さくらの山歯科クリニックブログ
2021年4月25日 日曜日
歯の型取りについて
こんにちは。
このところ、いいお天気で過ごしやすくなりましたね。
ただ、また緊急事態宣言やまん延防止措置などが発令されてステイホームの日々が続きそうです。
今日は歯の型取りについてお話いたします。
皆さんも治療に行った時に、お口の中に冷たい謎のやわらかい物を入れられてることがあると思います。
何をしてるのだろう、何が入ってるのだろうって思いませんか。
虫歯治療の際、虫歯を削ってその削ったところに詰め物や被せ物をします。
その場で樹脂(コンポジットレジン)を詰めたりもしますが、金属やセラミックなどで詰めたり被せたりする場合は歯科技工士に詰め物や被せ物を製作してもらいます。
型取りは、歯科技工士が模型を見て、模型に合わせて患者さんにぴったり合うような被せ物などを作るために必要な模型を作るために行います。
歯科では型取りの事を「印象」といいます。
では、何を使って型取りをしているのかというと、アルギン酸という材料で歯型をとっています。
実はアルギン酸というのは、かまぼこの材料でもあるんです。
かまぼこはアルギン酸とスケソウダラのすり身を固めたものなのです。
お口の中に印象材を入れ固まるまで数分待つとかまぼこ程の固さになり、その歯型に石膏を流して模型を作ります。
アルギン酸はお口の中に入れられると少し冷たく感じると思いますが、時々温かいものが型どりの時に入ってきてると思います。
それはあたためて溶かした寒天を流し込んでいるのです。
より精密な模型を作るために、アルギン酸だけでは難しいところを寒天と組み合わせて型取りをすることがあります。
型取りをされている間は少し苦しかったりすると思いますが、温かいものが入ったら「あ、寒天だ」冷たいものが入ったら「これはかまぼこだ」って思ってもらうと少しは型取りの時の緊張がほぐれるといいなと思います( ˆᴗˆ )
他にもシリコンゴム系の材料を使って型取りをしたりもしますが、どれもより精密な詰め物や被せ物、義歯を作り、患者さんにより良く美味しいものを食べていただくためにしています。
ただ、どんなに精密な型取りをしようとしても、磨き残しや歯肉からの出血などがあると型取りの精度が落ちてしまいます。
そのためにも治療をする前に口腔内の環境を整えるために歯石を取ったり、歯磨きの指導をすることもあります。
今回は簡単ではありましたが、印象(歯の型取り)についてお話いたしました。
お口の事、治療の事など気になる事がございましたら、当院スタッフにお尋ねください。
当院スタッフ一同、皆様の御来院をお待ちしております。
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