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さくらの山歯科クリニックブログ

2025年4月22日 火曜日

根管治療の回数ってどれくらい?治療の流れと回数を解説

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

根管治療のイメージ

根管治療は歯を抜かずに残すための大切な処置ですが「何回くらい通えば終わるの?」「どんな流れで進むの?」といった疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。歯の内部を丁寧に清掃・消毒していく繊細な治療で、症状や歯の状態によって通院回数が変わります。

今回は、根管治療の基本的な流れや、平均的な治療回数について、わかりやすく解説します。

根管治療とは

根管治療について説明するイメージ

根管治療とは、歯の内部にある根管と呼ばれる細い管の中を清掃・消毒し、炎症や感染を取り除く治療法です。

虫歯が深く進行し、歯の神経(歯髄)にまで達すると、強い痛みや腫れなどの症状が現れます。そのまま放置すると細菌が根の先まで侵入し、周囲の骨に炎症が広がることもあるため、早急な治療が必要になります。

根管治療ではまず、虫歯部分を削って歯の中にある神経や感染物質を除去し、専用の器具を使って根管の内部を丁寧に清掃・消毒していきます。その後、無菌状態に近づけた根管内に薬剤を詰め、密閉して再感染を防ぎます。

最終的には、土台を立てて被せ物を装着し、歯としての機能と見た目を回復させます。

根管治療の目的は、歯を抜かずに保存し、噛む機能をできるだけ維持することです。歯の根の形状や感染の程度によって治療の難易度は変わり、繊細な技術と十分な時間を要することが特徴です。

根管治療の回数

根管治療の回数について説明する歯科医

「何回通えば終わるのか?」というのは、多くの患者さまが抱く疑問です。治療回数には個人差があり、歯の状態や感染の程度、使用する器具や治療法によって大きく異なります。

以下に、根管治療にかかる回数の目安と、回数が多くなる理由について解説します。

一般的な治療回数の目安

標準的な根管治療では、1本の歯につき最低でも3回ほどの通院が必要とされています。初回は歯の内部の状態を確認し、感染している歯髄を除去します。次に根管内の清掃と消毒を数回行い、細菌が再繁殖しないように環境を整えてから、根管を薬剤で密閉します。

最後に土台と被せ物を作製・装着して治療が完了となります。

ただし、歯の根が複雑な形状をしていたり、再治療が必要な場合には5回以上かかることもあります。症状が強く出ているケースや、根の奥まで感染が及んでいる場合には、消毒に時間を要するため、治療期間が長引くことがあるのです。

回数が増える主な理由

根管治療の回数が増える背景には、いくつかの理由があります。

歯の構造の複雑さ

特に奥歯は根管の数が多く、形も曲がっていたり細かったりするため、治療に時間がかかります。根管の中は目で直接見ることができないうえ、非常に繊細な作業を要するため、1回の治療ではすべてをきれいにすることが難しい場合があるのです。

感染の広がり具合

根管内に細菌が多く繁殖していたり、根の先に膿がたまっていたりする場合には、徹底的な洗浄と消毒を繰り返す必要があります。中途半端に治療を終えると、再発や悪化のリスクが高くなるため、時間をかけて確実に処置することが重要です。

再治療

また、過去に治療された歯の再治療は、通常よりも難易度が高くなります。以前に詰められた薬剤を取り除く必要があり、新たに感染が見つかることもあるため、どうしても回数が増加しやすいです。

患者さま側のスケジュールや症状の変化

例えば、通院間隔が空くと、再び細菌が繁殖することもあり、消毒のやり直しが必要になる場合があります。また、治療中に痛みや腫れが出た場合には、予定通りの処置ができず、回数が増えることもあるでしょう。

根管治療の流れ

根管治療の流れのイメージ

非常に繊細で精密な処置が求められるため、いくつかの段階に分けて丁寧に進めていきます。ここでは、一般的な根管治療の流れについて順を追って解説します。

1. 診断と治療計画の立案

まずはレントゲン撮影などの検査を行い、歯の状態や炎症の範囲、根管の形状を確認します。この段階で、痛みの原因や治療の必要性が判断され、根管治療を行うかどうかが決まります。

歯の内部は目に見えないため、画像診断や専門的な検査をもとに治療方針が立てられます。

2. 虫歯や古い詰め物の除去

治療が決定したら、最初に歯の表面にある虫歯や古い詰め物を取り除きます。根管へアクセスできるように穴を開け、内部の処置を行うための準備をします。虫歯部分をしっかり除去することで、根の奥まで菌が入り込まないようにします。

3. 神経や感染物質の除去

歯の内部にある神経や血管などの歯髄組織、そして感染した部分を専用の器具を使って丁寧に取り除きます。この処置は歯の根の中(根管)に対して行われ、非常に繊細な作業となります。歯によっては根管が複数あり、湾曲していたり細かったりするため、正確な操作が必要です。

4. 根管内の清掃と消毒

神経の除去が完了したら、次は根管の内部を清掃し、細菌や感染物質が残らないように消毒を行います。この工程は非常に重要で、再発を防ぐうえで欠かせません。

薬剤を使いながら何度か洗浄し、細菌の除去を徹底します。この処置は1回で終わらないことが多く、状態によっては数回に分けて行う必要があります。

5. 薬剤の充填と密閉

根管内がきれいになり、炎症や痛みが落ち着いたら、根管の内部に薬剤を詰めて密閉します。これを根管充填と呼び、無菌状態に近づけた根管を外部からの感染から守る役割を果たします。

隙間ができないように丁寧に詰めることで、再感染のリスクを最小限に抑えます。

6. 土台の形成と被せ物の装着

根管の充填が終わった後は、歯の強度を補うために土台(コア)を立て、その上に被せ物(クラウン)を装着して治療が完了します。神経を取った歯はもろくなりやすいため、被せ物で補強し、咀嚼に耐えられる構造にすることが必要です。

審美性にも配慮され、自然な見た目に仕上がるよう調整されます。

根管治療の回数を減らすことは可能?

根管治療の回数を減らすことが可能か考えるイメージ

根管治療は通常3〜5回程度の通院が必要ですが、近年では医療技術の進歩により、治療回数を少なく抑えることが可能になってきています。

ただし、すべての症例で回数を減らせるわけではありません。いくつかの条件が整っていることが前提となります。

まず、回数を減らすためには歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)やCTなどの先進機器の使用が有効です。これらを活用することで、肉眼では確認しにくい複雑な根管の形や感染部位を的確に把握でき精度の高い治療が可能となります。

また、ラバーダムと呼ばれる防湿シートの使用により、治療中の細菌混入を防ぎ、治癒を早めることにもつながります。

さらに、患者さま自身がスケジュール通りに通院し、口腔内を清潔に保つことも回数を減らすための重要な要素です。通院が途切れると、再感染のリスクが高まり、治療のやり直しや延長が必要になることもあります。

感染が広がっていたり再治療が必要なケース、根の形が複雑な場合などは、どうしても複数回に分けて処置を行う必要があります。そのため、回数の短縮が可能かどうかは、歯の状態や治療環境によって判断されます。

根管治療の回数を減らしたい場合は、事前に設備や技術の整った歯科医院を選び、十分な説明を受けた上で治療方針を確認することが大切です。

まとめ

根管治療をして快適に食事をとる男性

根管治療は、歯の神経や感染部分を取り除き、歯を残すための重要な処置です。治療回数は平均で2〜3回、多い場合は5回以上かかることもあり、歯の状態や感染の広がり、根の形状によって大きく異なります。

精密な処置が必要なため時間がかかる一方で、近年はマイクロスコープやCTの活用により回数を減らすことも可能になっています。通院を守り、丁寧に治療を進めることが、成功と治療回数の短縮に重要です。

根管治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

投稿者 さくらの山歯科クリニック

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