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さくらの山歯科クリニックブログ

2020年11月22日 日曜日

非歯原性歯痛とは

みなさん、こんにちは。今年もあと1ヶ月と少し、気がついたら少しずつ寒くなり秋から冬へと変わっていきながら今年は特にあっという間だなと感じてます。
また、コロナの感染者も増えてきてしまいましたが、寒さで体調も崩しやすい時期ですので体調管理には特に気をつけたいですね。

今回は非歯原性歯痛という歯が原因ではない歯の痛みについてお話いたします。
みなさんのほとんどが歯科医院に通院するきっかけは歯の痛みがほとんどだと思います。
歯の痛みの主な原因はう蝕(虫歯)や歯周病などがあり、他にも親知らずの周りの歯肉の炎症や歯ぎしりやくいしばりによる歯の摩耗や損傷などと歯や歯周組織からの痛みがあります。
ところが、歯や歯周組織に異常が見られないのに歯痛がある状態があり、これを非歯原性歯痛といいます。

その主の原因として、
①筋・筋膜性歯痛
食事で咬む時に使う咀嚼筋という筋肉やその周りの顔面や首の筋肉、これらの筋肉を覆う筋膜の痛みが原因で起こる関連痛です。
この痛みの多くは、ストレスや歯を食いしばるなどの筋肉の緊張状態が強いことが原因でおこります。
歯ぎしり、くいしばり、無意識に普段から上下の歯をずっとくっつけているなどの習慣やくせがある方に多く、意識してこのようなくせを直していく必要があります。
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②神経障害性歯痛
神経障害性の痛みが原因で起こる歯痛で、発作性と持続性があります。
発作性は、三叉神経の痛みが原因で起こり、かなり強い痛みを感じます。
持続性は、主なものとしては帯状疱疹や帯状疱疹の後遺症による神経痛があります。

③神経血管性歯痛
頭痛の関連痛として起こる歯痛です。痛みは歯髄炎(歯の神経の炎症)と似ています。

④上顎洞性歯痛
上顎骨の中にある副鼻腔の空洞に炎症や腫瘍があったときに起こる関連痛です。
上の奥歯の上に位置するので、上の奥歯に痛みを感じることがあります。
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⑤心臓性歯痛
狭心症や心筋梗塞などの心疾患に関連した歯の痛みです。
発作性に痛みが出現し、特に運動により痛みが生じるとの相関関係があるようです。
この場合は早急に心疾患の治療が必要であり早急に医科の受診をしていただくことが重要です。

⑥精神疾患による歯痛
精神疾患の中の身体表現性障害の場合、特に身体化障害や疼痛性障害で歯の痛みが生じます。
また、うつ病、統合失調症などにおいて身体症状として歯痛が現れることもあります。
こういった場合は精神科での対応が必要になります。

⑦突発性歯痛
上記の原因、う蝕、歯周病などのどれにも当てはまらない、明確な原因がはっきりしない歯痛もあり、突発性歯痛といわれます。
ただ、時間の経過によって、症状が変化し、痛みが無くなったり、痛みの原因が明確になることもあります。
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このように歯の痛みといっても、歯や歯周組織が原因でないものもあります。
このような非歯原性歯痛が疑われる場合は、大学病院などの大きな医療機関への受診を勧めることもあります。
ちょっとした痛みでも何か気になることなどがありましたら、ご相談ください。

当院スタッフ一同、皆様の御来院をお待ちしております。

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2020年11月11日 水曜日

歯石除去

歯石除去とは?
歯石除去とは、歯の表面や歯根面にこびり付いた歯石を取り除く施術のことです。歯石について誤解している方が多いので、まずはプラーク(歯垢)と歯石の違いについてご説明します。
■プラーク(歯垢)
・歯周病菌やむし歯菌などが大量に含まれる細菌の塊
・放置していると歯周病やむし歯にかかる
・黄白色をしている
・粘着性が高くネバネバしている
・歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)や歯と歯の間に溜まりやすい
・ブラッシングで落とすことができる
歯石写真
■歯石
・プラークが唾液中の成分と反応して石灰化したもの
・歯茎の縁の上にある歯石は乳白色をしている
・歯茎の縁の下(歯周ポケットの内部)にある歯石は茶色や黒い色をしている
・表面がザラザラしている
・ブラッシングで落とすことができない
プラークは生きた細菌の塊なので、歯周病やむし歯を引き起こす直接の原因になります。一方で、歯石はすでに死んでいる細菌が石灰化したものなので、歯石があるというだけで病気を発症することはありません。しかし、歯石の表面はザラザラしているため、歯石があるとその上にプラークが付着しやすくなります。そうなると、結果的に歯周病やむし歯のリスクが高くなってしまうので、歯石ができたらできるだけ早めに除去すべきです。
プラークは毎日のブラッシングで除去することができますが、歯石は石灰化して硬くなっているため、ブラッシングで除去するのは不可能です。歯石を取り除くためには、歯科医院で歯石除去を受ける必要があります。
基本セット
歯石除去の効果・メリット
歯石除去をすることで、以下のような効果やメリットを得られます。
■歯石除去の効果01:歯周病を予防・改善できる
歯石除去をして口腔内から歯石がなくなると、プラークが溜まりにくくなります。歯周病の原因菌が生息するプラークが溜まりにくくなれば、歯周病の予防につながります。また、すでに歯周病を発症している方にとっても歯石除去は重要です。プラークと同様に歯石を徹底的に除去することで、歯周病の改善が見込めます。
歯周病が進行すると歯茎が下がる!?
溜まった歯石を放置して歯周病の進行を許してしまうと、やがて歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶かされ、歯茎が下がっていきます。歯茎が下がってくると口元の見た目が不自然になり、印象も悪くなってしまいます。
歯周病によって下がってしまった歯茎を元に戻す「再生治療」はありますが、程度によっては元どおりにならない可能性もあります。後になって後悔しないよう、歯周病に気付いたら早急に歯科医院を受診しましょう。
■歯石除去の効果02:むし歯を予防できる
プラークの中には、歯周病の原因菌だけでなくむし歯の原因菌も大量に生息しています。歯石除去によって口腔内から歯石がなくなると、むし歯菌が生息するプラークも溜まりにくくなります。そうなれば当然、むし歯の予防につながります。
■歯石除去の効果03:口臭を予防できる
歯石自体が臭いを発するわけではありませんが、歯石があるとその表面にプラークが溜まりやすくなります。そうなると口腔内が不衛生になり、口臭が発生しがちです。さらに、歯周病にかかって歯茎に炎症が起きると口臭が強くなっていきます。
歯石除去によって口腔内を清潔に保ち、健康な歯茎を維持できれば口臭も予防・軽減することができます。
■歯石除去の効果04:口元の見た目が良くなる
歯石は、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)にこびり付くように溜まっていきます。歯周ポケットの内部に溜まった歯石は外から見えませんが、歯茎の縁より上に溜まった歯石は外からでも見えることがあります。歯石が溜まった口元を見られたら、印象ダウンは避けられません。
歯石除去によって口腔内の歯石を取り除いていれば、いつも見た目の良いきれいな口元を維持できます。

ご希望やご質問など御座いましたら、お気軽にご連絡くださいませ。
さくらの山歯科クリニックスタッフ一同おまちしております。

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2020年10月10日 土曜日

滅菌・消毒等について[若葉、鶴ヶ島、川越の歯医者 さくらの山歯科クリニック]

皆様こんにちは。
台風の季節になり気温も20℃を下回る日がふえてきました。
私は冷え性、寒がりな為暖房器具を出し始めました。
一番好きな秋ですが最近は気温で秋を感じる事が少なくなってしまいましたね。
気温差が激しくなりますので皆様も体調には気を付けてください。

今回は滅菌・消毒等についてお話したいと思います。
医療機関で良く耳にする言葉です。

1・滅菌とは
有害、無害にかかわらず全ての菌を死滅・除去をすることです。
菌やウイルス、微生物などの残量が100万分の1になる事が条件とされています。
高圧や高熱をかける、電磁波や放射線を用いて滅菌処理します。

2消毒とは
病原性のある微生物を死滅・除去させて害の無い程度の状態にすること。
消毒の目的は無毒化であり、細菌を死滅させなくても感染力を不活性化にさせたり、
危険では無い程度まで遠ざける事です。
薬液、煮沸、紫外線、焼却などで消毒します。

3・抗菌とは
菌の繁殖を抑える効果の事です。
細菌を除去したり殺したりする効果はなく、あらかじめ菌が住みにくい環境をつくります。

4・除菌とは
菌を減らすことをいいいます。
菌を殺さなくても菌が少しでも減っていれば除菌になります。

言い方や表現によって多少異なりますが基本的には上記で分類されています。
歯科で良く使用するのは滅菌、消毒です。
皆様に使用する器具は全て滅菌しております。
安心してご来院してください。

皆様のご来院スタッフ一同お待ちしております。

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2020年9月27日 日曜日

口臭

こんにちは。
秋の気配を感じるようになりました。季節の変わり目で、肌寒い日が増えてきましたね。寒暖差で体調を崩さないように注意していきたいですね。
今年は、ウィルス予防の為にマスクが手放せない状況ですね。長時間のマスク着用による肌トラブルなどもあるようです。口臭に悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
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口臭に対する意識調査によると、93%の女性が他人の口臭を不快に感じたことがあると回答しています。また、普段携帯しているマウスケアアイテムは「ガム」「ミントタブレット」「キャンディー」などの食品・菓子類が多くを占めていました。しかし、これらは香りでマスキングするだけで、根本的な口臭の予防効果は期待できません。

口臭の原因を知りましょう。
食べ物や胃が悪いことも原因となりますが、その数はとても少なく、ほとんどがお口の中の汚れ(細菌群)や歯周病が原因です。
口臭は、細菌が私達の体にある一部のタンパク質から出てきたアミノ酸を材料にして硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどのVSC(揮発性硫化物)というガスを作り出すことで発生します。また、歯周病原菌そのものが強い悪臭を発しています。

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お口の中の汚れ・細菌群を除去する
⚪︎歯磨き
⚪︎殺菌剤配合のマウスウォッシュでの洗浄
⚪︎舌クリーナーで舌の汚れを取る
唾液をたくさん出す
⚪︎よく噛んで食べる
⚪︎キシリトール入りのガムを噛む
⚪︎日本茶や砂糖の入っていない水分を摂る

歯周病のお口の中は、歯周病原菌と戦って死滅した白血球やリンパ球、破壊された歯肉の組織、死滅した細菌などが溢れています。これらはタンパク質でできており、ニオイの原料になるアミノ酸が増えてしまいます。しかも歯周病原菌はVSCをたくさん出す細菌なので、どんどん口臭がひどくなっていきます。
口臭が強いと感じたら、歯周病を疑って歯科を受診してみましょう。

スタッフ一同皆様のご来院お待ちしております。

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2020年9月13日 日曜日

唾液の働き

みなさん、こんにちは!
9月になってもまだまだ暑い日が続いてますね。ただ、朝晩は少しずつ涼しくなってきて秋の気配もありますね。

今回は唾液についてお話いたします。
まず、唾液とはみなさんもご存知のお口にある液体の事でツバともいわれます。
口腔内には唾液腺という液体を作り出す部分(耳下腺、舌下腺、顎下腺)があり、唾液腺開口部という所から口腔内に唾液が排出されます。
成人ですと、一日あたり1~1.5リットル程度排出されますが、30代をピークにして加齢とともに唾液量は減少していきます。
また、唾液の量は時間により変化します。食事中は増え、睡眠時に減ります。
一般的には自律神経(交感神経と副交感神経)の働きによって、水分量や粘度が変化しているといわれます。
ですので、緊張したりすると口が乾いたり、逆に食事中などは唾液が増えるのはそのためです。
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そんな唾液には、口腔内の健康を保つ為にとても重要な役割があるのです。
唾液には色々な作用があります。
・消化作用
・保護作用
・自浄作用
・殺菌 抗菌作用
・緩衝作用
・再石灰化作用
・排出作用
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加齢とともに減少する唾液ですが、唾液が減るとどんな事が起こるかというと
・虫歯になりやすくなる
唾液には、まず歯の表面に付いた食べかすなどを洗い流す働き(自浄作用)があり、虫歯の原因菌が作り出す乳酸を中和する作用(緩衝作用)があります。
虫歯は、この乳酸が歯を溶かして起こり、唾液が減ると乳酸を中和する働きが低下します。
そして、唾液には、カルシウムやリン酸などの無機質が含まれ、乳酸が歯を溶かしはじめた初期の虫歯の前段階の状態であれば、この無機質成分のおかげで歯の表面を修復すること(再石灰化作用)ができ、唾液が減るとこの働きを失い虫歯が進行しやすくなります。

・歯周病になりやすくなる
唾液の持つ抗菌作用には、歯周病菌が増えないようにコントロールする働きがあり、唾液が減ると歯周病を進行させてしまうことになります。

・口内炎になりやすくなる
口腔内には、頬や舌、唇などの軟らかい軟組織という部分があり、この軟組織の動きを滑らかにする潤滑剤の役割があり、擦れて傷付いたりするのを防ぐ作用(保護作用)があります。
唾液が減少すると、この軟組織を保護する力が低下しますので、傷付きやすくなり口内炎を起こしやすくなります。

このように、簡単な説明ではありましたが、唾液には口腔内を守るためにさまざまな役割があるのです。
唾液をたくさん出すためには、水分補給をしっかりし、食事はしっかり噛むことが大切です。
あとは、舌をお口の中で動かして粘膜のマッサージをすると唾液が分泌しやすくなります。
ただ、どうしても加齢に伴って唾液の量は減ってしまうので、それらを補うためにもしっかりと口腔ケアを行い、いつまでも美味しく食事が出来るようにしていきましょう。
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歯の事だけではなく、お口の中の事で気になることなどありましたら、お気軽に歯科医師、歯科衛生士に聞いてください。
当院スタッフ一同、みなさまの御来院をお待ちしております。

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