さくらの山歯科クリニックブログ
2025年10月14日 火曜日
金属アレルギーでも大丈夫?セラミック治療を受けるときの注意点
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
歯科治療に使われる金属が原因で、皮膚のかゆみや湿疹といった症状が出ることがあります。金属に対する過敏反応を金属アレルギーといいますが、歯の詰め物や被せ物に使用される銀歯がアレルギーの原因となるケースもあることをご存じでしょうか。
そのため、金属を使用しないセラミック治療を選ぶ方も増えています。
この記事では、金属アレルギーでも安心して使えるセラミックの種類や、治療のメリット・デメリットを解説します。金属アレルギーの人がセラミック治療を受ける際の注意点もご紹介するので、参考にしてください。
金属アレルギーとは
金属アレルギーとは、体が金属に触れたり体内に取り込まれたりしたことで、皮膚の痒みや赤みなどが現れる症状です。原因となる金属としては、ニッケルやコバルトクロム、パラジウムなどが代表的です。
歯科においては、口内に埋め込まれた金属が原因でアレルギー反応が出るケースもあります。主な症状は、口内炎や舌の腫れ、痒みなどですが、口内ではなく手足などの皮膚に症状が現れることも少なくありません。
そのため、歯科素材による金属アレルギーだと判断するまでに時間がかかることもあります。
歯科における金属アレルギー
歯科で広く使用されてきた銀歯が原因で、金属アレルギーを発症する方もいます。歯の治療に使用される銀歯は、パラジウムや銀、銅、金など複数の金属を混ぜ合わせた合金で、口内で唾液と触れると金属イオンが溶け出すことがあります。これが、金属アレルギーの原因となる可能性があるのです。
特に、銀歯を長期間使用していると、金属イオンが蓄積されて皮膚症状や身体の不調として現れるケースもあります。治療時に金属アレルギーがある方はもちろん、アレルギーのリスクを避けたい方も、銀歯を避ける必要があるでしょう。
セラミックが金属アレルギーを引き起こすリスクはある?
セラミックは非金属素材なので、金属アレルギーのリスクはありません。そのため、金属アレルギーの方でも安全に使用できます。
ただし、メタルボンドという素材には注意しましょう。内側に金属を使用しているため、アレルギーのリスクがあります。
メタルボンドは、土台として金属を使用することで耐久性を高めた素材です。奥歯など、強い咬合力がかかる部位にも使用できる耐久性がメリットですが、アレルギーのリスクがあること、内側の金属が透ける可能性があることがデメリットでしょう。
金属アレルギーの方がセラミック治療を受けるときの注意点
金属アレルギーの症状は、金属と接触した部位だけではなく、全身に及ぶこともあります。ご自身の健康を守るために、セラミック治療を受けるときの注意点を理解しておきましょう。
特に、金属アレルギーの方は、歯科治療を受ける際に以下のポイントに注意しましょう。
銀歯の除去は慎重に行う
銀歯からセラミックへの交換を検討する方も非常に増えています。この場合、既存の銀歯を除去しなければなりませんが、この処置は丁寧に行わなければなりません。
除去時に金属片が飛散したり、摩擦によって微細な金属粉が発生したりすることも考えられるでしょう。信頼できる歯科医師のもとで、治療を受けることが重要です。
また、ご自身で外そうとするのは絶対に避けてください。無理に外すと、土台の歯を損傷する恐れがあります。
使用するセラミックの素材を選ぶ
詳しくは後述しますが、セラミック治療において使用される素材にはさまざまな種類があります。そのため、安全に使用できる素材を選択する必要があるでしょう。
例えば、メタルボンドと呼ばれるセラミックと金属のフレームで構成された被せ物は、金属アレルギーのリスクがあります。
治療に使用される接着剤にも注意する
セラミックそのものは基本的に金属を含まない素材ですが、治療の過程で使用される接着剤にも金属成分が含まれていることがあります。最近では金属成分を含まない接着剤も開発されていますが、金属アレルギーがある方の場合は必ず事前に歯科医師に伝えておきましょう。
金属アレルギーの方でも選べるセラミック素材
セラミック治療といっても、選択できる素材は複数あります。金属アレルギーの方は、特に素材選びは慎重に行う必要があるでしょう。
金属アレルギーのない方でも、歯科金属が原因でアレルギーを発症することもあります。また、アレルギー反応が出なくても、金属イオンの流出によって歯茎が黒ずむメタルタトゥーが起こるリスクはあります。
金属を含まない素材を選ぶことは、安全に使用できるだけでなく、美しい見た目を長く維持することにもつながるのです。
ここでは、金属アレルギーの方でも安全に使用できるセラミック素材の種類と、その特徴を解説していきます。
オールセラミック
オールセラミックは、100%セラミックでできた詰め物・被せ物です。金属を一切含まないため金属アレルギーの心配がありません。
また、自然な透明感や艶を再現できるため、周囲の歯と調和しやすいです。特に、前歯などの審美性が重視される部位に多く使われています。
ただし、強度は他のセラミック素材に比べて低い傾向があります。そのため、奥歯などの噛む力が強くかかる部位には使用できないこともあります。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど硬度が高く、耐久性に優れた素材です。オールセラミックに比べると透明感はやや劣りますが、白く自然な見た目を再現できます。前歯にも使用できる審美性を備えていますが、強い力がかかる奥歯に使用されることが多いでしょう。
ただし、ジルコニアは天然の歯よりも硬いため、噛み合う歯を傷つけるリスクがある点は理解しておきましょう。治療後は、定期的に噛み合わせの状態などを確認する必要があるでしょう。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックにレジン(歯科用プラスチック)を混ぜた素材です。プラスチックが入っているため柔軟性があり、患者さまの口内の状態に合わせて調整しやすいことがメリットです。
保険が適用されるケースがあるため費用を抑えられますが、変色したりレジンが摩耗したりするデメリットがある点に注意が必要です。
e-max
e-maxは、強化ガラスを主成分とするガラスセラミックで、審美性と強度のバランスが非常に優れています。天然歯よりも美しいと言われることもあるほど透明感があり、周囲の歯の色に合わせて色調を調整できます。前歯など、審美性が重視される部位にも多く用いられています。
ジルコニアと比較するとやや強度が劣るため、強い咬合力がかかる部位には不向きとされる場合もありますが、適切な条件下では十分な耐久性を発揮するでしょう。金属を含まないため、金属アレルギーのある患者さまでも安心して使用することが可能です。
まとめ
金属アレルギーの方が歯科治療を受ける際には、治療に使用される素材に十分注意する必要があります。特に、従来の金属の詰め物や被せ物ではアレルギー反応が出るリスクがありますが、セラミック素材であればその心配はありません。
セラミックの中でも、ジルコニアやオールセラミックなど金属を一切使用していないものを選べば安心して治療を進められるでしょう。アレルギーを防ぐためには、治療前にしっかりと歯科医師と相談し、どのような素材を使用するのか確認することが重要です。
金属アレルギーがある方は、治療に使用する器具や素材について納得いくまで説明を受け、不安をなくしてから治療を受けましょう。
セラミック治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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