さくらの山歯科クリニックブログ
2025年11月4日 火曜日
子どものうちから歯科医院で検診を受けるメリットとは?行う内容や頻度も
こんにちは。埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」です。

子どもの歯は大人よりもやわらかく、虫歯の進行が早いという特徴があります。成長とともにお口の中が変化していく時期であるため、歯の健康を守る習慣づくりが大切です。
「歯科検診って子どもでも必要?」「具体的にどんなことをするの?」など、疑問に思う保護者の方もいるでしょう。
この記事では、子どものうちから歯科医院で検診を受けるメリットについて解説します。子どもが歯医者を嫌がらないためのポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
子どものうちから歯科医院で検診を受けるメリット

子どもの口内は、成長とともに大きく変化していきます。特に、乳歯が生え始めたばかりの頃や永久歯への生え変わりの時期は、虫歯や歯並びのトラブルが起こりやすいです。
ここでは、子どものうちから歯科医院で検診を受けるメリットについて解説します。
虫歯を早期発見・早期治療できる
子どもの歯は、表面を覆っているエナメル質が大人に比べて薄く、虫歯の進行が早いという特徴があります。そのため、問題を早めに発見して治療することが非常に大切です。
歯科検診では、自覚症状が少ない初期段階の虫歯や、歯の溝や歯と歯の間にできた小さな虫歯も発見できます。虫歯を早期に発見できれば、歯を削らずにフッ素塗布などで再石灰化を促して改善することも可能でしょう。
虫歯が進行して治療の負担が大きくなる前に、定期的にチェックして早期発見・早期治療できれば、お子さまへの負担も抑えられます。
正しい歯磨き習慣を身につけられる
歯科衛生士によるブラッシング指導を受けられるのも、歯科検診を受けるメリットです。子どもの年齢や歯並びに合わせて、歯ブラシの当て方や動かし方を教えてもらえるため、家庭での歯磨きの質も高められるでしょう。
保護者に対しても、仕上げ磨きのコツや、歯ブラシ・フロスの選び方をアドバイスします。そのため、家族全体で口腔ケアへの意識が向上するでしょう。正しい歯磨きの習慣を身につけておくことは、永久歯になってからも虫歯になりにくい口腔環境づくりにつながります。
歯並びを確認してもらえる
乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、歯並びや噛み合わせが大きく変化する時期です。定期的に検診を受けると、乳歯が抜けるタイミングや永久歯の生える向きを確認でき、問題が起こっていても早期に対応できます。
乳歯が抜けずに永久歯が生えてきていたり、歯の向きがずれていたりする場合は、乳歯の抜歯や矯正による誘導など、成長に合わせた処置も可能です。定期的に歯並びや生え替わりの状態をチェックしておけば、歯並びの乱れを最小限に抑えられます。
歯医者への苦手意識を減らせる
子どもの頃に、痛みを伴う治療のために歯科医院に通い始めると、子どもは「歯医者は怖い」「痛いことをする場所」というイメージを抱きます。定期的に検診に通っていれば「歯医者は歯をきれいにしてくれる場所」といったポジティブな印象を持てるでしょう。
診察台やスタッフ、器具の雰囲気に慣れることで、歯科医院への抵抗感が薄れ、将来的にも予防のために自発的に通えるようになる子も多いです。治療が必要になった場合でも、歯科医院自体には恐怖心を感じず、スムーズに受けられる可能性があります。
通院の必要性を小さな頃から理解できるようになると、長い目で見て大きなメリットになります。
子どもの歯科検診で行うこと

子どもの歯科検診では、虫歯の有無を調べるだけでなく、歯や歯茎の健康状態、歯並びや噛み合わせなどをチェックします。ここでは、歯科検診で行われる具体的な内容について解説します。
虫歯や歯茎の状態のチェック
歯科検診で行う内容のひとつは、虫歯がないか、歯茎に炎症が起きていないかの確認です。歯の表面の溝や歯と歯の間など、虫歯ができやすい部分をライトや器具を使って丁寧に調べます。
また、歯茎の赤みや腫れ、出血などがないか、歯と歯茎の間にポケットができていないかを確認し、歯肉炎になっていれば治療を開始します。
歯の生え変わり・噛み合わせの確認
乳歯から永久歯への生え変わりや、上下の噛み合わせが正しく機能しているかを確認するのも歯科検診の目的です。永久歯の位置や生える方向、顎の発達の状態などをチェックするために、レントゲン検査を行うこともあります。
クリーニング
歯科検診では、歯の表面についたプラーク(歯垢)や歯石を除去するクリーニングも可能です。
プラークは細菌のかたまりで、放置すると歯石になり、虫歯や歯肉炎の原因になります。
特に、子どもの場合は歯磨きが不十分になりやすいため、歯科医院でのケアが大切です。クリーニングを行うと歯の表面がツルツルになり、汚れや細菌がつきにくくなる効果も期待できます。
ブラッシング指導
歯科検診では、歯科衛生士によるブラッシング指導も行います。歯ブラシの持ち方や当て方、動かし方を実際に練習しながら学べるため、子ども自身が正しい歯磨きを身につける良い機会になります。
歯の形や生え方は一人ひとり異なるため、その子に合わせた磨き方を教えてもらえるのも大きなメリットです。
フッ素塗布
フッ素塗布は、虫歯予防の基本的な処置のひとつです。フッ素には、歯の再石灰化を促進し、エナメル質を強化して酸に溶けにくくする働きがあります。
塗布は短時間で終わり、痛みもありません。乳歯や生えたばかりの永久歯は、特に酸に弱いため、定期的にフッ素を塗ると虫歯予防につながります。自宅でもフッ素入り歯磨き剤を使用すると、より虫歯予防の効果が期待できるでしょう。
シーラント処置
シーラントは、虫歯予防のために奥歯の溝を樹脂で埋める処置です。奥歯の噛む面は溝が深く、食べかすや汚れが残りやすいため、虫歯になるリスクが高い場所といえます。
シーラントで溝をあらかじめ埋めておくと、汚れがたまりにくくなり、虫歯を防ぐ効果が期待できます。痛みを伴わず、歯を削ることもないため、子どもにも負担が少ない処置です。
歯科検診を受ける頻度

子どもの歯科検診は3〜4か月に1回のペースで受けるのが理想的です。虫歯や歯周病のリスクを高めるバイオフィルムという細菌の膜は、歯科医院でのクリーニング後3ヶ月程度でつくられると言われているためです。
また、歯科医院で塗布したフッ素の効果も、3ヶ月程度でなくなるとされています。定期的に歯科医院へ通う習慣をつけると、子ども自身が歯の健康を意識できるようになり、将来の虫歯予防にもつながります。
子どもが歯科検診を嫌がらないためには

子どもが歯科検診を嫌がるのは「怖いことをされるかもしれない」「痛いことをされるかもしれない」といった不安が原因であることが多いです。
しかし、少しの工夫や声かけで、歯医者をポジティブな場所として感じてもらえます。ここでは、子どもが歯科検診を嫌がらずに通えるようにするためのポイントを紹介します。
小さなうちから歯科医院に慣れさせる
歯が生え始める生後5〜6ヶ月頃から歯科医院に通う習慣をつけておくと、歯医者への抵抗感を減らせます。小さなうちに通院を始めると、治療が目的ではなく、お口のチェックをしてもらう場所として認識しやすくなるのです。
タイミングに迷っている方は、1歳半健診や3歳児健診などをきっかけに、歯医者デビューするのもよいでしょう。最初は診察台に座るだけでも問題ありません。通院を繰り返すことで、歯科医院の雰囲気に自然と慣れていく子が多いです。
ポジティブな声かけをする
子どもは保護者の言葉や表情の影響を受けやすいです。「痛いかもしれないけど頑張ろうね」といった言葉は、かえって不安を与えかねません。
「歯をピカピカにしてもらおうね」「上手にできたら先生に褒めてもらえるよ」など、前向きな声かけを意識しましょう。また、通院後には「頑張ったね」と褒めてあげることで、次回の通院にも良い印象を持ちやすくなります。
自宅での歯磨きが楽しくなる工夫をする
歯磨きに苦手意識があると、歯医者への抵抗感にもつながります。そのため、歯磨き自体がポジティブなイメージになるよう、普段から工夫することが大切です。
たとえば、好きなキャラクターの歯ブラシを使ったり、歯磨きの歌や動画を活用したりするとよいでしょう。親子で鏡を見ながら、一緒に歯磨きをするのもよい習慣です。
歯磨きの時間をポジティブな習慣にすると、歯やお口のケアに対して自然と関心を持てるようになるでしょう。
子どもに配慮された歯科医院を選ぶ
歯科医院選びも、子どもの通いやすさにつながります。キッズスペースがある、女性スタッフが多い、子ども専用の診療室があるなど、安心して通える雰囲気づくりをしている歯科医院を選びましょう。
また、治療の前に優しく説明してくれたり、痛みに配慮した治療を行っていたりする医院だと、子どももリラックスしやすいです。口コミや歯科医院のホームページを参考に、子どもに合った歯科医院を探してみてください。
無理に治療を受けさせない
子どもが強く嫌がっている場合に無理やり治療を受けさせると「歯医者は怖い」という印象になりかねません。まずは検診だけにとどめ、雰囲気に慣れることを優先しましょう。
多くの小児歯科では、段階を踏んでトレーニングを行いながら治療を進めます。子どもの反応や通院スケジュールについて、歯科医師やスタッフに相談しながら対応をしていくことが大切です。
まとめ

虫歯の早期発見と治療だけでなく、歯並びや噛み合わせにも適切に対処するためには、子どものうちから歯科検診を受けることが大切です。クリーニングやブラッシング指導のほか、フッ素塗布やシーラント処置など、虫歯を予防できる処置も受けられます。
また、低年齢時から歯科医院に慣れておくと、歯科治療が必要になった際にスムーズに治療を進められます。将来の歯の健康を守るために、家庭と歯科医院の両方でお口のケアを習慣づけましょう。
しばらく受診していない、あるいは歯科医院を受診したことのないお子さまは、一度歯科医院に相談してみてください。
子どもの歯科検診を検討されている方は、埼玉県鶴ヶ島市「鶴ヶ島駅」より徒歩8分にある歯医者「さくらの山歯科クリニック」にお気軽にご相談ください。
当院は、お子さまからお年寄りまで安心して通える、優しくてアットホームな歯医者さんを目指しています。虫歯治療や歯周病治療だけでなく、お子さまの治療や審美歯科にも力を入れています。
当院のホームページはこちら、ぜひご覧ください。
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