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さくらの山歯科クリニックブログ

2025年8月5日 火曜日

セラミックの歯が取れた!考えられる原因と対処方法

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

取れてしまったセラミックの歯のイメージ

セラミックの歯は、見た目の自然さや耐久性に優れていることから、虫歯治療や審美目的で多くの方に選ばれています。

しかし、使い方や口腔内の状況によっては、ある日突然セラミックの歯が外れることもあります。予想外のトラブルに焦る方も多いですが、原因を正しく理解し、適切に対応することが大切です。

この記事では、セラミックの歯が取れる主な原因や、取れたときに自宅でしてはいけないこと、歯科医院での対処法などについて詳しく解説します。

セラミックの歯が取れる原因

セラミックの歯が取れる原因を考えるイメージ

セラミックの歯は、決して取れないものではありません。特定の状況や日常の習慣によっては、予期せぬタイミングで外れることもあります。ここでは、セラミックの歯が取れる主な原因について解説します。

接着剤の劣化や不適合

セラミックの歯は専用の接着剤で歯に固定されますが、経年劣化や接着処理時のミスによって固定力が弱まる場合があります。特に、接着剤が唾液や水分の影響を受けた場合、接着強度を保てず、取れやすくなることがあります。

また、土台の形状や素材との適合が不十分な場合も、早期脱落の原因になります。

噛み合わせのズレ

強い咬合力が一点に集中すると、セラミックに過剰な力が加わり脱落のリスクが高まります。噛み合わせのバランスが崩れている状態や、夜間の歯ぎしり・食いしばりがある場合、セラミックへの負担が蓄積し、やがて外れる可能性があります。

適切な噛み合わせの調整は、長期間安定して使用するために重要です。

歯の土台の変化

セラミックの内側にある天然歯や土台部分に変化が生じることも、脱離の一因になります。たとえば、歯の根が虫歯になったり、歯周病によって支えが弱くなったりすると、セラミックの安定性が失われる可能性があります。

定期的な検診によって、土台の状態を確認することが大切です。

外部からの衝撃

硬いものを噛んだり、転倒などで強い衝撃が加わったりした場合、セラミックが割れたり取れたりすることがあります。特に、前歯など見た目に関わる部位は衝撃に弱いため注意が必要です。

無意識のうちに筆記具や爪などを噛む癖がある方は、セラミックに過剰な負担がかかっている可能性もあります。

セラミックの歯が取れたまま放置するリスク

セラミックの歯が取れたまま放置するリスクのイメージ

セラミックの歯が取れた場合、痛みがなかったり食事に支障がないと感じたりすると、そのまま様子を見る方も多いです。

しかし、放置すると見た目の問題にとどまらず、さまざまな口腔内トラブルを引き起こす可能性があります。ここでは、放置によって生じる代表的なリスクについて詳しく解説します。

虫歯や歯周病が進行する

セラミックの内側には、もともと土台となる天然歯や人工の芯が存在します。この部分は通常、セラミックに守られているため露出しませんが、取れたままの状態では外部の細菌に直接さらされることになります。

その結果、短期間のうちに虫歯や歯周病が進行するおそれがあり、最悪の場合は抜歯が必要になるケースもあります。

噛み合わせが崩れる

欠けた部分を放置すると、上下や隣の歯が空いたスペースに向かって動き出すことがあります。歯列全体のバランスが乱れ、噛み合わせが変化することで、食事中の違和感や咀嚼能力の低下、さらには顎関節への負担が生じやすくなります。

歯は常に動くため、早めの対応が求められます。

見た目や発音に影響を及ぼす

前歯など目立つ部位のセラミックが取れた場合、審美的な問題が大きくなります。また、前歯は発音にも関わるため、サ行やタ行などが言いづらくなることもあります。

会話や人とのコミュニケーションに支障が出ることは、精神的なストレスにもつながりかねません。

他の歯への負担が増加する

セラミックが取れた箇所で咀嚼できなくなると、自然とほかの歯への負担が偏ります。特に、奥歯に負担が集中すると、詰め物の破損や歯の摩耗、知覚過敏などを引き起こす可能性があります。全体の噛み合わせバランスを保つためにも、早めの修復が重要です。

再装着できなくなる可能性がある

セラミックが外れた直後であれば、状態によってはそのまま再装着できる場合もあります。

しかし、放置することで歯の土台が劣化したり、セラミックが破損したりすると、新たな補綴物を作り直す必要が出てきます。その分、治療期間や費用の負担が大きくなり、身体的・経済的な負担が増すことにつながります。

セラミックの歯が取れたときの対処方法

セラミックの歯が取れたため歯科医院を受診した女性

セラミックの歯が外れた場合は、痛みがなくても放置せず、できるだけ早く歯科医院を受診することが大切です。適切な対処を取ることで、再装着や再治療の選択肢が広がり、口腔内の健康維持にもつながります。

ここでは、セラミックが取れたときに行うべき対処方法について解説します。

外れたセラミックは捨てずに保管する

取れたセラミックは、破損していなければ再利用できる場合があります。特に目立つ前歯や高価なセラミック素材を使用している場合、再装着によって費用と時間の負担を軽減できる可能性があります。

破損や汚れを防ぐため、清潔な容器に入れて保管し、早めに歯科医院へ持参してください。

歯科医院を早めに受診する

外れた直後は歯の土台がむき出しの状態になっており、細菌や食べ物の残りかすが入り込みやすくなっています。この状態を長引かせると虫歯や歯周病のリスクが高まるため、できるだけ早く歯科医師による診察を受けることが重要です。

再装着が可能か、新たな補綴物が必要かを的確に判断してもらいましょう。

無理に押し込んだり接着剤を使ったりしない

自分でセラミックを押し込んだり、市販の接着剤で固定したりするのは避けてください。誤った方法で装着すると、かみ合わせがズレたり歯の土台を傷つけたりするおそれがあります。

また、市販の接着剤は歯科用ではないため、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼすこともあります。あくまでも、歯科医師による処置を前提に行動しましょう。

丁寧なケアを心がける

歯がしみる、噛むと痛いなどの症状がある場合は、冷たい飲食物を避け、取れた箇所での咀嚼を控えるようにしてください。また、丁寧な歯みがきを心がけ、露出した土台に細菌がたまらないよう注意することも重要です。

痛みが強いときや歯ぐきが腫れている場合は、早急に歯科医院へ連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。

セラミックの歯が取れるのを防ぐには

セラミックの歯が取れるのを防ぐために丁寧に歯磨きする女性

セラミックを長く安定して使用するためには、日々のセルフケアと歯科医師による専門的管理の両方が欠かせません。ここでは、セラミックの歯が取れるのを防ぐために意識したいポイントを解説します。

丁寧なブラッシングを行う

セラミックの周囲に歯垢が残ると、歯ぐきの炎症や虫歯による土台の劣化が進み、接着力が弱まります。歯ブラシは毛先を歯と歯ぐきの境目に当て、小刻みに動かすことで汚れを落としやすくなります。

歯間ブラシやフロスを併用し、セラミックのマージン部まで清掃を行うと、脱離リスクを大幅に低減できます。

噛み合わせを定期的にチェックする

歯は生涯を通じてわずかに動き続けるため、装着当初は問題なくても、時間の経過とともに咬合バランスが崩れることがあります。特定の歯に力が集中すると、セラミックと接着面に過剰なストレスがかかり脱離の原因になります。

半年〜1年ごとに歯科医師の咬合調整を受け、均等な力配分を維持することが取れにくさにつながります。

夜間の歯ぎしり・食いしばりを対策する

就寝中の歯ぎしりは自覚しにくいものの、セラミックに大きな負荷を与えます。マウスピース(ナイトガード)は歯列全体で力を分散させ、セラミックに直接ストレスがかかるのを防ぐ装置です。

歯ぎしりの傾向があると言われた場合は、マウスピースを装着することで長期的な安定につながります。

硬い食品や悪習癖を避ける

氷や硬い飴、骨付き肉などを噛む習慣は、セラミックの脱離や破折のリスクを高めます。また、爪やペン先を無意識に噛む癖も同様に接着面へ過度な力をかけるため、意識的に控えることが必要です。

食事は左右バランス良く噛み、極端に硬い物は避けるだけでも寿命を延ばせます。

まとめ

採れたセラミックの歯を治療して嬉しそうに鏡を見る女性

セラミックの歯は見た目が自然で耐久性も高い補綴治療ですが、噛み合わせの不調や接着剤の劣化、歯ぎしりなどの影響で取れることがあります。取れた状態を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まり、周囲の歯や噛み合わせにも悪影響を及ぼす可能性があります。

万が一外れた場合は、自己判断で接着せず、早めに歯科医院を受診して正しく処置を受けることが大切です。また、再発を防ぐには、噛み合わせの調整やナイトガードの装着、定期的なメンテナンスが欠かせません。

セラミックを長持ちさせるためにも、日常のケアと歯科医師によるチェックを習慣にしましょう。

セラミック治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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