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さくらの山歯科クリニックブログ

2025年1月20日 月曜日

ひどい虫歯はどこから?放置するリスクや治療法などを紹介

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

重度の虫歯の女性

虫歯が進行すると、歯だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に、C3やC4と呼ばれる重度の虫歯は、日常生活に支障をきたすほどの痛みや合併症を引き起こすことがあります。

本記事では、虫歯の進行度や特徴、放置するリスク、そして治療法について詳しく解説します。早期発見と適切な治療が、健康な歯を守るためには重要です。虫歯が気になる方や治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ひどい虫歯の基準

ひどい虫歯のある人

虫歯は、進行度に応じてC0からC4の5段階に分けられ、それぞれの状態に特徴があります。一般的には、C3とC4がひどい虫歯と呼ばれる状態です。

この基準は虫歯の深さや進行度によって決まるもので、虫歯の数ではなく細菌が歯の内部へどれほど侵食しているかが判断基準となります。以下で、各段階の特徴を詳しく見ていきましょう。

C0(初期の虫歯)

この段階では、虫歯の前兆が見られます。歯の表面からカルシウムなどの成分が溶け出し、白っぽい斑点が現れることが特徴です。

適切な歯磨きやフッ素塗布などのケアを行えば、進行を食い止められる場合があります。

C1(エナメル質の虫歯)

C1では、歯の表面を覆うエナメル質が溶け始めます。痛みや不快感は生じませんが、専門的な治療が必要な段階です。早期の治療で進行を防ぐことが可能です。

C2(象牙質の虫歯)

虫歯がエナメル質の下にある象牙質まで進行した状態がC2です。冷たい飲み物や甘い食べ物がしみるなどの症状が現れることがあります。

象牙質は虫歯の進行が速いため、早急な治療が求められます。

C3(歯髄に達する虫歯)

C3では、虫歯が歯の神経である歯髄にまで到達しています。このため、ズキズキとした強い痛みが生じるのが特徴です。痛みは何もしなくても感じるため、生活に支障をきたすことがあります。

この段階では、根管治療が必要となるケースが一般的です。

C4(歯根に達する虫歯)

C4は、虫歯が最も進行した状態です。歯の大部分が失われ歯根だけが残る場合が多く、歯茎の腫れや持続的な痛みを伴うことが一般的です。

この段階では抜歯が必要となるケースがほとんどです。適切な治療を受けないと歯根に膿がたまり、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

虫歯を放置するリスク

虫歯を放置するリスク のイメージ

虫歯は進行性の病気で、放置するとさまざまな影響を及ぼします。初期段階では痛みが少なく見過ごされやすいですが、放置すると痛みが強まり、最終的には命に関わる合併症を引き起こす可能性もあります。

以下に、虫歯を放置することで発生する主なリスクについて詳しく解説します。

歯の根に膿が溜まる

虫歯が進行すると歯の神経が死に、細菌が歯の内部で増殖します。細菌が歯の根の先に達すると、体は感染を防ぐため膿をためる袋を作り出します。この袋が大きくなると歯茎が腫れ、強い痛みを伴います。

治療には、膿を除去する外科手術や歯の根の治療が必要になります。

副鼻腔炎を引き起こす

上顎の歯は副鼻腔に近いため、虫歯菌が鼻腔に侵入し、炎症を引き起こすことがあります。副鼻腔炎は鼻づまりや頭痛、顔面痛などの症状を伴い、治療には長期間の抗生物質の使用や歯の治療が必要です。重症化すると手術が必要になる場合もあります。

菌血症による全身感染

虫歯菌が血液に入り込むと、菌血症を引き起こします。この状態は動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を誘発することがあり、命に関わる病気に発展する可能性があります。

顎の骨が腐る(骨髄炎)

虫歯が顎の骨にまで広がると、骨髄炎を発症します。激しい痛みや発熱、顎のしびれを伴い、長期間の入院治療が必要になる場合があります。さらに症状が進行すると、顎の骨を切除しなければならないケースもあるため、早期の対応が重要です。

歯を失う

虫歯の進行が歯の内部や根にまで及ぶと、歯が崩壊して抜歯が必要になることがあります。歯を失うと食事がしにくくなるだけでなく、発音にも影響が出る可能性も否定できません。

また、補綴治療(入れ歯やインプラントなど)が必要となり、治療費が高額になるケースもあります。

治療費や治療期間が増加する

虫歯が進行するほど、治療にかかる費用や期間が増加します。初期段階では簡単な治療で終わりますが、進行した虫歯では複数回の通院や高度な治療が必要です。

ひどい虫歯の治療法

ひどい虫歯の治療の1つである根管治療のイメージ

ひどい虫歯の場合、治療方法は虫歯の進行度や歯の状態によって異なります。歯を可能な限り保存するよう治療を進めるのが基本ですが、状態によっては抜歯が必要になるケースもあります。

以下では、代表的な治療法を詳しく解説します。

根管治療(歯の神経を取り除く治療)

虫歯が歯の神経にまで達し、感染や炎症が広がっている場合に行われる治療です。神経を取り除き、根管内を清掃・消毒してから詰め物をすることで、歯を保存します。

治療の流れは、以下の通りです。

  1. 虫歯部分を削り取る
  2. 感染した神経や細菌を除去する
  3. 根管内を丁寧に洗浄し消毒する
  4. 根管に薬剤を詰め、密閉する
  5. 土台を形成する
  6. 被せ物を装着して歯を補強する

治療には複数回の通院が必要で、途中で中断すると再感染のリスクが高まります。歯科医師の指示に従って、最後まで治療を受けることが大切です。

抜歯(歯を抜く治療)

歯が大きく損傷し、根管治療でも保存が難しい場合には抜歯が選択されます。抜歯後は、失われた歯を補うための治療が必要になります。入れ歯やブリッジ、インプラントなどの選択肢が挙げられます。

どの補綴治療を選ぶかは、患者様の希望や歯科医師との相談によって決まります。

仮詰めや応急処置

急激な痛みや腫れがある場合には、まず応急処置を行い、症状が落ち着いた後に本格的な治療に進むことがあります。一時的に仮詰めを行うことで、痛みを軽減し、状態の悪化を防ぎます。

ひどい虫歯の治療にかかる期間と費用

ひどい虫歯の治療にかかる期間と費用イメージ

虫歯の進行度合いによって、治療にかかる期間や費用は大きく異なります。ここでは、重度の虫歯に対する治療について、必要な通院期間と費用の目安を解説します。

神経に達した虫歯治療

この段階になると神経を取り除く根管治療が必要です。通院は4~6回が一般的で、保険適用(3割負担)の場合、7,000円~2万円程度の費用がかかります。

抜歯が必要な虫歯治療

重度の虫歯では、歯が大部分失われるため、抜歯が必要になる場合があります。この場合の治療費は、保険適用(3割負担)で約3,000~7,000円が目安です。

抜歯後は、隣の歯に負担をかけないためにも歯の欠損部分を補う治療が必要です。ブリッジや入れ歯を選択する場合は保険適用で対応可能ですが、自由診療を選ぶとより高額になります。

治療法ごとの期間と費用

補綴治療は、選択する種類によって大きく費用が異なります。ここでは、治療法ごとの期間と費用をご紹介します。

ブリッジ治療

抜歯した歯の両隣を削り、人工歯を橋を渡すように固定します。通院回数は3~5回程度で、保険適用なら2万円以内が多いです。

入れ歯治療

部分入れ歯や総入れ歯を作製する場合、調整を含めて5~6回の通院が必要です。費用は保険適用で数千円~数万円程度となります。

インプラント治療

顎の骨に人工歯根を埋め込む治療法です。見た目や機能性が優れていますが、自由診療のため費用は1本あたり20~50万円程度です。治療期間は骨と人工歯根の結合を待つ期間を含めて3か月~1年かかることもあります。

抜歯後に必要な治療

虫歯抜歯後の行うインプラント治療について説明するイメージ

虫歯が進行し、抜歯が避けられない場合、その後の機能や見た目を補うための治療が必要です。代表的な治療法にはインプラント、ブリッジ、入れ歯の3種類があります。費用や期間は上述しましたが、それぞれの特徴を解説します。

インプラント治療

インプラント治療は、失った歯の根の代わりとなる人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法です。この方法は、隣接する歯を削る必要がなく、噛み心地や見た目が天然歯に近い点が特徴です。

治療期間は数カ月に及ぶ場合がありますが、長期的な安定性が期待できます。

ブリッジ治療

ブリッジは、抜歯した部分の両隣にある歯を削り、それを支えに人工歯を固定する方法です。橋を架けるように人工歯を設置するため、短期間で治療を完了できるケースが多いです。

ただし、健康な隣の歯を削る必要があるため、慎重に検討する必要があります。

入れ歯

入れ歯は、抜歯した部位を補うための取り外し可能な人工歯です。部分的な欠損を補う部分入れ歯や、すべての歯を補う総入れ歯があり、幅広い状況に対応可能です。

つけ外しが可能で清掃しやすい点が特徴で、費用を抑えられる治療法でもあります。

まとめ

虫歯の治療のイメージ

虫歯は進行するほど治療が複雑になり、放置すると歯だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に重度の虫歯は、歯を失うだけでなく、生活の質にも大きな影響が出ることがあります。

早期発見と定期的な歯科検診、正しい歯磨き習慣は虫歯予防の基本です。定期検診を受けていれば、虫歯が発生していても早期に適切な治療を受けることで進行を防ぎ、健康な歯を長く保てます。

ご自身の歯と全身の健康を守るためにも、日頃のケアを大切にし、気になる症状があればすぐに歯科医師に相談しましょう。

虫歯治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2024年11月27日 水曜日

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2024年11月5日 火曜日

治療後も油断禁物!つめもの・かぶせものの寿命

 

こんにちは。院長の内山です。
今年の11月7日は暦の上で
冬の始まりを告げる立冬です。

 

来る寒さに備えて、冬支度を始める方も
多いのではないでしょうか。

 

暖房器具や冬物の衣類は
早めに手入れを済ませて準備しておきたいですね。

 

さて、お口においても日ごろの手入れが欠かせませんが、
実は、治療した後のつめものやかぶせものも、
その後のセルフケアやチェックが大切です。

 

そこで今回は、
治療後のつめものやかぶせものの注意点について
お話ししていきます。

 

 

 

 

◆一生モノじゃない!?
 つめものやかぶせものの寿命

 

歯科で治療を受けて、
つめものやかぶせものが入ると
「これで一安心」
と思う方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、この時点では歯の不安を
完全に払拭することはできません。

 

これらの修復物には寿命があり、
ある調査では金属のつめもので5.4年、
かぶせもので7.1年、ブリッジで8年
それぞれの平均使用年数といわれています。

 

 

 

では、なぜつめものやかぶせものは
”一生モノ”ではないのでしょうか。

 

それは、治療後もお口の中は
環境や状態が常に変化し、
過酷な環境にさらされているからです。

 

このような環境下において、
治療した部位が同じ状態を長く保ち続けるのは
非常に困難なのです。

 

 

 

 

◆つめもの・かぶせものの寿命を縮める
 危険な因子

 

つめものやかぶせものの寿命は、お口の中の
さまざまな要因によって左右されます。

 

たとえば、無意識での歯ぎしりや
食いしばりのくせがある人は、
つめものやかぶせものに非常に強い力が加わり、
やがて割れたり欠けたりするおそれがあります。

 

また、かみ合わせの変化
つめものやかぶせものが取れたり
外れたりする要因となり得ます。

 

これは、治療時点では歯にフィットしていても、
年月とともにかみ合わせのバランスが変わることで
余計な負担がかかるためです。

 

このように、同じような状況下で入れた
つめもの・かぶせものでも、
個々のお口の状態や習慣などによって、
その寿命が大きく変わってくるのです。

 

 

 

 

◆見逃されがちな「二次むし歯」に要注意!

 

つめものやかぶせものの寿命に
影響を与える要因で、もうひとつ忘れてはいけないのが
「二次むし歯」です。

 

これは一度治療した部位に再度発生するむし歯で、
つめものやかぶせものの装着後であっても、
やがて劣化により生まれたすき間に菌が入り込み、
再び歯を溶かしていきます。

 

二次むし歯は
自覚症状がないまま進行することが多く、
レントゲンをとって初めてその存在に
気づくことも少なくありません。

 

 

 

そして、二次むし歯が進行すると、
つめものやかぶせものの適合性が悪くなり、
やがて外れてしまうおそれがあるのです。

 

そのため、定期的なチェックによる
早期発見が重要となります。

 

 

 

 

◆長持ちの秘訣はプロのチェック

 

つめものやかぶせものを長持ちさせるためには
毎日のセルフケアにくわえ、
定期的な歯科受診が欠かせません。

 

 

 

 

繰り返す治療に悩まされないためにも、
治療後も定期的な受診を継続して、
お口のトラブルを未然に防ぎましょう!

 

 

 

さくらの山歯科クリニック
〒350-2203
埼玉県鶴ヶ島市上広谷2-10MRビル1F
TEL:049-237-7564
URL:http://www.sakuranoyama.jp/
Googleマップ:https://g.page/r/CWnO9qk_LmsCEAE

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2024年10月25日 金曜日

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2024年10月2日 水曜日

母子ともにリスクが! 妊娠中の口腔ケアの重要性

 

こんにちは。院長の内山です。
秋といえば「食欲の秋」
旬の食材を味わうのが楽しみになる季節です。

 

旬の食材はおいしいだけでなく
栄養価も高いため、
積極的に食事に取り入れたいですね。

 

そんな食事が楽しみな季節だからこそ、
お口のケアも欠かせません。

 

中でも妊娠中の方は
お口のトラブルが起こりやすく、
母子の健康にも悪影響を与えうるため、
特に注意が必要です。

 

そこで今回は、
妊娠中の口腔ケアの重要性について
お話ししていきます。

 

 

 

 

◆痛みや不快感も!?
 妊娠中に起こりやすいお口のトラブル

 

かつては
「一子を得ると一歯を失う」
といわれたほど、
妊娠中は口内にさまざまな問題が
発生しやすくなります。

 

「気分が悪くて、歯が磨けない」
「だ液がネバついて気持ち悪い」
などがその代表例です。

 

 

 

また、妊娠前にはなかった
以下のようなトラブルに悩まされる方も
少なくありません。

 

・歯や歯ぐきに痛みがある
・歯ぐきに腫れや出血がある
・冷たいものや熱いものがしみる
・口臭が強くなる

 

 

 

 

◆なぜ妊娠中にお口のトラブルが起きるのか?

 

その要因のひとつが、妊娠中における
女性ホルモンの分泌量の増加です。
これにより、女性の体には
さまざまな変化が生じます。

 

これはお口の中も例外ではなく、
サラサラだっただ液が粘り気を増し、
つわりによって
歯みがきが困難になるなどして、
普段よりもお口の中を
清潔に保つ力が弱まります

 

また、歯周病菌の中には
女性ホルモンによって
活発になる菌が存在することも、
妊娠中に歯ぐきの腫れや
出血が多くなる一因です。

 

さらに、妊娠後期に入り
お腹が大きくなると、
一度に食べられる食事の量が限られるため、
結果的に食事の回数が増えていきます。
それに応じたケアが不足してしまうことも、
お口のトラブルが増える要因となります。

 

 

 

 

◆赤ちゃんにも悪影響が!?
 妊娠中の歯周病に要注意

 

妊娠中のお口のトラブルは
お母さんだけの問題ではなく、
赤ちゃんにまで影響する恐れがあります。

 

その一例が、早産や低体重児出産です。

 

近年の研究により、妊娠中の歯周病は
早産や低体重児出産のリスクを約2倍~4倍も
高めることがわかっています。

 

これは、歯周病の原因菌や歯ぐきの炎症が、
子宮の収縮に影響を与えるため
考えられています。

 

 

 

このことから、
妊娠中はお母さん自身だけではなく
お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、
お口のケアは欠かせません。

 

 

 

 

◆安定期に入ったら歯科受診を!

 

妊娠中のお口の健康は、
お母さんと赤ちゃん、双方に大切です。

 

妊娠安定期(妊娠16週~27週)に入ったら、
ぜひ歯科医院で検査とクリーニングを受けましょう。
また、安定期であれば
必要な歯科治療を受けることも可能です。

 

 

 

 

定期的なケアでお口の健康を保ち、
安心して出産を迎えられるよう、
私たちも全力でサポートいたします。

 

妊娠中のお口のケアで気になることがあれば、
お気兼ねなく当院へご相談ください。

 

 

 

さくらの山歯科クリニック
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