さくらの山歯科クリニックブログ
2025年8月26日 火曜日
虫歯治療後の食事ガイド!避けたほうがよいもの・食べられるもの
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
虫歯治療を受けた後、いつから普通に食事ができるのかといった疑問を持つ方は多いと思います。良くない食事を選択すると、痛みが長引いたりする可能性もあるでしょう。
本記事では、虫歯治療後の適切な食事タイミングから避けるべき食べ物・食べられるもの、そして口腔ケアの重要性まで詳しく解説していきます。
虫歯治療後に食事をするタイミング
虫歯治療後の食事タイミングは、受けた治療の種類によって大きく異なります。適切なタイミングを守ることで、治療部位への負担を最小限に抑え、スムーズな回復を促進できるでしょう。
麻酔を使用した場合
局所麻酔を使用した虫歯治療では、麻酔が完全に切れるまで食事を控えるのが基本です。麻酔の効果は通常2〜3時間程度続きますが、個人差があるため注意が必要になります。
麻酔が効いている間は感覚が鈍くなっているため、頬の内側や舌を誤って噛む危険性があるでしょう。
麻酔が切れたかどうかの判断は、軽く唇や頬を指で触ってみて、しっかりと感覚があるかで確認できます。しびれが残っている場合は、少し時間を置いてから食事を始めましょう。完全に感覚が戻ってから食事をすることで、口の中を傷つけるリスクを避けられるでしょう。
詰め物・被せ物をした場合
詰め物や、インレー・クラウンなどを施した場合、材料によって食事開始のタイミングが変わります。光で固める樹脂系の材料は治療直後から固まっているため、早く食事を再開しても問題ないでしょう。
一方、セメント系の材料を使用した場合は、完全に硬化するまで数時間かかることがあります。歯科医師から具体的な指示があるため従うようにしましょう。無理に早く食事をすると、詰め物が外れたり、適合が悪くなったりする可能性があります。
根管治療を受けた場合
神経を取る根管治療を受けた場合、治療回数が複数回にわたることが多いです。治療と治療の間、患部を保護するために仮の詰め物を入れるのが一般的ですが、最終的な詰め物よりも取れやすいため、硬いものや粘着性のあるものは避けましょう。
根管治療中は、治療した歯に違和感や軽い痛みを感じることがありますが、これは正常な反応です。
しかし、強い痛みが続く場合は、食事のタイミングを調整し、歯科医師に相談しましょう。治療が完了するまでは、患部への負担を最小限に抑える食事を心がけることが重要です。
抜歯を伴う治療の場合
虫歯が進行して抜歯が必要になった場合は、より食事のタイミングに気を使う必要があるでしょう。抜歯後は出血を止めるための血餅が形成されるため、これが剥がれないようにすることが大切です。
一般的に、抜歯後の食事は2〜3時間後から可能ですが、最初の24時間は特に注意が必要です。熱い食べ物や刺激の強いもの、硬いものは避け、患部に負担をかけない柔らかい食事を心がけてください。また、抜歯した側では噛まないよう注意しましょう。
虫歯治療後に避けたほうがよい食べ物
虫歯治療後の食事選びは、治療部位の回復において意識する必要があるでしょう。特定の食べ物は治療箇所に悪影響を与えたり、回復を遅らせたりする可能性があるため、適切な知識を持っておきましょう。
硬い食べ物
治療直後の歯や歯茎は非常にデリケートな状態にあります。せんべい、ナッツ類などの硬い食品は、治療部位に過度な圧力をかける可能性があるでしょう。特に、詰め物や被せ物をした歯では、強い咬合力が材料の破損や脱落を引き起こすリスクが高まります。
また、リンゴやニンジンなどの硬い野菜や果物も、治療直後は丸かじりを避け、小さく切って食べましょう。骨付き肉や硬いお菓子も同様に、治療部位への負担となるため控えると良いでしょう。
粘着性の高い食べ物
キャラメル・ガム・お餅などの粘着性が高い食べ物は、詰め物や仮の詰め物を引っ張って外れる危険性があります。治療直後の材料がまだ完全に固まっていない状態では、これらの食べ物は絶対に避けるべきでしょう。
ドライフルーツや蜂蜜なども、粘着性があるため注意が必要です。これらの食べ物が治療部位に付着すると、細菌の栄養源となり、再び虫歯のリスクを高める可能性もあります。治療効果を維持するためにも、少なくとも治療後数日間は避けたほうがいいでしょう。
極端に熱い・冷たい食べ物
治療後の歯は温度変化に敏感になっています。熱すぎる飲食物や冷たい飲み物やアイスクリームなどは、歯に強い刺激を与え、痛みや不快感を引き起こす可能性があるでしょう。
とくに、神経に近い部分まで削った場合や、根管治療をおこなった場合は、温度刺激に対する反応が強くなることがあります。アイスクリーム・かき氷・熱いスープ・コーヒーなどは、治療直後は避けるか、常温に近づけてから摂取してください。
飲み物についても、常温から人肌程度の温度が理想的です。
酸性度の高い食べ物・飲み物
柑橘類や酢の物・炭酸飲料・スポーツドリンクなどの酸性度が高い食べ物や飲み物は、治療部位のエナメル質を軟化させる可能性があります。なかでも、レジン系の詰め物は酸に対して敏感です。
ワインやフルーツジュースも酸性度が高いため、治療後数日間は摂取を控えるか、摂取後はすぐに水で口をすすぎましょう。
虫歯治療後に食べられるもの
虫歯治療後の食事は、治療部位への負担を最小限に抑えながら、必要な栄養素をしっかりと摂取することが重要です。適切な食べ物を選ぶことで、回復を促進し、口腔内の健康を維持できるでしょう。
柔らかい食べ物
治療直後の主食としては、お粥やうどん・そうめんなどの柔らかい炭水化物が良いでしょう。消化しやすく、治療部位に負担をかけずに必要なエネルギーを補給できます。
パンを食べる場合は、蒸しパンなどの柔らかいものを選びましょう。また、麺類を食べる際は、よく茹でて柔らかくし噛み切りやすい長さにカットすることで、より食べやすくなります。
治療後の回復には良質なタンパク質が不可欠です。豆腐や絹ごし豆腐も優秀なタンパク質源であり、冷奴や湯豆腐として摂取できるでしょう。
魚類では、白身魚の煮付けや蒸し物、鮭のムニエルなど、骨がなく柔らかく調理したものが良いでしょう。肉類を食べる場合は、ひき肉を使った料理や、よく煮込んだ鶏肉など、繊維が柔らかくなったものを選びましょう。
野菜は治療後の回復に必要なビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。かぼちゃ・じゃがいも・さつまいもなどのイモ類は、柔らかく調理しやすく甘味もあるため食べやすいでしょう。茹でる、蒸す、マッシュにするなどの調理法で、より柔らかくできます。
適切に調理されたスープ・汁物
スープ類は水分補給と栄養摂取を同時におこなえる優秀な食べ物です。野菜スープ・鶏がらスープ・味噌汁などは、具材を細かく刻んで柔らかく煮込むことで、治療後でも安心して摂取できます。コーンスープやかぼちゃスープなどのポタージュ系も、滑らかで食べやすいでしょう。
ただし、汁物を飲む際は、ぬるめの温度にすることが重要です。また、具材が大きすぎると噛む際に負担となるため、細かく刻むか、すりつぶすなどの工夫をすることが必要でしょう。
食後はしっかりと口腔ケアを行う
虫歯治療後の口腔ケアは、治療効果を長期間維持し、新たな虫歯や歯周病を予防するために極めて重要な要素となります。適切なケア方法を身につけることで、健康な口腔環境を保ち続けることができるでしょう。
治療直後のブラッシング方法
治療直後のブラッシングは、通常よりもデリケートなため慎重におこなう必要があります。麻酔が効いている間は、感覚が鈍くなっているため、強くブラッシングしすぎて歯茎や頬を傷つける可能性が高いです。
そのため、麻酔が完全に切れてから、優しく丁寧にブラッシングを開始することが基本となります。治療部位周辺は特に注意深くケアする必要があるでしょう。やわらかめの歯ブラシを使用し、小刻みに動かしながら、プラークを除去します。
詰め物や被せ物がある場合は、その境界線部分に注意を払い、細菌の蓄積を防ぐことが重要です。力を入れすぎず、優しく丁寧にブラッシングすることで、治療部位を守りながら清潔な状態が保てるでしょう。
フロスや歯間ブラシの効果的な使用
歯と歯の間の清掃は、歯ブラシだけでは限界があるため、フロスや歯間ブラシの併用が不可欠です。とくに治療を受けた歯の隣接面は、プラークが蓄積しやすく、二次的な虫歯のリスクが高まります。
治療直後にフロスを使用する際は、より慎重になる必要があるでしょう。詰め物がある歯では、フロスが引っかかったり、詰め物を引っ張らないように注意してください。
フロスを歯間に挿入する際は、ゆっくりと優しくおこない上下に動かすのではなく、歯の表面に沿って動かすことが大切です。違和感や痛みを感じた場合は、無理をせず歯科医師に相談しましょう。
洗口液の適切な選択と使用方法
洗口液は、ブラッシングやフロッシングでは届かない部分の細菌を減少させる効果があります。
ただし、治療直後は刺激の強いアルコール系の洗口液は避けてノンアルコールタイプを選ぶようにしましょう。フッ素配合のものは、歯の再石灰化を促進し虫歯予防に効果的です。
使用する際は、製品に記載された適量を守り、指定された時間口に含んでからうがいをします。洗口液の使用後は、効果を持続させるために、しばらく飲食を控えてください。
また、洗口液はあくまでブラッシングの補助的な役割しか果たさないため、歯磨きはしっかりとおこないましょう。
生活習慣の見直しと改善
口腔ケアは単に歯を磨くだけでなく、生活習慣全体の見直しも重要な要素です。喫煙は治癒を遅らせ、歯周病のリスクを高めるため禁煙が推奨されます。
また、間食の頻度や内容も見直し、糖分の多い食べ物や飲み物の摂取を控えることで、虫歯の再発を防げるでしょう。睡眠不足やストレスは免疫力を低下させ、口腔内の細菌バランスを崩す可能性があります。
十分な睡眠と適度な運動、バランスの取れた食事を心がけることで、全身の健康と共に口腔の健康も維持できるでしょう。水分補給も重要で、唾液の分泌を促進し、自然な洗浄作用を高める効果があります。
定期的に歯科医院を受診する
治療後の口腔ケアにおいて、定期的な歯科検診は欠かせません。一般的に、治療後は3〜6か月に一度の定期検診が推奨されますが、個人の口腔状態や治療内容によって頻度は調整されます。
定期検診では、治療部位の状態確認や新たな虫歯の早期発見・歯周病の予防などがおこなわれるでしょう。併せてプロフェッショナルクリーニングを受けることで、日常のケアでは除去しきれない歯石やプラークを除去して口腔内環境を保ちます。
また、歯科衛生士による正しいブラッシング指導を受けることで、自宅でのケア効果も向上するでしょう。
まとめ
虫歯治療後の適切な食事管理と口腔ケアは、治療効果を最大限に活かし、長期的な口腔健康を維持するために重要です。治療直後は麻酔が切れるまで食事を控え、その後も硬いものや粘着性の高いもの、極端な温度の食べ物は避けましょう。
食後の口腔ケアでは、優しく丁寧なブラッシングとフロッシング、適切な洗口液の使用を意識してください。また、定期的な歯科検診を受け、生活習慣を見直すことで、治療効果を長期間維持できるでしょう。
虫歯の治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
投稿者 記事URL
|2025年8月19日 火曜日
虫歯を放置してホワイトニングをするリスク!虫歯治療後の注意点も
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
歯の色が気になり、ホワイトニングを検討している方は多いでしょう。
しかし、歯が白くなることだけに注目し、虫歯の有無を確認しないままホワイトニングを進めると、思わぬトラブルに発展する可能性があります。ホワイトニングと虫歯は、一見無関係に思えるかもしれませんが、実は密接な関係があるのです。
美しい白い歯を手に入れるためには、まずお口の健康状態をしっかり確認することが大切です。
この記事では、虫歯を放置してホワイトニングを行うリスクや虫歯治療後の注意点、さらには虫歯を予防する方法について詳しく解説します。口元の美しさと健康を両立させたい方は、ぜひ参考にしてください。
虫歯を放置してホワイトニングをするリスク
歯を白くするホワイトニングは、見た目の印象を大きく変える美容的な処置として人気があります。
しかし、その前提として歯が健康な状態であることが重要です。虫歯を放置したままホワイトニングを受けると、薬剤の刺激が虫歯部分に直接作用し、強い痛みを引き起こす恐れがあります。
また、虫歯が進行している状態でホワイトニングを行うと歯の内部にダメージが加わり、結果として歯の寿命を縮めることにもなりかねません。見た目の美しさだけを優先するのではなく、歯の健康状態を確認してからホワイトニングを検討することが大切です。
ここでは、虫歯を放置した状態でホワイトニングを行うことで起こり得る具体的なリスクについて詳しく見ていきましょう。
薬剤が神経を刺激する
虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、薬剤が虫歯部分から歯の内部へ浸透し、神経に直接刺激を与える可能性があります。特に、歯の表面に亀裂や欠損がある場合、薬剤が象牙質や神経に届きやすくなり、ズキズキとした鋭い痛みや知覚過敏が起こることがあります。
このような痛みは一時的なものではなく、慢性的な違和感として残ることもあるため注意が必要です。虫歯が進行していると、ホワイトニングの薬剤の刺激が引き金となって神経が炎症を起こすこともあります。
歯の健康を損なわないためにも、まずは虫歯の有無を歯科医院で確認することが重要です。
ホワイトニングの効果が出にくくなる
虫歯がある状態では、ホワイトニングの効果が十分に得られない可能性があります。虫歯の部分は変色していたり表面がザラついていたりするため、薬剤が均等に作用せず、色ムラが生じやすくなります。
見た目を整えるためのホワイトニングが、結果として歯の色のバランスを崩す原因になるのでは本末転倒です。理想的な仕上がりを得るためには、虫歯の治療を済ませたうえで、歯の状態を整えてからホワイトニングに臨むことが望ましいでしょう。
虫歯が進行する
ホワイトニングで理想の白さにするためには、施術を複数回受ける必要があります。そのため、虫歯がある状態でホワイトニングを行うと、その間に虫歯が進行するリスクが高まるのです。重度の状態にまで虫歯が進行すると、歯の神経を除去する治療が必要になるケースもあります。
虫歯を治療してからホワイトニングをする場合の注意点
ホワイトニングを受ける前には、しっかりと虫歯を治療することが大切です。
ただし、虫歯の治療が終わったからといって、すぐにホワイトニングができるわけではありません。治療内容や歯の状態によっては、一定の期間を空ける場合もあります。
また、詰め物や被せ物がある場合には、天然歯とホワイトニング後の色合いに差が出ることもあり、仕上がりのバランスを考慮した対応が求められます。ここでは、虫歯治療後にホワイトニングを行う際に押さえておきたいポイントや注意点について詳しく解説します。
治療直後はホワイトニングを避ける
虫歯治療後の歯は一時的に敏感になっていることが多いです。特に神経を抜いた直後や詰め物をしたばかりの歯は、内部に微細な刺激が加わると痛みや違和感が出ることがあります。
このような状態でホワイトニングを行うと、薬剤の刺激によって知覚過敏や炎症が悪化する恐れがあります。一般的には、治療後1〜2週間程度はホワイトニングを控えるのが望ましいとされています。
詰め物・被せ物は白くならない
ホワイトニングは天然歯のみを白くする処置であり、詰め物や被せ物は白くできません。そのため、虫歯治療で詰め物・被せ物を施した歯がある場合、ホワイトニング後に色の差が目立つことがあります。
特に、前歯に治療跡がある方は、全体の色合いのバランスに配慮する必要があります。このようなケースでは、ホワイトニング後の色に合わせて詰め物・被せ物をやり直すといった対応が必要になることもあります。
最終的な見た目を理想に近づけるためにも、ホワイトニングの計画は虫歯治療と並行して歯科医師と相談しながら進めることが大切です。
虫歯を予防する方法
ホワイトニングの効果を最大限に引き出すためには、そもそも虫歯にならないよう日頃から予防を心がけることが非常に重要です。虫歯は生活習慣や口腔ケアの質に大きく影響されるため、少しの意識改革が大きな効果をもたらします。
ここでは、虫歯を防ぐために実践すべき具体的な方法や、意外と見落としがちなポイントについて解説します。
正しい歯磨きの習慣を身につける
虫歯予防の基本は、やはり日々の歯磨きです。食後すぐに歯を磨く習慣をつけることが、口腔内の細菌繁殖を抑える第一歩となります。
ただし、ただ磨くだけではなく、歯ブラシの動かし方や磨く順番、時間のかけ方も重要です。特に歯と歯の間や歯と歯茎の境目は磨き残しが多く、虫歯ができやすい箇所です。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、これらの部分も効果的に清掃できます。
また、力を入れすぎず優しく磨くことで、歯の表面や歯茎を傷つけずにすみます。
食生活を見直す
虫歯の原因は、口内の細菌が糖分をエサにして酸を作り出すことにあります。したがって、糖分を多く含む食品や飲料を頻繁に摂る習慣があると、虫歯リスクが高まります。特に、間食の回数が多いと口内が酸性に傾く時間が長くなり、歯が溶けやすくなります。
甘いお菓子やジュースだけではなく、パンや果物にも糖分は含まれているため、摂取のタイミングや頻度にも注意が必要です。食後に水やお茶で口をすすぐだけでも、虫歯予防には一定の効果があります。バランスの取れた食事を意識することも大切です。
定期的に歯科検診やクリーニングを受ける
自分ではしっかり磨いているつもりでも、歯ブラシが届きにくい場所はどうしても汚れが残りがちです。これを補うために必要なのが、定期的な歯科検診です。歯科医院では、歯の状態をチェックできるだけではなく、クリーニングによって歯垢や歯石を除去することもできます。
特に、ホワイトニングを考えている人にとっては、薬剤の浸透がスムーズになり、効果を高めることにもつながります。半年に1回は定期的に歯科医院を訪れる習慣を持つことが、健康な歯を守るための重要なステップです。
まとめ
ホワイトニングは歯の美しさを高める有効な手段ですが、虫歯を放置したまま行うと、歯の健康に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。虫歯がある状態でホワイトニングをすると、薬剤の刺激によって強い痛みを引き起こすだけでなく、施術の効果も得られにくくなるのです。
美しい白い歯を目指すためには、まず虫歯の有無を歯科医院で確認し、必要な治療を済ませることが重要です。
また、虫歯を予防する日頃のケアも忘れてはいけません。正しい歯磨き、食生活の見直し、定期検診といった基本を継続することで、健康的で美しい歯を維持できます。
ホワイトニングを検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
投稿者 記事URL
|2025年8月12日 火曜日
入れ歯の種類を徹底解説!自分に合った入れ歯の選び方も
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
歯を失った際の治療法として、入れ歯は今も多くの方に選ばれている選択肢のひとつです。一口に入れ歯と言っても、部分入れ歯・総入れ歯・保険適用と自費診療の違いなど、種類や特徴はさまざまです。
自分にとってどのタイプが合っているのか分からず、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、入れ歯の基本的な種類や素材の違い、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
入れ歯には総入れ歯と部分入れ歯がある
入れ歯と一口に言っても、その種類には大きく分けて総入れ歯と部分入れ歯があります。ここでは、総入れ歯と部分入れ歯の違いや、それぞれの特徴についてわかりやすく解説します。
総入れ歯とは
総入れ歯は、上顎または下顎、あるいは両方の歯がすべて失われている場合に使用される入れ歯です。人工の歯と歯ぐきを一体化させた構造で、歯ぐき全体に吸着させるように装着します。
顎の骨の形や粘膜の状態によって吸着の強さが異なり、装着感には個人差があります。はじめのうちは違和感を覚えることもありますが、時間とともに慣れていく方も多く見られます。
見た目の自然さや、食事や会話への影響を最小限に抑えるためには、精密な型取りと適切な調整が欠かせません。
部分入れ歯とは
部分入れ歯は、歯が一部だけ欠損している場合に使用される入れ歯で、残っている歯を活かしながら装着します。一般的には、金属製やプラスチック製のバネ(クラスプ)で周囲の歯に固定する構造となっています。
残存歯の状態によっては、負担がかかりすぎないように設計を工夫する必要があり、適切な噛み合わせの調整が治療の成功に直結します。また、部分入れ歯は周囲の歯との調和や、見た目の仕上がりにも配慮することで、より快適に使えるようになります。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の違い
入れ歯には、健康保険が適用される保険の入れ歯と、自己負担で作製する自費の入れ歯があります。見た目や装着感、使用される素材、治療にかけられる時間などに違いがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
以下に、保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いについて解説します。
使用できる素材
保険診療の入れ歯では、使用できる素材に制限があります。基本的には、プラスチック製の床と、金属のバネが使用されます。この素材は一定の強度を保ちながらも、コストを抑えることができるため、経済的に治療を受けやすいのが特徴です。
一方、自費の入れ歯では、チタンやコバルトクロムなどの金属床、シリコーン素材、ノンクラスプタイプなど、見た目や装着感を重視した素材を選ぶことが可能です。より軽くて薄い構造に仕上げることができ、違和感の少ない入れ歯に仕上げられるでしょう。
見た目や審美性
保険の入れ歯では、バネ部分が目立つことが多く、笑ったときや会話中に金属が見える可能性があります。審美性を重視する場合、この点が気になる方も少なくありません。
自費の入れ歯では、金属を使わず透明な素材や自然な歯ぐき色を再現できる素材を選ぶことができるため、見た目がより自然になります。人と接する機会が多い方や見た目の違和感を減らしたい方にとっては、大きな利点と言えるでしょう。
装着感と使用感
保険の入れ歯は厚みがあり、装着時に違和感を覚えることがあります。また、噛み合わせの微調整や装着感の細かい調整には限度があり、使用者の口腔内に完全にフィットさせることが難しいケースもあります。
対して自費の入れ歯は、時間をかけて精密に型を取り、噛み合わせやフィット感を徹底的に調整することができます。そのため、食事や会話の際にも安定感があり、日常生活でのストレスを軽減しやすくなります。
作製にかけられる時間と工程
保険診療では、規定の範囲内で決められた工程と回数で治療を進める必要があるため、作製までの時間が短く、一定の流れで治療が進行します。これは、短期間で入れ歯が完成するというメリットでもありますが、細部まで時間をかけた対応が難しいともいえます。
一方、自費診療では工程や回数に制限がないため、時間をかけて細やかな調整が可能です。精密な噛み合わせのチェックや複数回の試適を行うことで、より個人に合った入れ歯を仕上げられるのです。
費用
保険の入れ歯には健康保険が適用されるため、自己負担額が少なく、経済的な負担を抑えることができます。費用をできるだけ抑えて治療を受けたい方にとっては、大きな魅力と言えます。
一方で、自費の入れ歯は全額自己負担となるため、素材や設計によっては数十万円以上かかることもあります。快適さや見た目、耐久性を重視する方にとっては、それだけの費用をかける価値があると感じられることも多いです。
保険の入れ歯と自費の入れ歯の種類
以下に、保険の入れ歯と自費の入れ歯の種類や特徴を解説します。
保険診療で作る入れ歯の種類
保険の入れ歯では、使用できる素材が限られており、主にレジン(プラスチック)を使用した構造になります。部分入れ歯の場合は、残っている歯に金属製のバネ(クラスプ)を引っかけて固定します。総入れ歯もレジンで作製され、歯ぐき全体に吸着させることで装着します。
これらは必要最低限の機能を満たす設計であり、費用を抑えられる点が特徴です。
ただし、厚みがあり、装着時に違和感を覚えることもあります。見た目においても金属部分が目立ちやすいため、審美性を重視したい方には不向きと感じられる場合もあります。
自費診療で選べる入れ歯の種類
自費診療で選べる入れ歯の種類は、以下のとおりです。
金属床義歯
金属床義歯は、歯ぐきに触れる床部分をチタンやコバルトクロムなどの金属で作製した入れ歯です。レジン製に比べて薄く加工できるため装着時の違和感が少なく、強度にも優れています。
また、熱伝導性が高く、温かい食べ物や冷たい飲み物の温度を感じやすいため、食事をより自然に楽しめる点が大きな魅力です。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネ(クラスプ)を用いず特殊な樹脂で歯ぐきにフィットさせる部分入れ歯です。金属が見えないため見た目が自然で、装着していることを周囲に気づかれにくいのが特徴です。
柔軟性の高い樹脂が歯ぐきにやさしく密着するので、装着感も快適です。
シリコーンデンチャー
シリコーンデンチャーは、入れ歯の裏側に弾力性のあるシリコーン素材を加工したタイプです。クッション性が高く歯ぐきへの圧力が分散されるため、痛みが出やすい方や粘膜が敏感な方に人気です。
吸着力も向上しやすい一方、シリコーンは経年劣化しやすいため定期的な張り替えやメンテナンスが必要になります。
マグネットデンチャー
マグネットデンチャーは、残っている歯根やインプラント体に金属をセットし、入れ歯側の磁石で固定する部分入れ歯です。バネを使わず見た目が自然で、磁力による強い保持力が得られるため、安定感が高く外れにくい点がメリットです。
ただし、磁石を使えるかどうかは口腔内の状態に左右されるため、精密検査と歯科医師の判断が欠かせません。
自分に合った入れ歯を選ぶときのポイント
ここでは、入れ歯選びの際に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
使用目的やライフスタイルに合っているか
入れ歯を使用する方の生活スタイルによって、適切な入れ歯は異なります。たとえば、人と会話をする機会が多い方は、見た目の自然さや発音のしやすさが重要になります。
一方、咀嚼力を重視したい場合は、しっかりと固定できるタイプを選ぶことが望ましいでしょう。普段の食事内容や会話の頻度、趣味などを考慮して、無理なく使い続けられる入れ歯を選ぶことがポイントです。
装着感や違和感の有無
入れ歯は毎日使用するものであるため、装着時の違和感やフィット感の良し悪しは重要な判断材料です。保険の入れ歯は厚みがあるため慣れるまでに時間がかかることがあるでしょう。
一方、自費診療では薄く仕上げられる金属床や弾力性のあるシリコーン素材を選ぶことで、より自然な装着感が得られる可能性があります。初めての入れ歯で不安がある場合は、試適の回数や細かな調整に応じてくれる歯科医院を選ぶのも良い方法です。
審美性を重視するかどうか
入れ歯の見た目も、選択の際の大きなポイントとなります。前歯にバネがかかる部分入れ歯では、金属が目立ってしまうことがあり、特に人前で話す機会が多い方には不満に感じるかもしれません。
審美性を優先する場合は、金属を使わないノンクラスプデンチャーや、自然な歯ぐきの色を再現できる素材を使用したタイプを検討してみましょう。
費用と耐久性のバランスを考える
入れ歯の種類によって費用には大きな差がありますが、高価なものが必ずしもすべての方にとって最適というわけではありません。保険診療の入れ歯は費用を抑えられる一方で、素材や設計に制限があります。
自費の入れ歯は初期費用が高めですが、装着感や耐久性、見た目の面で満足度が高くなる傾向があります。自身の予算や将来的なメンテナンス費用を含め、トータルで考えることが大切です。
歯科医師との相談が不可欠
入れ歯選びにおいて、自己判断だけで決めるのではなく、信頼できる歯科医師との相談を通じて進めることが何よりも重要です。口腔内の状態や残存歯の本数、歯ぐきの厚みや粘膜の状態などによって、合う入れ歯の種類は変わります。
専門的な視点からのアドバイスを受けることで、無理なく長く使える入れ歯に出会える可能性が高まります。
まとめ
入れ歯には、総入れ歯や部分入れ歯、さらに保険診療と自費診療での違いなど、多くの選択肢があります。それぞれに特徴があり、見た目や装着感、費用、耐久性といった点において異なるメリット・デメリットが存在します。
自分に合った入れ歯を選ぶためには、生活スタイルや優先したいポイントを明確にし、歯科医師としっかり相談しましょう。
入れ歯治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
投稿者 記事URL
|2025年8月5日 火曜日
セラミックの歯が取れた!考えられる原因と対処方法
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
セラミックの歯は、見た目の自然さや耐久性に優れていることから、虫歯治療や審美目的で多くの方に選ばれています。
しかし、使い方や口腔内の状況によっては、ある日突然セラミックの歯が外れることもあります。予想外のトラブルに焦る方も多いですが、原因を正しく理解し、適切に対応することが大切です。
この記事では、セラミックの歯が取れる主な原因や、取れたときに自宅でしてはいけないこと、歯科医院での対処法などについて詳しく解説します。
セラミックの歯が取れる原因
セラミックの歯は、決して取れないものではありません。特定の状況や日常の習慣によっては、予期せぬタイミングで外れることもあります。ここでは、セラミックの歯が取れる主な原因について解説します。
接着剤の劣化や不適合
セラミックの歯は専用の接着剤で歯に固定されますが、経年劣化や接着処理時のミスによって固定力が弱まる場合があります。特に、接着剤が唾液や水分の影響を受けた場合、接着強度を保てず、取れやすくなることがあります。
また、土台の形状や素材との適合が不十分な場合も、早期脱落の原因になります。
噛み合わせのズレ
強い咬合力が一点に集中すると、セラミックに過剰な力が加わり脱落のリスクが高まります。噛み合わせのバランスが崩れている状態や、夜間の歯ぎしり・食いしばりがある場合、セラミックへの負担が蓄積し、やがて外れる可能性があります。
適切な噛み合わせの調整は、長期間安定して使用するために重要です。
歯の土台の変化
セラミックの内側にある天然歯や土台部分に変化が生じることも、脱離の一因になります。たとえば、歯の根が虫歯になったり、歯周病によって支えが弱くなったりすると、セラミックの安定性が失われる可能性があります。
定期的な検診によって、土台の状態を確認することが大切です。
外部からの衝撃
硬いものを噛んだり、転倒などで強い衝撃が加わったりした場合、セラミックが割れたり取れたりすることがあります。特に、前歯など見た目に関わる部位は衝撃に弱いため注意が必要です。
無意識のうちに筆記具や爪などを噛む癖がある方は、セラミックに過剰な負担がかかっている可能性もあります。
セラミックの歯が取れたまま放置するリスク
セラミックの歯が取れた場合、痛みがなかったり食事に支障がないと感じたりすると、そのまま様子を見る方も多いです。
しかし、放置すると見た目の問題にとどまらず、さまざまな口腔内トラブルを引き起こす可能性があります。ここでは、放置によって生じる代表的なリスクについて詳しく解説します。
虫歯や歯周病が進行する
セラミックの内側には、もともと土台となる天然歯や人工の芯が存在します。この部分は通常、セラミックに守られているため露出しませんが、取れたままの状態では外部の細菌に直接さらされることになります。
その結果、短期間のうちに虫歯や歯周病が進行するおそれがあり、最悪の場合は抜歯が必要になるケースもあります。
噛み合わせが崩れる
欠けた部分を放置すると、上下や隣の歯が空いたスペースに向かって動き出すことがあります。歯列全体のバランスが乱れ、噛み合わせが変化することで、食事中の違和感や咀嚼能力の低下、さらには顎関節への負担が生じやすくなります。
歯は常に動くため、早めの対応が求められます。
見た目や発音に影響を及ぼす
前歯など目立つ部位のセラミックが取れた場合、審美的な問題が大きくなります。また、前歯は発音にも関わるため、サ行やタ行などが言いづらくなることもあります。
会話や人とのコミュニケーションに支障が出ることは、精神的なストレスにもつながりかねません。
他の歯への負担が増加する
セラミックが取れた箇所で咀嚼できなくなると、自然とほかの歯への負担が偏ります。特に、奥歯に負担が集中すると、詰め物の破損や歯の摩耗、知覚過敏などを引き起こす可能性があります。全体の噛み合わせバランスを保つためにも、早めの修復が重要です。
再装着できなくなる可能性がある
セラミックが外れた直後であれば、状態によってはそのまま再装着できる場合もあります。
しかし、放置することで歯の土台が劣化したり、セラミックが破損したりすると、新たな補綴物を作り直す必要が出てきます。その分、治療期間や費用の負担が大きくなり、身体的・経済的な負担が増すことにつながります。
セラミックの歯が取れたときの対処方法
セラミックの歯が外れた場合は、痛みがなくても放置せず、できるだけ早く歯科医院を受診することが大切です。適切な対処を取ることで、再装着や再治療の選択肢が広がり、口腔内の健康維持にもつながります。
ここでは、セラミックが取れたときに行うべき対処方法について解説します。
外れたセラミックは捨てずに保管する
取れたセラミックは、破損していなければ再利用できる場合があります。特に目立つ前歯や高価なセラミック素材を使用している場合、再装着によって費用と時間の負担を軽減できる可能性があります。
破損や汚れを防ぐため、清潔な容器に入れて保管し、早めに歯科医院へ持参してください。
歯科医院を早めに受診する
外れた直後は歯の土台がむき出しの状態になっており、細菌や食べ物の残りかすが入り込みやすくなっています。この状態を長引かせると虫歯や歯周病のリスクが高まるため、できるだけ早く歯科医師による診察を受けることが重要です。
再装着が可能か、新たな補綴物が必要かを的確に判断してもらいましょう。
無理に押し込んだり接着剤を使ったりしない
自分でセラミックを押し込んだり、市販の接着剤で固定したりするのは避けてください。誤った方法で装着すると、かみ合わせがズレたり歯の土台を傷つけたりするおそれがあります。
また、市販の接着剤は歯科用ではないため、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼすこともあります。あくまでも、歯科医師による処置を前提に行動しましょう。
丁寧なケアを心がける
歯がしみる、噛むと痛いなどの症状がある場合は、冷たい飲食物を避け、取れた箇所での咀嚼を控えるようにしてください。また、丁寧な歯みがきを心がけ、露出した土台に細菌がたまらないよう注意することも重要です。
痛みが強いときや歯ぐきが腫れている場合は、早急に歯科医院へ連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。
セラミックの歯が取れるのを防ぐには
セラミックを長く安定して使用するためには、日々のセルフケアと歯科医師による専門的管理の両方が欠かせません。ここでは、セラミックの歯が取れるのを防ぐために意識したいポイントを解説します。
丁寧なブラッシングを行う
セラミックの周囲に歯垢が残ると、歯ぐきの炎症や虫歯による土台の劣化が進み、接着力が弱まります。歯ブラシは毛先を歯と歯ぐきの境目に当て、小刻みに動かすことで汚れを落としやすくなります。
歯間ブラシやフロスを併用し、セラミックのマージン部まで清掃を行うと、脱離リスクを大幅に低減できます。
噛み合わせを定期的にチェックする
歯は生涯を通じてわずかに動き続けるため、装着当初は問題なくても、時間の経過とともに咬合バランスが崩れることがあります。特定の歯に力が集中すると、セラミックと接着面に過剰なストレスがかかり脱離の原因になります。
半年〜1年ごとに歯科医師の咬合調整を受け、均等な力配分を維持することが取れにくさにつながります。
夜間の歯ぎしり・食いしばりを対策する
就寝中の歯ぎしりは自覚しにくいものの、セラミックに大きな負荷を与えます。マウスピース(ナイトガード)は歯列全体で力を分散させ、セラミックに直接ストレスがかかるのを防ぐ装置です。
歯ぎしりの傾向があると言われた場合は、マウスピースを装着することで長期的な安定につながります。
硬い食品や悪習癖を避ける
氷や硬い飴、骨付き肉などを噛む習慣は、セラミックの脱離や破折のリスクを高めます。また、爪やペン先を無意識に噛む癖も同様に接着面へ過度な力をかけるため、意識的に控えることが必要です。
食事は左右バランス良く噛み、極端に硬い物は避けるだけでも寿命を延ばせます。
まとめ
セラミックの歯は見た目が自然で耐久性も高い補綴治療ですが、噛み合わせの不調や接着剤の劣化、歯ぎしりなどの影響で取れることがあります。取れた状態を放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まり、周囲の歯や噛み合わせにも悪影響を及ぼす可能性があります。
万が一外れた場合は、自己判断で接着せず、早めに歯科医院を受診して正しく処置を受けることが大切です。また、再発を防ぐには、噛み合わせの調整やナイトガードの装着、定期的なメンテナンスが欠かせません。
セラミックを長持ちさせるためにも、日常のケアと歯科医師によるチェックを習慣にしましょう。
セラミック治療を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
投稿者 記事URL
|2025年7月29日 火曜日
親知らずが痛いときはどうする?対処法と放置するリスク
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。
奥歯が痛くて夜も眠れない、食事も満足にとれないといった経験がある方もいるでしょう。大人になってからこのような経験をするときは、親知らずが原因かもしれません。
今回は、親知らずが痛いときの対処法について詳しく解説します。親知らずが痛くなる原因や、そのまま放置した場合のリスクについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
親知らずとは
親知らずとは、口の中の最も奥に生えてくる第三大臼歯を指します。10代後半から20代前半にかけて生えてくることが多いですが、生えるタイミングには個人差があります。
親知らずは上下左右の一番奥に1本ずつ、合計で4本生える可能性があります。
ただし、すべての人に4本生えるわけではありません。1〜2本だけ生える人や、まったく生えない人もいます。
親知らずはトラブルの原因になりやすい歯として知られており、生えるスペースが足りないと横向きに生えたり斜めに生えたりすることがあります。特に、歯の一部分だけが歯茎から露出している半埋伏歯と呼ばれる状態だと、歯ぐきが腫れたり、炎症が起きたりしやすいです。
また、奥に位置するため歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすいのも特徴です。また、歯列の最奥に生えるため、治療しづらい歯ともいえます。
一方、真っすぐ生えていて、虫歯もなく、かみ合わせにも問題がなければ、他の奥歯と同じように食べ物を噛む役割を果たします。将来的に他の歯を失ったとき、親知らずを移植する自家歯牙移植という治療を選択できるケースもあります。
親知らずが痛いときに考えられる原因
親知らずが痛いときには、次のような原因が考えられます。
生え始め
親知らずが生える際、歯茎を押し広げながら出てくるため痛みが生じます。顎のスペースが限られている場合は、隣の歯を圧迫しながら生えてくるので歯茎や骨に強い圧力がかかり、ズキズキした痛みや違和感が生じます。
埋伏歯や水平埋伏
親知らずが骨や歯茎の中で横向きになっている水平埋伏や、歯の一部や大部分が埋まったままで不完全に生えてきている埋伏歯の状態はトラブルの原因になりやすいです。こうした親知らずは隣接する歯に圧力をかけ、歯並びに影響を与えたり、歯根にダメージを与えたります。
炎症が起きやすいので痛みや腫れが強く出る傾向があります 。
智歯周囲炎
親知らずが一部だけ出ていて歯茎に覆われた状態になっていると、智歯周囲炎と呼ばれる炎症が起こりやすくなります。歯茎と歯の間に食べかすや歯垢がたまり、細菌が繁殖して炎症を引き起こしている状態です。
虫歯や歯周病の進行
親知らずは歯ブラシが届きにくく、虫歯や歯周病になりやすい歯です。虫歯が神経近くまで達すれば、冷たいものがしみる、痛みを感じるなどの症状がでます。歯周病によって周囲の歯茎に炎症が広がると腫れや出血、痛みなどの症状が出ます。
親知らずが痛いときの対処法
親知らずが痛いときは、次に紹介する対処法を試してみるとよいでしょう。
患部を冷やす
親知らずの痛みが強いときは、冷やすことで炎症や腫れがやわらぐことがあります。保冷剤を直接肌に当てるのではなく、タオルなどで包んで頬の外側から当てるようにしましょう。
冷却することで血管が収縮し、痛みや腫れが一時的に軽減されます。
ただし、冷やしすぎないように、ある程度冷やしたら少し休むなど工夫することが大切です。また、冷却は一時的な処置なので根本的な解決にはならないことを知っておきましょう。
患部を触らない
痛みがあると、つい舌や指で触りがちですが、炎症を悪化させる原因になるので注意が必要です。患部を強く押すと痛みや腫れが増すこともあります。
できるだけ触らずに安静にすることが大切です。気になる場合でも、鏡で様子を確認する程度にとどめ、患部への刺激を避けるようにしましょう。
鎮痛剤を服用する
鎮痛剤を利用するのも有効です。炎症を抑えたり、痛みを和らげたりする効果がある市販薬もあるので、活用してみましょう。
ただし、持病のある人、妊娠中、授乳中の人は歯科医師や薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。
口の中を清潔に保つ
親知らずの周囲は歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい場所です。痛みがあるときでも、やわらかい歯ブラシを使って優しく歯磨きを行い、口腔内を清潔に保つことが大切です。
歯間ブラシやデンタルフロスを活用することで、歯と歯の間の汚れもしっかり取り除けます。口の中を清潔に保つことで、痛みや腫れの悪化を防げます。
歯科医院を受診する
親知らずの痛みが続く場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。歯科医院では、レントゲン撮影などで親知らずの状態を詳しく調べ、適切な治療法を提案してもらえます。親知らずの治療では抜歯を選択することも多いですが、抜歯以外の治療法もあります。
抜歯による治療
親知らずが原因で繰り返し痛みや腫れを起こしている場合は抜歯を選択することが多いです。抜歯は局所麻酔下で行われます。術後は腫れや痛みが出ることもありますが、問題が続く場合は抜歯が根本的な解決策になります。
抜歯後は、医師の指示に従って安静にし、処方された薬を服用することが大切です。
抜歯以外の治療
親知らずを抜かずに保存する場合は、親知らずの周囲を清掃し、炎症が落ち着くまで経過観察を行います。また、歯並びや噛み合わせに問題がなく、親知らずが正常に生えている場合は、定期的なクリーニングやチェックを受けることで、将来のトラブルを未然に防げます。
親知らずの痛みを放置するリスク
親知らずの痛みを放置していると、次のようなリスクが生じます。
痛みが激しくなる
初期段階では軽い違和感や痛み程度だった症状が、放置すると激痛に変わることは少なくありません。虫歯が歯髄に到達すると激しい痛みが生じます。
その後、神経が細菌感染によって壊死すると一時的に痛みがなくなることがありますが、歯の根の周囲に膿が溜まり、歯茎の腫れや発熱といった症状を引き起こします。
腫れの悪化
親知らずの痛みを放置すると、歯の周囲の組織に炎症が広がって腫れが生じます。初期段階では歯茎の軽い腫れ程度だったものが、進行すると頬全体が腫れあがるようになります。ときには顔の左右のバランスが崩れるほど大きく腫れることもあります。
また、腫れが顎の骨にまで及ぶと、顎骨炎という状態になります。顎骨炎は、放置すると重症化して命に関わることもあります。
発熱する
親知らずの虫歯が進行すると発熱することがあります。また、発熱に伴い、全身の倦怠感や食欲不振、頭痛などの症状も現れます。これらの症状により、日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。
発熱は、細菌が引き起こす炎症に対する体の反応です。細菌が血流に乗って全身に運ばれると、深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。
急に症状が悪化する
親知らずの痛みを放置していて、一時的に痛みが軽くなったように思える場合でも、いつまた悪化するかわかりません。例えば、重要な会議中や、出張先などで急に痛みが出ることもあります。
治療をしなければ、いつ痛みが出るか分からないという不安な状態が続きます。
大がかりな治療が必要になる
親知らずの虫歯を放置すると大がかりな治療が必要になります。初期の虫歯は簡単な処置で済みますが、虫歯が歯髄にまで達している場合は感染した神経を除去し、根管内を消毒する根管治療が必要です。
親知らずは位置や形状によって根管治療が困難なことが多いです。その場合は抜歯をする必要があります。
まとめ
普段は虫歯や歯周病によるトラブルが少ない人でも、親知らずの痛みに悩まされるということはよくあります。
親知らずは真っすぐにきれいに生えてこないことが多く、歯と歯茎の間に汚れがたまって炎症を起こしやすいです。また、歯ブラシが届きにくいので虫歯にもなりやすいです。
定期的に歯科検診を受けていれば、親知らずの周囲をきれいにクリーニングしてもらえます。また、痛みが出始めたときでも、初期の段階で適切な治療を受けることができます。
急な親知らずの痛みに襲われないためにも、普段から定期的に歯科検診を受けましょう。
親知らずの痛みにお悩みの方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
投稿者 記事URL
|カテゴリ一覧
- さくらの山歯科クリニックブログ (393)
- 料金表 (1)
- 未分類 (24)
- 求人情報 (3)
最近のブログ記事
月別アーカイブ
- 2025年8月 (4)
- 2025年7月 (4)
- 2025年6月 (4)
- 2025年5月 (4)
- 2025年4月 (4)
- 2025年3月 (4)
- 2025年2月 (4)
- 2025年1月 (4)
- 2024年11月 (2)
- 2024年10月 (2)
- 2024年9月 (2)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年6月 (1)
- 2024年5月 (1)
- 2024年4月 (1)
- 2024年3月 (1)
- 2024年2月 (1)
- 2024年1月 (1)
- 2023年12月 (1)
- 2023年11月 (1)
- 2023年10月 (1)
- 2023年9月 (1)
- 2023年8月 (1)
- 2023年7月 (1)
- 2023年6月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年3月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年10月 (1)
- 2022年9月 (1)
- 2022年8月 (2)
- 2022年7月 (1)
- 2022年6月 (2)
- 2022年5月 (2)
- 2022年4月 (2)
- 2022年3月 (2)
- 2022年2月 (2)
- 2022年1月 (2)
- 2021年12月 (3)
- 2021年11月 (2)
- 2021年10月 (2)
- 2021年9月 (2)
- 2021年8月 (3)
- 2021年7月 (2)
- 2021年6月 (2)
- 2021年5月 (2)
- 2021年4月 (2)
- 2021年3月 (2)
- 2021年2月 (2)
- 2021年1月 (2)
- 2020年12月 (2)
- 2020年11月 (2)
- 2020年10月 (1)
- 2020年9月 (2)
- 2020年8月 (3)
- 2020年7月 (2)
- 2020年6月 (4)
- 2020年5月 (5)
- 2020年4月 (3)
- 2020年3月 (5)
- 2020年2月 (4)
- 2020年1月 (1)
- 2019年12月 (4)
- 2019年11月 (2)
- 2019年10月 (2)
- 2019年9月 (3)
- 2019年8月 (3)
- 2019年7月 (3)
- 2019年6月 (1)
- 2019年4月 (2)
- 2019年3月 (3)
- 2019年1月 (4)
- 2018年12月 (3)
- 2018年11月 (4)
- 2018年10月 (4)
- 2018年9月 (3)
- 2018年8月 (3)
- 2018年7月 (5)
- 2018年6月 (3)
- 2018年5月 (5)
- 2018年4月 (4)
- 2018年3月 (4)
- 2018年2月 (4)
- 2018年1月 (4)
- 2017年12月 (6)
- 2017年11月 (4)
- 2017年10月 (5)
- 2017年9月 (4)
- 2017年8月 (4)
- 2017年7月 (5)
- 2017年6月 (4)
- 2017年5月 (4)
- 2017年4月 (5)
- 2017年3月 (4)
- 2017年2月 (4)
- 2017年1月 (3)
- 2016年12月 (4)
- 2016年11月 (4)
- 2016年10月 (4)
- 2016年9月 (5)
- 2016年8月 (4)
- 2016年7月 (3)
- 2016年6月 (3)
- 2016年5月 (5)
- 2016年4月 (3)
- 2016年3月 (4)
- 2016年2月 (3)
- 2016年1月 (4)
- 2015年12月 (5)
- 2015年11月 (5)
- 2015年10月 (4)
- 2015年9月 (4)
- 2015年8月 (4)
- 2015年7月 (3)
- 2015年6月 (3)
- 2015年5月 (3)
- 2015年4月 (2)
- 2015年3月 (2)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (4)
- 2014年11月 (3)
- 2014年10月 (4)
- 2014年9月 (3)
- 2014年8月 (3)
- 2014年7月 (3)
- 2014年6月 (4)
- 2014年5月 (4)
- 2014年4月 (3)
- 2014年3月 (4)
- 2014年2月 (5)
- 2014年1月 (4)
- 2013年12月 (2)