さくらの山歯科クリニックブログ
2025年7月15日 火曜日
根管治療後に痛みが続くときはどうする?対処法を詳しく解説
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
虫歯が神経まで達したときや、過去の治療後に歯の内部で感染が再発した場合に行われる根管治療は、歯を残すための非常に重要な処置です。
しかし、治療後にも痛みが続くことがあり「本当に治っているのか?」「このまま様子を見てよいのか?」と不安に思う方も少なくありません。特に、強い痛みが長引くと、日常生活に支障をきたすことがあります。
この記事では、根管治療の基本的な内容から、治療中や治療後に生じる痛みの原因、さらには痛みが続く場合の具体的な対処法までを詳しく解説します。受診すべきタイミングやセルフケア方法についても取り上げますので、ぜひ参考にしてください。
根管治療とは
根管治療とは、歯の内部にある神経や血管が通る細い管から感染した組織や細菌を取り除き、内部をきれいに消毒・洗浄した後に薬剤で密封する治療のことです。虫歯が進行して歯の神経にまで達した場合や、過去に治療した歯の根に炎症や感染が再発した場合などに行われます。
根管治療の目的は、痛みや炎症の原因となる細菌を徹底的に除去し、歯の保存を図ることです。歯の根は非常に細かく枝分かれしているため、治療には高い技術力が必要とされます。そのため、治療は1回で終わることは少なく、数回に分けて行われるのが一般的です。
根管治療は歯を抜かずに残すために非常に重要な処置です。
根管治療中は痛いのか
根管治療と聞くと痛いというイメージを持つ方が多いかもしれませんが、実際には治療中の痛みはそれほど強くありません。治療の際には局所麻酔が行われるため、基本的には痛みを感じずに治療を受けることができます。
ただし、麻酔が切れた後に違和感や軽い痛みを感じることがあります。これは、治療による刺激や歯の根の周囲にまだ炎症が残っているために起こる一時的な反応であり、通常は数日以内に落ち着きます。
また、根管の内部を器具で清掃した際に周囲の組織に触れると、一時的に鈍い痛みや腫れが出ることもありますが、これも自然な経過の一部です。
根管治療中の痛みが強かったり長引いたりする場合は、細菌感染が広がっている可能性や、他の原因が隠れている場合もあります。そのようなときは無理に我慢せず、担当の歯科医師に状況を伝えることが重要です。
根管治療後は痛いのか
根管治療が終了した後も、しばらくの間痛みが残ることは珍しくありません。特に、治療後1〜3日程度は、噛んだときに違和感を覚えたり、軽度の痛みが生じたりすることがあります。
これは、治療による物理的な刺激や歯の根の先にある組織にまだ炎症が残っているためで、ほとんどの場合は時間の経過とともに自然におさまります。
また、治療中に使用された器具や薬剤によって、歯の周囲に軽いダメージが加わることもあり、それが一時的な痛みの原因となる場合もあります。このような症状は、鎮痛薬の服用で対処できることが多く、過度に心配する必要はありません。
しかしながら、数日以上経っても痛みが続いたり腫れが引かなかったりする場合は、治療が不完全で根管内に細菌が残っている可能性も考えられます。治療済みの歯の根の先に膿がたまり、根尖病巣(こんせんびょうそう)が形成されているケースもあります。
痛みの程度や経過をしっかりと観察し、異常があれば早めに担当の歯科医師に相談しましょう。
根管治療後に痛みが続くときの対処法
根管治療が終わった後、数日以上経っても痛みが引かない、あるいは逆に悪化しているような感覚がある場合、何らかのトラブルが起きている可能性があります。歯の内部や周囲の組織に再感染が生じていたり、治療が不完全であったりすることが考えられます。
痛みが慢性的に続く場合や腫れ・発熱・膿の排出などの症状が現れた場合には、できるだけ早く歯科医師に相談することが重要です。
また、根管治療後の痛みには個人差があり、原因や対処法もさまざまです。ここでは、痛みが長引いたときに自宅でできるセルフケアや歯科医院での再治療など、代表的な対処法について詳しく紹介していきます。
自宅でできるセルフケアと注意点
治療後の痛みが軽度であれば、鎮痛薬の服用や冷たい飲食物の摂取を控えるといったセルフケアで対処できる場合があります。市販の鎮痛剤を使用する場合は、用法・用量を守り、長期間の服用は避けましょう。
また、患部を無理に刺激しないことも大切です。硬い物を噛まないようにする、歯磨きの際に優しくケアするなど、日常生活の中での工夫も痛みの軽減につながります。
ただし、数日たっても改善しない場合は必ず歯科医院を受診してください。
歯科医院での対処法
痛みが1週間以上続いたり、腫れや発熱、膿の排出といった症状が見られたりする場合は、速やかに歯科医院を受診することが大切です。歯科医院ではまず、レントゲン撮影やCTなどの検査で、根管内に感染が残っていないか、歯根に異常がないかを確認します。
細菌に再感染している場合は、再度根管治療を行う必要があります。過去の充填材を除去し、再び洗浄・消毒を行い、根管内を清潔に保つ処置を行います。再治療でも改善が見られない場合には、歯根端切除術などの外科的処置が選択されることもあります。
また、被せ物や詰め物のサイズが合っていないことが原因で痛みが生じている場合は、噛み合わせの調整によって症状が改善するケースもあります。
どのような場合でも、痛みの原因を正確に特定するためには専門的な診断が必要です。自己判断せず、早めに歯科医師の診察を受けましょう。
根管治療の流れ
根管治療は、1回の治療で完結することはほとんどなく、通常は複数回にわたって行われます。ここでは、根管治療の流れを解説します。
初回診察と診断
まず、歯科医院で診察を受け、レントゲンを撮影して歯の状態を確認します。この段階で、歯髄に感染が広がっているか、他の治療法では改善が難しいかを判断します。
根管治療が必要な場合、歯科医師が治療の詳細について説明し、治療方法や回数、治療期間などについて話し合います。
麻酔と治療開始
根管治療の際は、局所麻酔を使用して痛みを感じないようにします。麻酔が効いた後、歯科医師が歯の表面を開け、内部の神経や血管が入っている歯髄腔にアクセスします。
この部分は非常に敏感なため、麻酔が十分に効いていることを確認してから治療を進めます。
歯髄の除去と清掃
歯髄が感染している場合、その部分をすべて取り除きます。専用の器具を使って根管内を清掃し、感染した組織を徹底的に除去します。
根管内は細くて複雑な形状をしているため、慎重に行われる作業です。この段階で清掃と消毒が十分に行われなければ、感染が再発するリスクがあります。
仮封と経過観察
根管内を清掃した後、薬剤を使って仮封をします。仮封の状態で数日から1週間ほど経過観察を行い、感染が再発しないかを確認します。
根管の充填と最終封鎖
感染が完全に除去され、経過観察後に問題がないと判断されると、根管内を最終的に薬剤で充填します。これによって、細菌の再感染を防ぐことができます。
この作業が終わった後、治療部位を封鎖してしっかりと密封します。
補綴物の装着
根管治療後は、歯の強度が低下するため、補綴物(クラウンやインレーなど)を装着して歯を保護します。補綴物は、歯の形状や機能を回復させるため、治療後の歯を長期的に守る役割を果たします。
定期的な経過観察
根管治療後も定期的に歯科医院を受診して、経過観察を受けましょう。特に、治療直後は、治療部位に異常がないか、痛みが再発していないかを確認することが大切です。
定期的なチェックを受けることで、治療の効果を長期的に維持できます。
まとめ
根管治療は、重度の虫歯や歯の内部に感染が生じたときに、歯を残すために必要不可欠な治療法です。
しかし、治療後に痛みが続くことがあるため、不安に感じる方も多いでしょう。一時的な炎症や刺激による痛みがほとんどであり、数日から1週間ほどで自然に治まります。
痛みや腫れが続く場合は、再感染や他のトラブルの可能性も否定できないため、早めに歯科医師に相談しましょう。歯を残すためには、早めに受診し適切に対応することが重要です。気になる症状があれば、早めに歯科医院を受診し、必要に応じて再治療を検討しましょう。
根管治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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