さくらの山歯科クリニックブログ
2021年9月24日 金曜日
加齢に伴う口腔変化
こんにちは。
台風シーズンに入り暑かったり寒かったりと不安定な天気が続いていますが体調には気をつけて過ごしていきたいですね。
今回は加齢に伴う口腔変化についてお話しいたします。
口腔内も加齢とともに、さまざまな変化が起きてきます。
1.歯牙
歯牙とは歯のことです。噛み合わせの部分がすり減るため、歯の長さが短くなります。歯の色が黄色くなり、ヒビが入り、割れたり欠けやすくなります。
2.顎の骨
歯を支えている骨を歯槽骨といい、その他の顎の部分を、顎骨と呼びます。
歯がなくなっていくと、しだいに歯槽骨は吸収され少なくなります。上の顎骨は外側(唇や頬)から吸収され小さくなり、下の顎骨は内側(舌)から吸収されていきます。そのため、受け口のような状態になります。歯のなくなったお年寄りによく見受けられる顔貌になります。
3.歯肉
次第に萎縮して張りがなくなり、組織が薄くなり弾力がなくなります。そのため義歯による刺激を受けやすく、痛みが生じやすくなります。
4.唾液
しだいに唾液腺が萎縮し、唾液の分泌が悪くなり口腔乾燥を生じます。唾液の分泌が悪くなると、嚥下障害を起こすようになります。また抗精神薬などの服用により、その副作用として唾液の分泌が抑制されることがあります。
5.顎の関節
顎の関節がしだいにすり減り、顎が外れやすくなります。
6.下顎の不随意運動
罹患疾病などにより下顎が意思と関係なく動くようになり、義歯の安定が悪くなることがあります。
7.味覚
舌の味を感じる味蕾の表面が角化したり、味蕾そのものが萎縮したり、亜鉛不足などの栄養状態により味覚が落ちたり、わからなくなったり、甘味を苦味と感じるようになります。
8.その他
・歯科治療した部分の詰め物が脱離したり、壊れたりする
・義歯が破損したり、不適合になる
・食べ物残渣が口腔内に停留して不潔になる
このように口腔内にも加齢に伴って、支障が多く出てくるようになります。
定期的なメンテナンスでご自身の口腔内の状態を把握し、予防や治療していくことが大切になります。
気になることがありましたら、お気軽にご相談下さい。
皆様のご来院をスタッフ一同お待ちしております。
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