さくらの山歯科クリニックブログ
2025年1月24日 金曜日
歯周病になりやすい人の特徴!原因や放置のリスクも併せて解説
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
歯周病は、日本人の成人の約8割が罹患している、もしくは予備軍とされるほど身近な病気です。初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行するため、放置すると歯を失うリスクが高まります。
歯周病には、生活習慣や体質によって発症しやすい人が存在します。
この記事では、歯周病になりやすい人の特徴や原因、放置することで生じるリスクについて詳しく解説します。
歯周病になりやすい人の特徴
歯周病はさまざまな要因で引き起こされますが、特に生活習慣が大きく関係しています。ここでは、歯周病になりやすい人の特徴について詳しく解説します。
歯磨きが不十分な人
歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌です。歯磨きが不十分だと歯垢が溜まり、やがて歯石へと変わります。特に、歯と歯ぐきの境目は磨き残しが生じやすいです。しっかりとブラッシングをして、プラークを除去しないと歯周病になるリスクが高まります。
正しい歯磨き方法を習得し、毎日の口腔ケアを徹底することが大切です。
喫煙習慣がある人
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきの血流を悪化させます。免疫力が低下し、細菌への抵抗力が弱まるため、歯周病になるリスクが高まるのです。また、喫煙者は歯ぐきの腫れや出血が少ないため、歯周病が進行していても見逃しやすい傾向があります。
糖尿病の人
糖尿病患者は血糖値が高く、免疫力が低下しやすいため、感染症にかかるリスクが高まります。そのため、糖尿病の人は歯周病にかかりやすく、悪化しやすいのです。血糖コントロールが不十分な場合、さらにリスクが高まるでしょう。
ストレスを抱えている人
ストレスが溜まると免疫力が低下するため、歯周病になるリスクが高まります。また、ストレスが溜まると、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをすることがあります。歯ぎしりや食いしばりをすると、歯ぐきや歯周組織に負担がかかり、歯周病が悪化しやすくなります。
適度に運動をしたりリラックスする時間を確保したりして、ストレスを溜めないようにすることが大切です。
口呼吸が習慣化している人
唾液には口腔内の細菌の繁殖を抑える効果があります。口呼吸によって口腔内が乾燥すると、唾液の作用が弱まるため、歯周病になるリスクが高まるのです。口呼吸の習慣がある場合は、鼻呼吸を意識しましょう。
不規則な食生活や栄養の偏りがある人
栄養バランスの乱れや不規則な食生活は免疫力を低下させ、歯周病を引き起こしやすくします。ビタミンCやカルシウムが不足すると歯ぐきの健康が損なわれやすいため、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
歯周病の原因
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が細菌感染によって破壊される病気です。進行すると歯を失うリスクが高まるため、原因を理解し、予防することが重要です。ここでは、歯周病を引き起こす主な原因について解説します。
プラーク(歯垢)の蓄積
歯周病の最大の原因はプラークに含まれる細菌です。プラークは歯の表面や歯と歯ぐきの間に溜まります。この細菌が毒素を出すことで、歯ぐきに炎症を引き起こすことがあるのです。
プラークを放置すると硬い歯石となり、歯磨きでは除去できなくなります。歯石の表面はザラザラとしており、プラークが付着しやすいため、歯周病の原因となります。定期的に歯科医院でクリーニングを受け、プラークや歯石を除去してもらうことが大切です。
喫煙
喫煙も歯周病を引き起こす原因のひとつです。上述のとおり、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきの血流を悪化させます。これによって免疫力が低下すると、歯周病にかかるリスクが高まります。
不適切な口腔ケア
正しい歯磨きができておらず、プラークが残った状態が続くと、歯周病の原因になります。特に、歯と歯ぐきの境目は磨き残しが生じやすいため、丁寧にブラッシングをする必要があります。
また、歯ブラシだけですべての汚れを除去することは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、細かい部分に付着した汚れもしっかり取り除きましょう。
口呼吸
口呼吸が習慣化すると口腔内が乾燥して、細菌が繁殖しやすくなります。唾液には細菌の繁殖を抑える働きがありますが、口腔内が乾燥すると細菌が繁殖して、歯周病になるリスクが高まるのです。口呼吸の習慣がある場合は、鼻呼吸を意識することが予防につながります。
歯並びの乱れ
歯並びが悪いと歯磨きがしづらくなり、プラークが残りやすくなります。上述のとおり、歯周病の原因はプラークです。歯の表面や歯と歯茎の境目にプラークが付着している状態が続くと、細菌が繁殖して、歯周病になるリスクが高まります。
矯正治療で歯並びを整えることで、歯磨きがしやすくなり、歯周病の予防効果が期待できます。
歯周病の症状
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が破壊される病気です。初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することが多いため、早期発見と早期治療が重要です。ここでは、歯周病の主な症状について解説します。
歯ぐきが腫れる・出血する
初期段階の歯肉炎では、歯ぐきが赤く腫れ、ブラッシングをしたときに出血しやすくなります。健康な歯ぐきはピンク色で引き締まっていますが、炎症が進むと腫れぼったくなり、出血しやすい状態になります。
歯ぐきが下がる
歯周病が進行すると、歯ぐきが徐々に下がり、歯が長く見えることがあります。歯ぐきが下がり、歯の根元が露出すると、冷たいものを口にしたときにしみることもあるでしょう。
口臭が悪化する
歯周病菌が発生させるガスによって、強い口臭が生じることもあります。しっかり歯磨きをしたりマウスウォッシュを使用したりしても改善されない場合は、歯周病が進行している可能性があります。口臭が続く場合は、早めに歯周病の検査を受けましょう。
歯ぐきから膿が出る
歯周病が進行すると、歯ぐきから膿が出ることがあります。これは歯周ポケット内で細菌が繁殖し、炎症が悪化しているサインです。膿が出ると口の中に苦味や不快な味を感じることがあります。
歯がぐらつく
歯周病が重度の状態にまで進行すると、歯を支える骨が破壊され、歯がぐらつき始めます。硬いものを噛みにくくなったり、食事中に違和感を覚えたりする場合は注意が必要です。放置すると歯が抜け落ちるリスクが高まります。
歯ぐきに痛みや違和感が現れる
炎症が進行すると、歯ぐきに痛みや違和感が現れることがあります。特に食事や歯磨きをするときに痛みを感じる場合、歯周病が進行している可能性があるため、早急に治療を受けることが大切です。
歯周病を放置するリスク
歯周病を放置すると、口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。初期の段階では症状が現れにくいため見過ごしがちですが、進行すると深刻な問題に発展することがあります。ここでは、歯周病を放置するリスクについて解説します。
歯を失うリスクが高まる
歯周病が進行すると、歯を支える役割を持つ歯槽骨が徐々に溶けていきます。歯槽骨が溶けると、歯がグラつき始め、最終的には抜け落ちることがあります。抜けた歯は元に戻ることはないため、放置せずに治療を受けることが重要なのです。
口臭が悪化する
歯周病が進行すると、歯周ポケット内に細菌が繁殖して口臭が強くなることがあります。歯周病が原因で起こる口臭は、しっかり歯磨きをしたりマウスウォッシュを使用したりしても改善が難しくなります。
口臭が悪化すると、日常生活や人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があるため、放置せずに治療を受けることが大切なのです。
全身の健康に悪影響を及ぼす
歯周病菌が血流に乗って全身に広がることで、さまざまな疾患を引き起こすリスクがあります。例えば、歯周病菌が血管内に侵入し、血栓ができると、心筋梗塞や脳梗塞などの全身疾患を引き起こすリスクが高まります。
高齢者の場合は、誤嚥性肺炎を引き起こすこともあるため注意しなければなりません。
早産・低体重児出産のリスクが高まる
妊娠中の方が歯周病を放置すると、早産や低体重児出産のリスクが高まります。歯周病が進行すると炎症物質が血液中に入り込み、子宮に到達すると子宮収縮を促すためです。妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯ぐきが腫れやすくなるため、特に注意が必要です。
歯周病を予防するには
歯周病は、適切な口腔ケアと生活習慣の見直しによって予防が可能です。症状が進行すると歯を失うリスクもあるため、日頃からしっかりとケアを行いましょう。ここでは、歯周病を予防するための具体的な方法をご紹介します。
しっかりと歯磨きをする
歯周病の主な原因は、プラーク(歯垢)に含まれる細菌です。そのため、毎日しっかりと歯磨きをしてプラークを取り除くことが予防の基本です。
歯磨きをするときは歯と歯ぐきの境目を意識してブラッシングしましょう。歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯と歯の間に付着した汚れもしっかり除去できます。
うまく歯磨きができているか不安な方は歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。正しいブラッシング方法を習得し、自宅で実践することで、磨き残しを減らせます。
定期的に歯科検診を受ける
歯周病を予防するためには、定期的に歯科検診を受けることも大切です。定期的に歯科検診を受けることで、自分では気づくことができない歯周病の兆候を早期に発見できます。歯科検診は3か月〜6か月に1回の頻度で受けることが推奨されます。
また、歯科検診でプロフェッショナルクリーニングを受けることで、歯垢や歯石を効果的に除去できます。これによって、歯周病の予防につながるでしょう。
生活習慣を見直す
歯周病を予防するためには、生活習慣を見直すことも大切です。例えば、喫煙習慣がある方は、禁煙が推奨されます。禁煙することで歯ぐきの血流が改善され、免疫力が高まります。
また、ストレスが溜まると免疫力が低下しやすいため、適度な運動やリラックスする時間を確保することが重要です。さらに、ビタミンCやカルシウムを積極的に摂取し、バランスの良い食事を心がけることで健康な歯ぐきを維持できます。
口腔内の乾燥を防ぐ
口腔内が乾燥すると細菌が増えやすくなります。鼻呼吸を意識することで、口腔内の乾燥を防げます。さらに、唾液腺を刺激するマッサージや、食事の際によく噛むことでも唾液の分泌を促進できます。
まとめ
歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が破壊される病気です。歯周病になりやすい人には、歯磨きが不十分な人や喫煙習慣がある人、糖尿病の人などが挙げられます。
歯周病を放置すると、歯が抜け落ちるリスクが高まるだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などの全身疾患を引き起こすリスクも高まります。
これを予防するためには、正しい歯磨き習慣を身につけ、定期的に歯科検診を受けることが重要です。また、禁煙やストレス管理、バランスの取れた食事を心がけることで、健康な歯茎を維持しやすくなります。日頃から適切なケアを心がけ、お口と全身の健康を守りましょう。
歯周病にお悩みの方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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