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さくらの山歯科クリニックブログ

2025年1月28日 火曜日

根管治療とは?種類や必要なケース、流れ、痛みなどについて解説

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

根管治療をする歯のイメージ

歯の痛みや不快感が続くときは、根管治療が必要な可能性があります。根管治療とは、歯の内部にある根管に起こっている問題を解決するための治療法で、虫歯による炎症や感染が神経にまで達した場合に行われます。

しかし「治療は痛いのではないか?」「時間がかかるらしいけど、どれくらいかかるの?」など、様々な不安や疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

この記事では、根管治療の流れや種類、治療中や治療後の痛みについて詳しく解説します。治療にかかる費用や期間、根管治療が必要なケースなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

根管治療とは

根管治療とはどのようなものか説明する歯科医師

根管治療は、歯の内部にある根管と呼ばれる部分を治療する方法です。根管には神経や血管が含まれている歯髄が存在します。虫歯が進行して歯髄に達すると、強い痛みや腫れ、感染が生じます。この状態を放置して重症化すると、抜歯が必要になる場合があります。

根管治療では、感染を起こした歯髄や細菌を取り除き、洗浄したあとに空洞部分を埋めて蓋をすることで、痛みや炎症を抑えます。歯を保存するためにも、根管治療は非常に重要です。

根管治療が必要なケース

根管治療が必要なケースを説明する歯科医師

以下で、根管治療が必要になる主なケースをご紹介します。歯を抜かずに保存するためには、早期の根管治療が重要です。痛みや腫れがある場合は放置せず、速やかに歯科医院を受診しましょう。

歯髄炎

初期の虫歯はエナメル質や象牙質にとどまりますが、放置すると虫歯菌が歯髄にまで達して炎症や感染を引き起こします。このような状態を歯髄炎と呼び、通常の虫歯治療では対処できないケースが多いため、根管治療が必要になる可能性が高いでしょう。

歯の破折

転倒や事故などで口元に強い衝撃を受けると、歯が欠けたり割れたりすることがあります。歯髄が露出するほど大きくダメージを受けた場合、細菌が入り込むリスクが高いため根管治療が必要です。

根尖性歯周炎

根尖性歯周炎とは、死んだ歯髄が腐って炎症が歯根の先端に到達し、周辺組織にまで炎症が広がっている状態です。歯根の先端に膿がたまって歯茎が腫れる症状が見られる場合があり、根管治療で原因となる感染を取り除くことが求められます。

過去の治療が不適切だった

以前に行った虫歯治療で歯を削った際に、歯髄にダメージを与えているケースがあります。これが原因で歯髄が死んだ場合、根管治療が必要です。

根管治療の種類

根管治療の説明をする歯科医師

根管治療にはいくつかの種類があり、患者さまの症状や歯の状態によって選択されます。以下で、根管治療の主な種類をご紹介します。

抜髄

抜髄は、感染や炎症が歯髄に達した場合に行われる治療です。局所麻酔して歯髄を除去し、患部を清掃・消毒し、細菌を取り除いた後、根管内部を充填剤で埋めて密封します。感染や炎症を起こした歯髄を除去することで、痛みなどの症状を改善できます。

再根管治療

過去に根管治療を行った歯に炎症が再発した場合に行う治療です。再根管治療では、古い充填剤を除去し、再度根管を清掃・消毒して新しい充填剤を入れます。初回治療よりも難易度が高くなる場合があり、より高度な技術が求められます。

外科的根管治療

外科的根管治療は、通常の根管治療で対処できない複雑な症例の場合に行われる治療法です。歯茎を切開して歯根の先端部分を直接切除することで感染を取り除く歯根端切除術などがあります。

感染根管治療

歯髄が壊死した際に行われるのが感染根管治療です。炎症が進行すると歯髄が壊死し、歯根の先に膿が溜まっていきます。感染根管治療では、壊死した歯髄を取り除いて根管内を綺麗に洗浄した後、再び細菌が侵入しないように根管を塞ぎます。

根管治療の流れ

根管治療でレントゲンを撮影し説明をする歯科医師

根管治療は複数のステップを経て行われます。以下は、一般的な治療の流れです。

歯髄の除去

目視やレントゲン、CTなどで歯の状態を確認後、麻酔を行って根管治療に入ります。麻酔をしたら歯に穴を開けて歯髄を露出させ、ファイルやリーマーと呼ばれる専用の器具を用いて感染した歯髄を除去します。

この作業は、感染や炎症を完全に取り除けるよう慎重に行われます。

根管の洗浄と消毒

歯髄の除去が完了したら、根管を洗浄・消毒して根管内の細菌を完全に除去します。一度では細菌を全て除去できないため、この工程は何回か繰り返し行います。

根管の充填

根管内が清潔になったら、充填剤を使って根管内を密封します。充填剤にはガッタパーチャという材料が一般的に用いられ、これが根管内に隙間なく詰められることで、再感染のリスクを減らします。

土台の製作・被せ物の装着

歯の補強や細菌の再感染予防のために、土台をたてて被せ物を装着します。この最終段階により、歯の機能を取り戻すことができます。

なお、被せ物は噛み合わせなどを調整して作るので、型を取って人工歯を作成・調整するための時間が必要です。被せ物が完成するまでの期間、仮歯を使用するケースがあります。

根管治療における通院頻度や期間

根管治療における通院頻度や期間イメージ

根管治療に必要な通院頻度や治療期間は、患者さまの状態や治療の進行度によって異なります。治療回数は3~5回程度が目安とされています。

ただし、感染が重度である場合や根管の形状が複雑な場合には、さらに多くの回数がかかることもあります。全体の治療期間は1〜2か月程度が目安ですが、歯の状態や治療の難易度、患者さまの通院スケジュールによってはさらに長期間を要する場合もあります。

また、一般的に通院の間隔は1〜2週間に1回程度ですが、場合によってはさらに短い間隔での通院を求められることもあるでしょう。

根管治療の費用

根管治療の費用イメージ根管治療には、保険診療と自費診療の二つの選択肢があります。以下で、それぞれの費用目安をご紹介します。

保険診療の場合の費用

日本では、根管治療には健康保険が適用されるため、1〜3割の負担で治療を受けられます。3割負担の場合は、2,000円~5,000円程度が費用の目安です。この費用には、治療そのものにかかる費用に加え、レントゲン検査や薬剤、充填材料などの費用も含まれます。

クラウン(被せ物)には追加の費用が発生するので、事前に治療の総額を確認しておくと良いでしょう。

自由診療の場合の費用

自由診療の費用は5〜20万円が目安です。自由診療では、治療の精度を高めるためにマイクロスコープやラバーダム(唾液の混入を防ぐ器具)が使用されます。これにより、再治療のリスクが低減されるでしょう。

また、被せ物の素材にも、審美性や強度に優れたものを選択できます。治療の内容や選択する被せ物の素材、歯科医院によって根管治療にかかる費用は異なるので、事前に費用について歯科医師にしっかり確認しておきましょう。

根管治療中・後の痛みについて

根管治療中・後の痛みについて医師に尋ねる患者

ここでは、根管治療における治療中や治療後の痛みについて解説します。

根管治療中の痛み

根管治療を行う際には局所麻酔が施されます。そのため、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。

ただし、麻酔が効きにくい場合や感染が非常に進行している場合には、痛みを感じることがあります。治療中に痛みを感じたら、我慢せずに歯科医師に伝えましょう。麻酔を追加するなどの対処を行ってもらえます。

根管治療後の痛み

治療後に軽い痛みや違和感を覚えることがあります。これは、治療中に歯根の周囲の組織が刺激を受けるためです。痛みの程度は個人差がありますが、数日から1週間程度で自然に収まる場合がほとんどです。

痛みが強い場合や長引く場合は、何らかの問題が生じている可能性があるため、速やかに歯科医院に相談してください。

まとめ

根管治療を終え美味しく食事をいただく女性

根管治療は、歯を保存するための重要な治療です。虫歯や感染が歯髄まで進行した場合、放置するとさらなる痛みや歯の喪失につながる可能性があります。

この記事では、根管治療が必要なケースや治療の種類と流れ、治療期間や費用、そして治療中・治療後の痛みについて詳しく解説しました。

根管治療は、基本的には1回で完了せず複数回の通院が必要です。重症化するほど回数も費用もかかるので、歯に異変を感じたら早めに歯科医院を受診しましょう。

根管治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2025年1月24日 金曜日

歯周病になりやすい人の特徴!原因や放置のリスクも併せて解説

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

歯周病かもしれないと気になり歯ぐきを鏡で見ている男性

歯周病は、日本人の成人の約8割が罹患している、もしくは予備軍とされるほど身近な病気です。初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行するため、放置すると歯を失うリスクが高まります。

歯周病には、生活習慣や体質によって発症しやすい人が存在します。

この記事では、歯周病になりやすい人の特徴や原因、放置することで生じるリスクについて詳しく解説します。

歯周病になりやすい人の特徴

歯周病で歯ぐきが赤く腫れている様子

歯周病はさまざまな要因で引き起こされますが、特に生活習慣が大きく関係しています。ここでは、歯周病になりやすい人の特徴について詳しく解説します。

歯磨きが不十分な人

歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌です。歯磨きが不十分だと歯垢が溜まり、やがて歯石へと変わります。特に、歯と歯ぐきの境目は磨き残しが生じやすいです。しっかりとブラッシングをして、プラークを除去しないと歯周病になるリスクが高まります。

正しい歯磨き方法を習得し、毎日の口腔ケアを徹底することが大切です。

喫煙習慣がある人

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきの血流を悪化させます。免疫力が低下し、細菌への抵抗力が弱まるため、歯周病になるリスクが高まるのです。また、喫煙者は歯ぐきの腫れや出血が少ないため、歯周病が進行していても見逃しやすい傾向があります。

糖尿病の人

糖尿病患者は血糖値が高く、免疫力が低下しやすいため、感染症にかかるリスクが高まります。そのため、糖尿病の人は歯周病にかかりやすく、悪化しやすいのです。血糖コントロールが不十分な場合、さらにリスクが高まるでしょう。

ストレスを抱えている人

ストレスが溜まると免疫力が低下するため、歯周病になるリスクが高まります。また、ストレスが溜まると、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをすることがあります。歯ぎしりや食いしばりをすると、歯ぐきや歯周組織に負担がかかり、歯周病が悪化しやすくなります。

適度に運動をしたりリラックスする時間を確保したりして、ストレスを溜めないようにすることが大切です。

口呼吸が習慣化している人

唾液には口腔内の細菌の繁殖を抑える効果があります。口呼吸によって口腔内が乾燥すると、唾液の作用が弱まるため、歯周病になるリスクが高まるのです。口呼吸の習慣がある場合は、鼻呼吸を意識しましょう。

不規則な食生活や栄養の偏りがある人

栄養バランスの乱れや不規則な食生活は免疫力を低下させ、歯周病を引き起こしやすくします。ビタミンCやカルシウムが不足すると歯ぐきの健康が損なわれやすいため、バランスの取れた食生活を心がけましょう。

歯周病の原因

歯周病の原因であるプラークなどの汚れや細菌のイメージ

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が細菌感染によって破壊される病気です。進行すると歯を失うリスクが高まるため、原因を理解し、予防することが重要です。ここでは、歯周病を引き起こす主な原因について解説します。

プラーク(歯垢)の蓄積

歯周病の最大の原因はプラークに含まれる細菌です。プラークは歯の表面や歯と歯ぐきの間に溜まります。この細菌が毒素を出すことで、歯ぐきに炎症を引き起こすことがあるのです。

プラークを放置すると硬い歯石となり、歯磨きでは除去できなくなります。歯石の表面はザラザラとしており、プラークが付着しやすいため、歯周病の原因となります。定期的に歯科医院でクリーニングを受け、プラークや歯石を除去してもらうことが大切です。

喫煙

喫煙も歯周病を引き起こす原因のひとつです。上述のとおり、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきの血流を悪化させます。これによって免疫力が低下すると、歯周病にかかるリスクが高まります。

不適切な口腔ケア

正しい歯磨きができておらず、プラークが残った状態が続くと、歯周病の原因になります。特に、歯と歯ぐきの境目は磨き残しが生じやすいため、丁寧にブラッシングをする必要があります。

また、歯ブラシだけですべての汚れを除去することは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して、細かい部分に付着した汚れもしっかり取り除きましょう。

口呼吸

口呼吸が習慣化すると口腔内が乾燥して、細菌が繁殖しやすくなります。唾液には細菌の繁殖を抑える働きがありますが、口腔内が乾燥すると細菌が繁殖して、歯周病になるリスクが高まるのです。口呼吸の習慣がある場合は、鼻呼吸を意識することが予防につながります。

歯並びの乱れ

歯並びが悪いと歯磨きがしづらくなり、プラークが残りやすくなります。上述のとおり、歯周病の原因はプラークです。歯の表面や歯と歯茎の境目にプラークが付着している状態が続くと、細菌が繁殖して、歯周病になるリスクが高まります。

矯正治療で歯並びを整えることで、歯磨きがしやすくなり、歯周病の予防効果が期待できます。

歯周病の症状

歯周病の症状で歯ぐきの腫れや出血が気になり鏡を見る女性

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が破壊される病気です。初期段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行することが多いため、早期発見と早期治療が重要です。ここでは、歯周病の主な症状について解説します。

歯ぐきが腫れる・出血する

初期段階の歯肉炎では、歯ぐきが赤く腫れ、ブラッシングをしたときに出血しやすくなります。健康な歯ぐきはピンク色で引き締まっていますが、炎症が進むと腫れぼったくなり、出血しやすい状態になります。

歯ぐきが下がる

歯周病が進行すると、歯ぐきが徐々に下がり、歯が長く見えることがあります。歯ぐきが下がり、歯の根元が露出すると、冷たいものを口にしたときにしみることもあるでしょう。

口臭が悪化する

歯周病菌が発生させるガスによって、強い口臭が生じることもあります。しっかり歯磨きをしたりマウスウォッシュを使用したりしても改善されない場合は、歯周病が進行している可能性があります。口臭が続く場合は、早めに歯周病の検査を受けましょう。

歯ぐきから膿が出る

歯周病が進行すると、歯ぐきから膿が出ることがあります。これは歯周ポケット内で細菌が繁殖し、炎症が悪化しているサインです。膿が出ると口の中に苦味や不快な味を感じることがあります。

歯がぐらつく

歯周病が重度の状態にまで進行すると、歯を支える骨が破壊され、歯がぐらつき始めます。硬いものを噛みにくくなったり、食事中に違和感を覚えたりする場合は注意が必要です。放置すると歯が抜け落ちるリスクが高まります。

歯ぐきに痛みや違和感が現れる

炎症が進行すると、歯ぐきに痛みや違和感が現れることがあります。特に食事や歯磨きをするときに痛みを感じる場合、歯周病が進行している可能性があるため、早急に治療を受けることが大切です。

歯周病を放置するリスク

歯周病を放置して口臭が悪化してしまった男性

歯周病を放置すると、口腔内だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。初期の段階では症状が現れにくいため見過ごしがちですが、進行すると深刻な問題に発展することがあります。ここでは、歯周病を放置するリスクについて解説します。

歯を失うリスクが高まる

歯周病が進行すると、歯を支える役割を持つ歯槽骨が徐々に溶けていきます。歯槽骨が溶けると、歯がグラつき始め、最終的には抜け落ちることがあります。抜けた歯は元に戻ることはないため、放置せずに治療を受けることが重要なのです。

口臭が悪化する

歯周病が進行すると、歯周ポケット内に細菌が繁殖して口臭が強くなることがあります。歯周病が原因で起こる口臭は、しっかり歯磨きをしたりマウスウォッシュを使用したりしても改善が難しくなります。

口臭が悪化すると、日常生活や人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があるため、放置せずに治療を受けることが大切なのです。

全身の健康に悪影響を及ぼす

歯周病菌が血流に乗って全身に広がることで、さまざまな疾患を引き起こすリスクがあります。例えば、歯周病菌が血管内に侵入し、血栓ができると、心筋梗塞や脳梗塞などの全身疾患を引き起こすリスクが高まります。

高齢者の場合は、誤嚥性肺炎を引き起こすこともあるため注意しなければなりません。

早産・低体重児出産のリスクが高まる

妊娠中の方が歯周病を放置すると、早産や低体重児出産のリスクが高まります。歯周病が進行すると炎症物質が血液中に入り込み、子宮に到達すると子宮収縮を促すためです。妊娠中はホルモンバランスの変化によって歯ぐきが腫れやすくなるため、特に注意が必要です。

歯周病を予防するには

歯周病を予防するためにしっかり歯磨きをする女性

歯周病は、適切な口腔ケアと生活習慣の見直しによって予防が可能です。症状が進行すると歯を失うリスクもあるため、日頃からしっかりとケアを行いましょう。ここでは、歯周病を予防するための具体的な方法をご紹介します。

しっかりと歯磨きをする

歯周病の主な原因は、プラーク(歯垢)に含まれる細菌です。そのため、毎日しっかりと歯磨きをしてプラークを取り除くことが予防の基本です。

歯磨きをするときは歯と歯ぐきの境目を意識してブラッシングしましょう。歯間ブラシやデンタルフロスを併用することで、歯と歯の間に付着した汚れもしっかり除去できます。

うまく歯磨きができているか不安な方は歯科医院でブラッシング指導を受けるとよいでしょう。正しいブラッシング方法を習得し、自宅で実践することで、磨き残しを減らせます。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病を予防するためには、定期的に歯科検診を受けることも大切です。定期的に歯科検診を受けることで、自分では気づくことができない歯周病の兆候を早期に発見できます。歯科検診は3か月〜6か月に1回の頻度で受けることが推奨されます。

また、歯科検診でプロフェッショナルクリーニングを受けることで、歯垢や歯石を効果的に除去できます。これによって、歯周病の予防につながるでしょう。

生活習慣を見直す

歯周病を予防するためには、生活習慣を見直すことも大切です。例えば、喫煙習慣がある方は、禁煙が推奨されます。禁煙することで歯ぐきの血流が改善され、免疫力が高まります。

また、ストレスが溜まると免疫力が低下しやすいため、適度な運動やリラックスする時間を確保することが重要です。さらに、ビタミンCやカルシウムを積極的に摂取し、バランスの良い食事を心がけることで健康な歯ぐきを維持できます。

口腔内の乾燥を防ぐ

口腔内が乾燥すると細菌が増えやすくなります。鼻呼吸を意識することで、口腔内の乾燥を防げます。さらに、唾液腺を刺激するマッサージや、食事の際によく噛むことでも唾液の分泌を促進できます。

まとめ

口臭など歯周病の症状を気にすることなく友人とカフェでお茶を楽しむ女性

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨が破壊される病気です。歯周病になりやすい人には、歯磨きが不十分な人や喫煙習慣がある人、糖尿病の人などが挙げられます。

歯周病を放置すると、歯が抜け落ちるリスクが高まるだけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などの全身疾患を引き起こすリスクも高まります。

これを予防するためには、正しい歯磨き習慣を身につけ、定期的に歯科検診を受けることが重要です。また、禁煙やストレス管理、バランスの取れた食事を心がけることで、健康な歯茎を維持しやすくなります。日頃から適切なケアを心がけ、お口と全身の健康を守りましょう。

歯周病にお悩みの方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2025年1月20日 月曜日

ひどい虫歯はどこから?放置するリスクや治療法などを紹介

こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

重度の虫歯の女性

虫歯が進行すると、歯だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に、C3やC4と呼ばれる重度の虫歯は、日常生活に支障をきたすほどの痛みや合併症を引き起こすことがあります。

本記事では、虫歯の進行度や特徴、放置するリスク、そして治療法について詳しく解説します。早期発見と適切な治療が、健康な歯を守るためには重要です。虫歯が気になる方や治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ひどい虫歯の基準

ひどい虫歯のある人

虫歯は、進行度に応じてC0からC4の5段階に分けられ、それぞれの状態に特徴があります。一般的には、C3とC4がひどい虫歯と呼ばれる状態です。

この基準は虫歯の深さや進行度によって決まるもので、虫歯の数ではなく細菌が歯の内部へどれほど侵食しているかが判断基準となります。以下で、各段階の特徴を詳しく見ていきましょう。

C0(初期の虫歯)

この段階では、虫歯の前兆が見られます。歯の表面からカルシウムなどの成分が溶け出し、白っぽい斑点が現れることが特徴です。

適切な歯磨きやフッ素塗布などのケアを行えば、進行を食い止められる場合があります。

C1(エナメル質の虫歯)

C1では、歯の表面を覆うエナメル質が溶け始めます。痛みや不快感は生じませんが、専門的な治療が必要な段階です。早期の治療で進行を防ぐことが可能です。

C2(象牙質の虫歯)

虫歯がエナメル質の下にある象牙質まで進行した状態がC2です。冷たい飲み物や甘い食べ物がしみるなどの症状が現れることがあります。

象牙質は虫歯の進行が速いため、早急な治療が求められます。

C3(歯髄に達する虫歯)

C3では、虫歯が歯の神経である歯髄にまで到達しています。このため、ズキズキとした強い痛みが生じるのが特徴です。痛みは何もしなくても感じるため、生活に支障をきたすことがあります。

この段階では、根管治療が必要となるケースが一般的です。

C4(歯根に達する虫歯)

C4は、虫歯が最も進行した状態です。歯の大部分が失われ歯根だけが残る場合が多く、歯茎の腫れや持続的な痛みを伴うことが一般的です。

この段階では抜歯が必要となるケースがほとんどです。適切な治療を受けないと歯根に膿がたまり、全身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

虫歯を放置するリスク

虫歯を放置するリスク のイメージ

虫歯は進行性の病気で、放置するとさまざまな影響を及ぼします。初期段階では痛みが少なく見過ごされやすいですが、放置すると痛みが強まり、最終的には命に関わる合併症を引き起こす可能性もあります。

以下に、虫歯を放置することで発生する主なリスクについて詳しく解説します。

歯の根に膿が溜まる

虫歯が進行すると歯の神経が死に、細菌が歯の内部で増殖します。細菌が歯の根の先に達すると、体は感染を防ぐため膿をためる袋を作り出します。この袋が大きくなると歯茎が腫れ、強い痛みを伴います。

治療には、膿を除去する外科手術や歯の根の治療が必要になります。

副鼻腔炎を引き起こす

上顎の歯は副鼻腔に近いため、虫歯菌が鼻腔に侵入し、炎症を引き起こすことがあります。副鼻腔炎は鼻づまりや頭痛、顔面痛などの症状を伴い、治療には長期間の抗生物質の使用や歯の治療が必要です。重症化すると手術が必要になる場合もあります。

菌血症による全身感染

虫歯菌が血液に入り込むと、菌血症を引き起こします。この状態は動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を誘発することがあり、命に関わる病気に発展する可能性があります。

顎の骨が腐る(骨髄炎)

虫歯が顎の骨にまで広がると、骨髄炎を発症します。激しい痛みや発熱、顎のしびれを伴い、長期間の入院治療が必要になる場合があります。さらに症状が進行すると、顎の骨を切除しなければならないケースもあるため、早期の対応が重要です。

歯を失う

虫歯の進行が歯の内部や根にまで及ぶと、歯が崩壊して抜歯が必要になることがあります。歯を失うと食事がしにくくなるだけでなく、発音にも影響が出る可能性も否定できません。

また、補綴治療(入れ歯やインプラントなど)が必要となり、治療費が高額になるケースもあります。

治療費や治療期間が増加する

虫歯が進行するほど、治療にかかる費用や期間が増加します。初期段階では簡単な治療で終わりますが、進行した虫歯では複数回の通院や高度な治療が必要です。

ひどい虫歯の治療法

ひどい虫歯の治療の1つである根管治療のイメージ

ひどい虫歯の場合、治療方法は虫歯の進行度や歯の状態によって異なります。歯を可能な限り保存するよう治療を進めるのが基本ですが、状態によっては抜歯が必要になるケースもあります。

以下では、代表的な治療法を詳しく解説します。

根管治療(歯の神経を取り除く治療)

虫歯が歯の神経にまで達し、感染や炎症が広がっている場合に行われる治療です。神経を取り除き、根管内を清掃・消毒してから詰め物をすることで、歯を保存します。

治療の流れは、以下の通りです。

  1. 虫歯部分を削り取る
  2. 感染した神経や細菌を除去する
  3. 根管内を丁寧に洗浄し消毒する
  4. 根管に薬剤を詰め、密閉する
  5. 土台を形成する
  6. 被せ物を装着して歯を補強する

治療には複数回の通院が必要で、途中で中断すると再感染のリスクが高まります。歯科医師の指示に従って、最後まで治療を受けることが大切です。

抜歯(歯を抜く治療)

歯が大きく損傷し、根管治療でも保存が難しい場合には抜歯が選択されます。抜歯後は、失われた歯を補うための治療が必要になります。入れ歯やブリッジ、インプラントなどの選択肢が挙げられます。

どの補綴治療を選ぶかは、患者様の希望や歯科医師との相談によって決まります。

仮詰めや応急処置

急激な痛みや腫れがある場合には、まず応急処置を行い、症状が落ち着いた後に本格的な治療に進むことがあります。一時的に仮詰めを行うことで、痛みを軽減し、状態の悪化を防ぎます。

ひどい虫歯の治療にかかる期間と費用

ひどい虫歯の治療にかかる期間と費用イメージ

虫歯の進行度合いによって、治療にかかる期間や費用は大きく異なります。ここでは、重度の虫歯に対する治療について、必要な通院期間と費用の目安を解説します。

神経に達した虫歯治療

この段階になると神経を取り除く根管治療が必要です。通院は4~6回が一般的で、保険適用(3割負担)の場合、7,000円~2万円程度の費用がかかります。

抜歯が必要な虫歯治療

重度の虫歯では、歯が大部分失われるため、抜歯が必要になる場合があります。この場合の治療費は、保険適用(3割負担)で約3,000~7,000円が目安です。

抜歯後は、隣の歯に負担をかけないためにも歯の欠損部分を補う治療が必要です。ブリッジや入れ歯を選択する場合は保険適用で対応可能ですが、自由診療を選ぶとより高額になります。

治療法ごとの期間と費用

補綴治療は、選択する種類によって大きく費用が異なります。ここでは、治療法ごとの期間と費用をご紹介します。

ブリッジ治療

抜歯した歯の両隣を削り、人工歯を橋を渡すように固定します。通院回数は3~5回程度で、保険適用なら2万円以内が多いです。

入れ歯治療

部分入れ歯や総入れ歯を作製する場合、調整を含めて5~6回の通院が必要です。費用は保険適用で数千円~数万円程度となります。

インプラント治療

顎の骨に人工歯根を埋め込む治療法です。見た目や機能性が優れていますが、自由診療のため費用は1本あたり20~50万円程度です。治療期間は骨と人工歯根の結合を待つ期間を含めて3か月~1年かかることもあります。

抜歯後に必要な治療

虫歯抜歯後の行うインプラント治療について説明するイメージ

虫歯が進行し、抜歯が避けられない場合、その後の機能や見た目を補うための治療が必要です。代表的な治療法にはインプラント、ブリッジ、入れ歯の3種類があります。費用や期間は上述しましたが、それぞれの特徴を解説します。

インプラント治療

インプラント治療は、失った歯の根の代わりとなる人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法です。この方法は、隣接する歯を削る必要がなく、噛み心地や見た目が天然歯に近い点が特徴です。

治療期間は数カ月に及ぶ場合がありますが、長期的な安定性が期待できます。

ブリッジ治療

ブリッジは、抜歯した部分の両隣にある歯を削り、それを支えに人工歯を固定する方法です。橋を架けるように人工歯を設置するため、短期間で治療を完了できるケースが多いです。

ただし、健康な隣の歯を削る必要があるため、慎重に検討する必要があります。

入れ歯

入れ歯は、抜歯した部位を補うための取り外し可能な人工歯です。部分的な欠損を補う部分入れ歯や、すべての歯を補う総入れ歯があり、幅広い状況に対応可能です。

つけ外しが可能で清掃しやすい点が特徴で、費用を抑えられる治療法でもあります。

まとめ

虫歯の治療のイメージ

虫歯は進行するほど治療が複雑になり、放置すると歯だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。特に重度の虫歯は、歯を失うだけでなく、生活の質にも大きな影響が出ることがあります。

早期発見と定期的な歯科検診、正しい歯磨き習慣は虫歯予防の基本です。定期検診を受けていれば、虫歯が発生していても早期に適切な治療を受けることで進行を防ぎ、健康な歯を長く保てます。

ご自身の歯と全身の健康を守るためにも、日頃のケアを大切にし、気になる症状があればすぐに歯科医師に相談しましょう。

虫歯治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。

当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。

当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。

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2024年11月27日 水曜日

12月休診日情報

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2024年11月5日 火曜日

治療後も油断禁物!つめもの・かぶせものの寿命

 

こんにちは。院長の内山です。
今年の11月7日は暦の上で
冬の始まりを告げる立冬です。

 

来る寒さに備えて、冬支度を始める方も
多いのではないでしょうか。

 

暖房器具や冬物の衣類は
早めに手入れを済ませて準備しておきたいですね。

 

さて、お口においても日ごろの手入れが欠かせませんが、
実は、治療した後のつめものやかぶせものも、
その後のセルフケアやチェックが大切です。

 

そこで今回は、
治療後のつめものやかぶせものの注意点について
お話ししていきます。

 

 

 

 

◆一生モノじゃない!?
 つめものやかぶせものの寿命

 

歯科で治療を受けて、
つめものやかぶせものが入ると
「これで一安心」
と思う方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、この時点では歯の不安を
完全に払拭することはできません。

 

これらの修復物には寿命があり、
ある調査では金属のつめもので5.4年、
かぶせもので7.1年、ブリッジで8年
それぞれの平均使用年数といわれています。

 

 

 

では、なぜつめものやかぶせものは
”一生モノ”ではないのでしょうか。

 

それは、治療後もお口の中は
環境や状態が常に変化し、
過酷な環境にさらされているからです。

 

このような環境下において、
治療した部位が同じ状態を長く保ち続けるのは
非常に困難なのです。

 

 

 

 

◆つめもの・かぶせものの寿命を縮める
 危険な因子

 

つめものやかぶせものの寿命は、お口の中の
さまざまな要因によって左右されます。

 

たとえば、無意識での歯ぎしりや
食いしばりのくせがある人は、
つめものやかぶせものに非常に強い力が加わり、
やがて割れたり欠けたりするおそれがあります。

 

また、かみ合わせの変化
つめものやかぶせものが取れたり
外れたりする要因となり得ます。

 

これは、治療時点では歯にフィットしていても、
年月とともにかみ合わせのバランスが変わることで
余計な負担がかかるためです。

 

このように、同じような状況下で入れた
つめもの・かぶせものでも、
個々のお口の状態や習慣などによって、
その寿命が大きく変わってくるのです。

 

 

 

 

◆見逃されがちな「二次むし歯」に要注意!

 

つめものやかぶせものの寿命に
影響を与える要因で、もうひとつ忘れてはいけないのが
「二次むし歯」です。

 

これは一度治療した部位に再度発生するむし歯で、
つめものやかぶせものの装着後であっても、
やがて劣化により生まれたすき間に菌が入り込み、
再び歯を溶かしていきます。

 

二次むし歯は
自覚症状がないまま進行することが多く、
レントゲンをとって初めてその存在に
気づくことも少なくありません。

 

 

 

そして、二次むし歯が進行すると、
つめものやかぶせものの適合性が悪くなり、
やがて外れてしまうおそれがあるのです。

 

そのため、定期的なチェックによる
早期発見が重要となります。

 

 

 

 

◆長持ちの秘訣はプロのチェック

 

つめものやかぶせものを長持ちさせるためには
毎日のセルフケアにくわえ、
定期的な歯科受診が欠かせません。

 

 

 

 

繰り返す治療に悩まされないためにも、
治療後も定期的な受診を継続して、
お口のトラブルを未然に防ぎましょう!

 

 

 

さくらの山歯科クリニック
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