失われたカルシウムやリンがエナメル質に再び沈着して結晶化し、脱灰していた部分が修復されます。この状態を「再石灰化」といいます。
その後、長時間にわたって脱灰する量が再石灰化する量よりも多い状態が続くと、脱灰されたところにくぼみ(う窩)ができ、歯が軟らかくなって形が崩れていきます。これが「むし歯」です。
◆むし歯治療
いったんう窩が形成されてしまうと、再石灰化されたとしても完全な修復は不可能となり、健全な歯に戻すことはできません。う窩ができても、初期はあまり自覚症状がありません。気づかぬままそのまま放置している間にむし歯は進行してしまいます。
C1:エナメル質がむし歯になった状態です。通常、痛みは感じません。治療はう窩をプラスチック(レジン)で詰めます。
C2:エナメル質の内側の象牙質までむし歯が進んだ状態です。甘いものや冷たいものがしみるようになります。治療はう窩をレジンや金属で詰めます。
C3:歯の中心部にある神経(歯髄)までむし歯が進んだ状態です。熱いものがしみてズキズキする強い痛みがあります。治療は細菌に感染した歯髄を取り除き、中を清掃・消毒して薬を詰め、金属などのかぶせものを装着します。
C4:歯冠がほとんどむし歯で崩れ、歯根だけが残った状態です。歯髄は死んでおり痛みが無くなることがありますが、歯根の先に膿が溜まると耐え難いほどの激しい痛みがあり、顔が腫れることもあります。歯根を残すことは難しく、通常は歯を抜くことになります。
歯や口の中の状態は一人一人違います。それぞれの歯や口の中の状態に合った歯磨き方法や、口腔ケアができているかがとても重要です。自分に合った歯磨き方法や口腔ケアについてわからないことがある場合はご気軽にご相談ください。
スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちしております。
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|2021年9月24日 金曜日
加齢に伴う口腔変化
こんにちは。
台風シーズンに入り暑かったり寒かったりと不安定な天気が続いていますが体調には気をつけて過ごしていきたいですね。
今回は加齢に伴う口腔変化についてお話しいたします。
口腔内も加齢とともに、さまざまな変化が起きてきます。
1.歯牙
歯牙とは歯のことです。噛み合わせの部分がすり減るため、歯の長さが短くなります。歯の色が黄色くなり、ヒビが入り、割れたり欠けやすくなります。
2.顎の骨
歯を支えている骨を歯槽骨といい、その他の顎の部分を、顎骨と呼びます。
歯がなくなっていくと、しだいに歯槽骨は吸収され少なくなります。上の顎骨は外側(唇や頬)から吸収され小さくなり、下の顎骨は内側(舌)から吸収されていきます。そのため、受け口のような状態になります。歯のなくなったお年寄りによく見受けられる顔貌になります。
3.歯肉
次第に萎縮して張りがなくなり、組織が薄くなり弾力がなくなります。そのため義歯による刺激を受けやすく、痛みが生じやすくなります。
4.唾液
しだいに唾液腺が萎縮し、唾液の分泌が悪くなり口腔乾燥を生じます。唾液の分泌が悪くなると、嚥下障害を起こすようになります。また抗精神薬などの服用により、その副作用として唾液の分泌が抑制されることがあります。
5.顎の関節
顎の関節がしだいにすり減り、顎が外れやすくなります。
6.下顎の不随意運動
罹患疾病などにより下顎が意思と関係なく動くようになり、義歯の安定が悪くなることがあります。
7.味覚
舌の味を感じる味蕾の表面が角化したり、味蕾そのものが萎縮したり、亜鉛不足などの栄養状態により味覚が落ちたり、わからなくなったり、甘味を苦味と感じるようになります。
8.その他
・歯科治療した部分の詰め物が脱離したり、壊れたりする
・義歯が破損したり、不適合になる
・食べ物残渣が口腔内に停留して不潔になる
このように口腔内にも加齢に伴って、支障が多く出てくるようになります。
定期的なメンテナンスでご自身の口腔内の状態を把握し、予防や治療していくことが大切になります。
気になることがありましたら、お気軽にご相談下さい。
皆様のご来院をスタッフ一同お待ちしております。
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|2021年9月12日 日曜日
保険で出来る白い冠[若葉、鶴ヶ島、川越の歯医者 さくらの山歯科クリニック]
こんにちは。
9月に入り暑さも和らいできました。
過ごしやすくなってきて、秋の食べ物も増えてきました。
美味しい物を健康な歯でたくさん食べましょう。
今日は虫歯で被せる場合のお話です。
皆さんはかぶせ物と言ったら銀色のかぶせ物を想像すると思います。
今回お話しするのは保険で出来る白いかぶせ物についてです。
何処でも白い歯が入るわけではありません。
条件がありますが今は比較的多くの歯に適用されるようになってきました。
詳しくはお声がけ頂ければ詳しくお伝え出来ます。
白い歯CAD/CAM冠の特徴
利点
①白く、歯と同じような色をしています
②プラスチックの歯と比べると汚れが付きづらい
③金属を使用しない為金属アレルギーの心配ありません
④硬すぎる事が無いためかみ合う歯を痛め付けることがありません
➄保険適用により一万円以下で入れられます
欠点
①強い力がかかった時に割れることがあります
②接着性があまりよくない為取れやすいです
③長期使用すると変色することがあります
お口を開けた時に気になっていた方は一言お声がけ下さい。
適用されるかされないか、保険管理期間という物もあります。
詳しくはお気軽に聞いて下さい。
さくらの山歯科クリニックスタッフ一同皆様のご来院お待ちしております。
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|2021年8月29日 日曜日
歯の治療
こんにちは。
残暑が続いていますね。
夜になると、秋の虫達の鳴き声も聞こえています。
季節の変わり目で、体調を崩さないようにお気をつけてお過ごしくださいね。
今日は、歯の治療についてお話したいと思います。
ある程度大きくなった虫歯は、取り除かないと治ることはありません。しかも、虫歯は進行して行きますので、なるべく早い段階で取り除く必要があります。
虫歯の大きさや深さによって、削らなければいけない量は異なります。歯を削る量により、詰め物や被せ物の種類が変わります。
○コンポジットレジン
歯と同じ色の樹脂のペーストを削った場所に詰めて、特殊な光をあてて固めます。
虫歯が小さい場合や前歯の虫歯に詰めることが多いです。
○クラウン
虫歯が大きくたくさん歯を削った場合は、型取りをして歯の形の被せ物を装着します。
詰め物や被せ物については、保険診療と自費診療がございます。
治療の際にご説明させていただいておりますが、ご不明な点はスタッフにお問い合わせください。
治療した歯も、日々のメンテナンスを怠ると再び虫歯になってしまいます。
当院では、治療終了後も定期的なメンテナンスをおすすめしております。
スタッフ一同、皆様のご来院お待ちしております。
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|2021年8月13日 金曜日
歯と口腔の機能
みなさん、こんにちは。
毎日、暑い日が続いている中、コロナの感染状況は良くならずまだまだ緊張感をもった生活が続きそうですね。
私たちスタッフもこれまでと同様に感染対策をしっかりしながら診療業務に就きたいと身のひきしまる思いです。
今回は歯と口腔の機能についてお話いたします。
口腔には、ご存知のように「食べる」「話す」などの機能があります。
食べるためには、まず歯で食物を噛み、飲み込むすなわち咀嚼と嚥下という動作が必要です。
食べることで唾液と食物が混ざり味覚を感じる事が出来ます。
話しをするためには、口は発音をするとともに表情を作り会話をして人間はコミュニケーションをとります。
①咀嚼
歯で食物を咬み飲み込むという一連の動作を咀嚼といいます。
食物や飲み物は、唇、舌、頬の動きにより口腔内に入り、歯によって細かく砕かれ飲み込むことで消化管に運ばれます。
口腔内で食物が粉砕されることで食物は嚥下しやすく消化もしやすくなります。
また噛むことによって成長期には、アゴの骨やアゴの周りの筋肉の発育を刺激します。
②味覚
味覚は主に舌上面の舌乳頭にある味蕾(みらい)で受容された味覚の情報が脳に伝達されます。
基本味として甘味、酸味、塩味、苦味、旨味があり、食物のおいしさを決定する要因として味以外にも、臭い、歯触り、温度、舌触り、色などがあります。
5つの基本味がこれらの他の要素で拡張され、感覚としての味は風味と呼ばれることがあり、またその認識の過程を「味わう」といいます。
③唾液
唾液には色々な機能があり、
●咀嚼嚥下の補助
唾液中のムチンという成分により唾液には強い粘性があり食物を湿らせ塊にしやすくして咀嚼と嚥下をしやすくします。
●溶媒作用
食物中の味物質が唾液中に溶けて味蕾の受容体と反応するのを手助けします。
●洗浄作用
食物中の繊維物質を噛むことで口腔内は機械的に清掃され、自浄作用ともいいます。
●化学的消化作用
唾液中のα-アミラーゼかデンプンを麦芽糖に分解します。
●歯や粘膜の保護作用
歯の表面はペリクルという唾液タンパクに覆われており、摩耗や脱灰から歯を守り保護します。
口腔粘膜も唾液タンパクに覆われることにより感染や損傷から守ります。
●緩衝作用
唾液に含まれる炭酸、重炭酸、リン酸などは急激な酸性やアルカリ性に変化しないように中和し、歯垢のpHが酸性になり脱灰するのを抑制します。
●抗菌作用
唾液中にはリゾチーム、ペリオキシターゼ、免疫グロブリン、ラクトフェリンなど細菌の活動を抑制する様々な物質が含まれます。
●歯の再石灰化作用
唾液中のカルシウムイオン、リン酸イオン、フッ素イオンは脱灰された歯質の再石灰化を促進します。
④発音と発語
ヒトは、コミュニケーションの手段として会話をします。
言葉は、声と口元や顔の表情とともに発せられます(発語)。
声は、声帯が振動し音が発せられ、歯・顎・骨・口唇・舌の形態や機能により作られます。
母音は、呼気の通過が遮られることなく発音できるもので、声帯の振動によって起こります。
子音は呼気の通過が口唇・舌・歯などで遮られたり、通路が狭められて発声する音です。
それぞれの形態や機能に異常があると発音障害(構音障害)となります。
また、時には、口を使って歌を歌ったり、楽器を演奏したりします。
そのような機能を使い他とのコミュニケーションをはかります。
また、清掃の行き届いたきれいな歯や歯肉、整った歯並びは、美しさ(審美性)に関わり、コミュニケーションの過程で重要な役割を果たします。
このように歯と口腔には人間が生きる上で大切な「食べる」「話す」ということになくてはならない器官であります。
う蝕や歯周病によって歯や口腔内に不具合が生じるのその機能が損なわれてしまいます。
そのような状態を少しでもより良く改善するために歯の治療、そして予防や早期発見早期治療のためにメンテナンスは必要です。
少しでも口腔の事で気になることお困りのことがありましたら、お気軽に当院スタッフにお尋ねください。
みなさまのご来院をスタッフ一同お待ちしております。
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